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晴耕雨読のくらし

わたしは、晴耕雨読のくらしの達人です.
とはいっても、本来の使われ方とは少し違っているかも.

「躁うつ」ということばを、耳にしたことがあるでしょうか.

双極性障害では、ハイテンションで活動的な躁状態と、憂うつで無気力なうつ状態を繰り返します。

https://kokoro.ncnp.go.jp/disease.php?@uid=RM3UirqngPV6bFW0

わたしは、この双極性障害と、かれこれ3年半、
連れ添っているのです.


注: 以下、双極性障害を「躁うつ」と表現します.また、躁とうつの混合状態については省いて説明します.


「うつ」とは?


「うつ」状態に似た経験をお持ちの方は多いかと思います.

朝からずっと体が重く、動けない.
睡眠のリズムは崩れ、食欲も出ない.
なにひとつ、楽しいと思えない.

こうした状態がほぼ毎日、3ヶ月も4ヶ月も続くとしたら、
どうでしょうか.
その間はもちろん、
学校も会社も、そして時間だって、
いつも通り進んでゆくのです.


「躁」とは?


気分が高まり、おしゃべりに.
睡眠時間を削り、朝から晩まで活動できる.
今の自分にはなんでもできる気がする.

この時期にテストがあれば好成績を残せるほど、
ひとことで表すならば「絶好調」の時期.

一見、問題がないようにすら思えます.
しかし、
大きな押し波には、大きな引き波がつきものです.


わたしの「躁うつ」


このサイクルの中で、わたしが最もつらいと感じるのは、

本当の自分が誰なのかわからなくなる

ことでした.

「躁」の自分がエネルギッシュでも、
「うつ」の自分は部屋でうずくまっているのです.

「躁」の自分を努力家だと褒められても、
「うつ」の自分は間違いなく怠け者なのです.

でも、

「躁」の日も「うつ」の日も、
太陽は同じように昇って沈む.
お腹は同じように空くはずだし、
一日は24時間のはず.

なぁんだ、変わっているのは心のお天気だけ.
そんな安心感が、わたしの心をふっと、
軽くしてくれました.

今では、わたしは自分を

晴耕雨読のくらしの達人

と思うことにしています.

田園世間のわずらわしさを離れて、心穏やかに暮らすこと。晴れた日には田畑を耕し、雨の日には家に引きこもって読書する意から。

https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E6%99%B4%E8%80%95%E9%9B%A8%E8%AA%AD/

心のお天気に合わせて、
くらし方を上手に変えていくだけ.

自分の根本はなにひとつ変わっていないんだ.

そう考えるようになりました.


「躁うつ」と暮らす


そんな晴耕雨読の達人であるわたしも、
最近、日記を書くようになりました.

ルールがひとつだけ、あります.

「躁」「うつ」と書かないこと.

どんなにネガティブな内容でもいい.
でも、
「躁うつ」がそう感じさせているだけなのか、
なにか別の理由があってそう感じているのか、
は自分で整理しておきたい.

この記事を書いている今も、とうとう、
☔️マークの付く日が増えてきました.

…そろそろ本を買い溜めておかないと.

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