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「あぁ!生きてる!」ヒダカラスタッフは、なぜ子育をしながら働くのか

株式会社ヒダカラは、都市部から離れた山間部の街、岐阜県飛騨市にあります。

地域の高齢化、人口減少も進んでいるこの地で、平均年齢が31歳のヒダカラは「若い人が多い会社」と呼ばれることが多く、飛騨では珍しい会社かもしれません。その分、さまざまなライフステージのスタッフがいます。

今回は子育てしながら働くスタッフのおいちゃん、いわっちに、なぜ子育てしながらヒダカラで働くのか、そのなかで感じる喜びや葛藤について、本音を聞きました。

聞き手:田口愛(ヒダカラ採用担当)


おいちゃん(写真左)
滋賀県出身。同じく県外出身の夫と子供(4歳)の3人暮らし。夫が”木”に関わる仕事がしたいと飛騨への移住を決意し、出産後に移住。専業主婦期間を経て、2021年4月ヒダカラへ入社。ヒダカラではヒダカラ商店のバックオフィス、自社商品『白川郷おからのまめなクッキー』の担当をしている。

いわっち(写真右)
お隣の高山市出身。飛騨市出身の夫と子供(2歳)の3人暮らし。産休前から務めていた会社に復帰後、退職し2022年10月ヒダカラへ入社。ヒダカラでは、ヒダカラ商店の運営全般・マルシェ事業の担当をしている。

子供を産んでから学んだ”時間”と”自分の機嫌をとる”大切さ

おいちゃん

──お2人は子育てしながら働いていますが、お子さんを生んでから「働くこと」について、考え方は変わりましたか?

おいちゃん:
子どもが生まれてから、自分自身でバランスを取ることを心掛けるようになりました。私は元来仕事が好きな人間で、子どもが生まれる前は1日中仕事していられるタイプでした。でも産後もそれを続けることは無理で……。

今もし私が、子育てをしながらその生活をしたら、絶対に睡眠時間は足りないし、感情のアップダウンも出てしまう。そうならないように、家で仕事をするとしても「夜は子供と一緒に寝る!」と決める、自分の機嫌は自分で取るなど、自分の中で決めごとを作っています。そのおかげで仕事と家庭のバランスが取れているように思います。

──いわっちは、ヒダカラに入社する前、前職で産休・育休から復帰された経験がありますが、その時はいかがでしたか。

いわっち:
子どもが生まれると、本当に時間の使い方が変わりますよね。すべてが子供中心のサイクルになります。私の場合、前職の通勤に関して、子どもが生まれるまでは特に不便を感じませんでした。しかし復職後、毎日自宅、保育園、職場を行き来しているうちに「保育園への送迎も含めると、通勤時間を短縮したいな」と、転職を考えるきっかけになりました。

──限られた時間だからこそ、いかに時間をつくるかは大切なことですね。

いわっち:
私もおいちゃんと同じで、仕事が好きなタイプなので、仕事と育児という2つの軸を持っていることが、どちらにもよい影響になっていると思います。

「チャレンジしたい」その想いが強かった

ヒダカラオペレーションプランで今期の目標を発表する いわっち

──お2人は、どうしてヒダカラへ入社することになったのですか。

おいちゃん:
私は、飛騨に移住して半年後に入社しました。夫が飛騨で仕事がしたい!ということで移住を決意して。私も仕事を退職して、まだ0歳児の子供と一緒に飛騨に引っ越しました。

ヒダカラに入社するまでは、日中は子供と2人で過ごす生活でしたが、それがけっこう大変で。大好きな仕事を辞めて、慣れない環境での生活が始まり、ホルモンバランスもまだ整っておらず、孤独に感じて精神的にはきつかったです。育児も初めてでしたし、子供もまだ0歳で言葉も話せなかったので……。

──わかります。何で泣いているのかも分からなくて、こっちが泣きたい気持ちになったりしますよね……。それで仕事をしようと思われたんですね。

おいちゃん:
はい、「このままだと自分がダメになる!」と、仕事を探しはじめ、知人が「ヒダカラという面白い会社で求人出てるよ」と教えてくれたんです。それで調べたらチャレンジできそうだし、面白そう!と思って。今ここで働いているのはその方のお陰です!

いわっち:
私は、前の職場の通勤時間のこともありましたし、せっかく転職するなら、新しいことにチャレンジしたいと思って、ヒダカラに魅力を感じました。成長に限界を感じながら、仕事を続けるよりも、せっかくの人生まだチャレンジしたいじゃないですか!

