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ヨーロッパ旅行(ドイツ編⑨)

旅行6日目。

この日は真っ先にベルリンの中心部から少し離れたところにあるイースト・サイドギャラリーへ向かった。

イースト・サイドギャラリーは1km以上に渡るベルリンの壁跡のことで、壁には冷戦当時に抱いた様々な感情を表現した21カ国118名のアーティストの絵が描かれている。

イーストサイドギャラリーに着いた私は1キロに渡る壁を歩いていく。

一つ一つの絵に個性があって、とても興味深かった。

壁が取っ払われて自由になった時の心境を描いたのかな?(私の解釈です)
東ドイツ貨幣を食べる鳥
どなたが書いたのだろうか(パート1)
どなたが書いたのだろうか?(パート2)

日本について書かれた絵もあり、日本人が書いたのだろうか。それとも他国の方が書いたのだろうか。

一つ一つの絵を見ながら歩いていると、人だかりが出来ているところに着いた。

そこには一番有名な「独裁者のキス」の絵があり、どうやらたくさんの人が写真撮影するために並んでいるようだ。

旧東ドイツのホーネッカー書記長と旧ソ連のブレジネフ書記長のキスを描いた絵で、実際の写真をもとに描かれたらしい。(旧ソ連では挨拶でキスをする文化があったようだ)

独裁者のキス

一通り絵を見て、私が個人的に気に入った写真がこちら。

壁が壊され、ドイツ全土を自由に行き来できるようになったことをわかりやすく表現しているところがいいなと思った。

壁を突き破る東ドイツで人気があった車


壁に描かれた絵を一通り見終えた私は、壁の近くにある壁博物館に行った。

壁博物館には、冷戦当時の軍事品や映像資料があった。

壁が崩壊した日のブランデンブルク門

英語とドイツ語で表記されていたので、Google翻訳のお世話になりながら、展示物や映像資料を見て回った。

私はキューバ危機やベルリンに壁が造られた当時の人々へのインタビュー映像を見ながら、私が生まれる以前の出来事と向き合った。

壁が造られた当時の人のインタビュー映像や壁が壊されてブランデンブルク門でお祭り騒ぎをしている映像がとても印象的だった。

また、キューバ危機の映像を見ながら、一つ選択を間違えていたら、今ある当たり前はなかったかもしれないと思った。

かつて生きていた人々は選択を間違った結果、第二次世界大戦や冷戦を起こしてしまったけれど、選択を間違えなかったからこそ私たちは今生きてるんだよな。

そうも思う先人の方々に感謝の気持ちでいっぱいになった。

壁博物館を出た私は少し時間があったので、
昨日行ったブランデンブルク門に向かった。

ドイツの歴史に触れた上でもう一度門を見たいと思ったからだ。

ブランデンブルク門

私には昨日よりもブランデンブルク門が歴史の厚みの分だけ大きく見えた。

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