「何でわからないの?信じられない!!」とイライラする時は、

相手の頭の中を
ちょっと覗いてみましょう。

たいてい
そのイライラは、
単に、
「相手と自分の認識の差」
から生まれていることが多いです。

同じ場所で同じことを経験していても、
人によって
全く違うことを
見て、聞いて、感じているので、
それぞれ
全く違う世界を経験しているから。

それが、わかってくると、
相手が自分の言っていることや思いを
理解できない理由がわかり、
「そういうことか、そりゃそうよね。」と
怒りが治まってきます。

人は、誰でも
見たいものだけを見て、
聞きたいことだけを聞いて、
自分の都合の良いように
解釈する癖があります。

しかも自分が正しいと信じたいし、
自分の思うようになって欲しいと
思ってる。

だから、みーんな、
自分が感じている世界を信じているし、
それが
理解されなかったり
否定されると
嫌な気分になります。

だからといって、
人とつき合っていくには、
「自分の言ってることが正しい!」と
一方的に主張しても、
お互いのすれ違いが大きくなり、
嫌な思いが増えるだけ。

言葉も
使う人によって、
その表したいニュアンスが
実は微妙に異なるので、
その違いをわかって使わないと、
万能ではありません。

「これだけ言ってるのに、
何でわからないの?」
ということは、
充分に起こりうるのです。

昔、100人の学生に
講義をした時に、
内容の理解度をみる
レポートを書いてもらったら、
その内容は、十人十色、
本当に様々でした。

私が伝えたかった内容を
ちゃんと汲み取って、理解し、
そのまま受け取ってくれた人も
いましたが、

「私、こんなこと話したかしら?」
というくらいの
まったく違うストーリーを
書いてくれる人も
いました。

講義内容への感想も、
その人が
それまで生きてきた中で
培ってきた価値観によって、
その意見が
好意的にも批判的にも
なることがわかりました。

人は、実際に
感じて経験したことからしか
物事を理解・判断できません。

まして、
「自分の感じている世界だけが全て」
と思い込んでいると、
それ以外の世界が存在しなくなって
ますます自分だけの狭い世界に
閉じ込められて、
他の人との共通理解がしにくくなり、
どんどん
苦しくしんどくなっていきます。

まずは、
もしかしたら
「自分の見ている世界とは違う世界があるのかも」
と思ってみることから始め、
他の人の話を聴いて、
相手が見ている世界も
体験してみてはいかがでしょうか?

「ああ、そういう世界もあるのね」
と相手の見ている世界がわかってくると、
その世界を見ている人には、
どんな事をどんな風に伝えたら、
共通の理解が得られるようになるかが
見えやすくなってきます。

「あなたはそう感じているのね。」
「私はこう感じているの。」
とお互いの世界観を伝えてみると、
お互いの「何で?」が解決されているので、
イラつかずに、お互い様の精神で、
「それならこうすれば、お互いいいよね」
という話ができるようになっていきます。

例え同じ場にいても、
「お互いが違う世界を見ていて、
お互いに自分の見ている世界が正しいと思っている」

このことを頭の隅に置いて
コミュニケーションを取るようにすると、
「何で⁈どうして❓信じられない!!」
のイライラが減って、
ちょっと人間関係が
スムーズに、楽になっていくと思います。


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