「あぁ!生きてる!」仕事は大切な社会とのつながり

ヒダカラ商店のスタッフ

──実際、ヒダカラで働いてみてどうですか。

いわっち:
最初はふるさと納税のチームに入って、今はヒダカラ商店の運営全般をやらせてもらって、こうやってどんどん新しい仕事をやって成長できる職場だなと感じています。

また、今の担当している仕事だと、商品を企画して、ページを作って、施策をして。結果、お客さんの手元に商品が届いて、全国からお声が届くと嬉しいです。

おいちゃん:
ヒダカラは、自分がやりたい!こういうチャレンジがしたい!と思ったことを実行できるので楽しいです。例えば、システムの導入や、バックオフィスの自動化は「こういう風にしたい」と代表に相談したら、すぐに「やったらいいんじゃない?」と背中を押してもらいました。

出張も「○○の会社の方に会いたい!」と伝えたら、行かせてもらえましたし。

香川出張中のおいちゃん

──これまで関わった商品で、とくに印象に残っているものはありますか。

いわっち:
ヒダカラ商店で販売した2人のごちそう箱という、常温で保存できるおせちのセットです。昨年2,000セット販売したのですが、この数を実際に販売できると思いませんでしたし、チーム皆で販売しきって、やりがいを感じましたね。その後ユーザーヒアリングもして、お客様の嬉しい声をたくさん聞けました。

2人のごちそう箱(写真はプレート付きセット)

おいちゃん:
私は飛騨のハレもち』のクラウドファンディングです。私が飛騨のお餅が好きすぎて、「このお餅をたくさんの人に食べてもらいたい!」と言ったら、実際にやることになりました(笑)。アホなことや突拍子もないことを言っても、許してくれる会社ですよね。

真っ白で伸びがよく、なめらかな口当たりのブランド米『たかやまもち』をつかった
飛騨のハレもち

──お2人の話を聞いていると、「子育て」と「チャレンジ&成長」という共通のキーワードがあると思います。実際は共働きでお仕事は大変だと思うのですが、それでも仕事をする理由はどこにありますか。

おいちゃん:
うーん、理由はひとつだけではないです。まずは人と繋がりたい。仕事を通じた人との関わりは楽しいですし、自分の存在意義を感じられます。

私の場合はずっと家庭の中だけで過ごすよりも、仕事をして、そこで得た達成感や存在意義を自分自身に反映させて、子どもや家族と過ごすことが、一番いいかなと思っています。

そうしないと子どもに依存しかねません。大きくなって「友達の方が大切!」とか言われたら、立ち直れない人間になりそうで(笑)。なので私が働くことが家族にとってもプラスになると思っています。

いわっち:
私も、働いていると社会とつながりを感じられて、「あぁ!生きてる!」って思えるんですよね!育休中の不安や孤独を振り返ると、本当にそう思います。

お大事にスタンプの優しさ

──子育てしながらヒダカラで働いていて良かったと思うことはありますか。

おいちゃん:
時短勤務のスタッフが自分だけではないことは、ありがたいなと思います。私ひとりだと、特別に許していただいている気がして、気が引けると思うんです。でも何人かいるということは、会社が許容してくれているということなので。

代表の舩坂夫婦も同世代のお子さんを育てているから理解してくれる、協力してくれる、という点も大きいですね。そこに安心できるかなと思います。

あと、休むときにSlackで全体に連絡するのですが、みんなが「お大事に」スタンプ押してくれるのがすごくうれしいです。孤独感が和らぎます。

Slackのお休み連絡。この「お大事に」スタンプに助けられる

いわっち:
確かにあのスタンプのチカラは凄いですよね。あれがゼロだったら結構落ち込みます(笑)。

私が良かったと思うことは、子供の発熱で突然休まなければならないときに、誰ひとり嫌な顔をする人がいないし、変な空気が流れることもないことです。

「熱出たので早退します」と伝えても、普通に「お大事にね」と送り出してもらえる環境。そういう意味で、休むプレッシャーが少なくて安心できますね。子供見ながら自宅で仕事をすることもあります。

ひとりで頑張ろうとするな!完璧を求めるな!

──最後に、これから同じように子育てしながら働く方へメッセージをお願いします。

おいちゃん:
仕事も家庭もどちらも「ひとりで頑張ろうとするな!」ですかね。どっちもひとりで抱え込んだら早々にダメになります。

いわっち:
完璧を求めなくていいので、妥協するところはしましょう!「これは明日でもいい!」と割り切るなど、いい意味での適当さを持つべきだ思います。完ぺきではなくても生きていれば、なんとかなります。

ーーシンプルだけどリアルなアドバイスですね!そうやって、周りを頼りつつ仕事を楽しんでコミットするお2人からパワー貰えます(涙)。これからのお2人の活躍が楽しみです!ありがとうございました。

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今回は、子育て世代の2人のスタッフに話を聞きましたが、2人に共通しているのは「仕事が好き!」ということ。仕事も子育てもどうにかバランスを取ろうと奮闘していることが、今回のインタビューから垣間見れました。

ヒダカラでは、どんなライフステージにいても、子供がいてもいなくても、独身でも既婚でも、それぞれ、さまざまなバランスを取りながら仕事をしています。これからもお互いリスペクトしつつ、一緒に目標に向かって走ってるヒダカラでありたいです。





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