秋学期のテストを終えて以降、学生生活最後の春休みを満喫していた私だったが、ことあるごとに成績発表のことがよぎっていた。

まだ卒業が確定したわけじゃない。もし卒業できなかったらどうしよう？

楽しんでいる時こそ、ネガティヴ感情が私の肩を叩いて、その度に私は不安になった。

テスト用紙に名前を書き忘れてたらどうしようとか、的外れな答えをしていたらどうしようとか考えれば考えるほど、私は卒業できない気がしてきた。

もし卒業できなかったら、もう一度就活をやり直さないといけない。

それだけは嫌だ。嫌すぎる。

神様どうか私を卒業させてください。

なんてことを考える日々だったが、今日蹴りがついたのだ。

午前9時から成績発表だったので私は8時55分にアラームをかけた。

起きた私は、慣れた手つきで在学生用のアプリを開き、成績発表のページまで進む。

あと一つボタンを押せば、全てが決まるのだ。

そう思うと緊張で指が震えてきた。

「大丈夫！テストもレポートもちゃんとできた。」と自分に言い聞かせて、私はボタンを押した。

息をする間のなく、結果が画面に表示された。

「卒業確定」の4文字を見るなり、私は一人で飛び跳ねていた。

「よかった。卒業できる。」と私は胸を撫で下ろした。

卒業も確定したことだし、残りの学生生活を思う存分楽しまないと！