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2019〜2020年に通貨危機は来るのか

今日は過去の通貨危機パターンから、未来の通貨危機を予測することを勉強する。

そもそも通貨危機とは、

通貨の対外的な価値が急激に下がることで、その通貨が流通する国・地域の経済に大きな混乱・打撃を与えること
(デジタル大辞泉 より)

「様々な原因」のため、特定の国・地域の経済があやぶまれ、該当国や地域の通貨価値が暴落すること、とも表現できる。

ちなみに通貨危機と金融危機はほぼ同義語である。
通貨危機の歴史を振り返ってみると

1929年 ブラックサーズデー(ウォール街大暴落;世界大恐慌)
1971年 ニクソンショック
1973年 オイルショック(1)
1977年 スペイン通貨危機
1979年 オイルショック(2)
1987年 ブラックマンデー(米国)
1994年 メキシコ通貨危機
1997年 アジア通貨危機
1998年 ロシア通貨危機+ブラジル通貨危機+コロンビア通貨危機
2001年 アルゼンチン+トルコ通貨危機
              ITバブル崩壊
2008年 リーマンショック(米国)

数年〜10年単位で世界のどこかで通貨危機が起きていることが分かる。
当然のことながら、自国通貨価値が暴落した場合は自国経済は非常に厳しい状況となる。日本に関してはリーマンショック後の不況が記憶に新しい(?)。

通貨危機(経済危機)が発生する理由は様々だが、国の政策や資源供給の大転換などが引き金になることが多い。

例えばニクソンショックは「金」と「ドル(USD)」の交換停止が引き金になった。サブプライムローンの住宅バブル崩壊を契機とするリーマンショックはあまりに有名だ。一方でブラックマンデーのように明確な原因がいまひとつ不明なものもある。

通貨危機は世界規模に影響を与えるが、日本特有のイベントもある。

1991年 日本バブル崩壊
2006年 ライブドアショック

ところで、経済活動が続く以上、今後も必ず通貨危機(経済危機)は起こるだろうが、いつ起こるだろうか。

そんなことは誰にも分からないと言えば、ま、その通りだが、予想してみることは非常に有意義だと思う。日本経済に最も影響を与える米国経済および経済指標などから考えてみる。

1. 米国長期金利と通貨危機との関連性

上記グラフはUSD/JPYの推移グラフに、(超)世界規模の通貨危機の発生タイミングと主たるUSD長期金利(10年)の利上げを記載したものだ。
(雑なグラフですいません)

ポイントは
①大きな通貨危機は10年周期でやってくる
②USD長期金利の上昇に続いている


現在、前回の通貨危機(2008年 リーマンショック)からおよそ10年が経過した。今回、FRBの金利利上げ姿勢に対し、トランプ氏は利下げ姿勢だ。

3/19-20に行われたFOMCでは「2019年内利上げなし、2020年は1回利上げ、2021年は据え置き」と結論付けられた。直近の大きな利上げは無さそうだが、この辺りのニュースも過去の金融危機からは注目必至だ。

下グラフは米国10年利回りの推移
ここ数年の利上げは抵抗線に触れる高さまで来ており、過去の周期と照らし合わせると、何が起こるかが予想できる。


2. 世界同時株安に伴う金融危機

下記はNYダウ平均の推移である。

(https://ecodb.net/stock/dow.html を改変)

1998年や2008年に経済危機が起きた時には大きく、NYダウ平均も下げている(株価指標は日経平均やS&P500などでも良いだろう)。

2018年2月 米国長期金利上昇に対する市場不安から世界同時株安が起こった(3つ目の赤丸)が、こういう下落が時に通貨危機や金融危機を引き起こすことを予想させる。

株価と経済は極めて関連性がある。
直近例をあげると、米欧貿易摩擦への懸念や国際通貨基金(IMF)の世界経済見通しの引き下げなどが株価下げの主たる要因となっていると思われる。

トランプ大統領の発言内容や、英国EU離脱問題などは大幅に株価や通貨価値を下げる可能性があり、投資家目線でも為替、株価の暴落への懸念が払拭できない。

3. まとめ

まあ、かなり適当に直近思ったことを文章にしてみました。
(読みにくくて申し訳ありません、、、)

ポイント
・通貨危機(金融危機)が起きるかは不明だが、起きそう
・金融資産や不動産のポートフォリオには注意をする

また適当に書きます。
ありがとうございました。

(追記)
ちなみにリーマンショック直後に不動産を購入した人達が大儲けしていることはあまりに有名だ。APAホテル社長とかね。

最近よく耳にする「家を買うか、借りるか問題」も、少なくとも国内不動産に関しては金融危機が起きるまでは待った方が良いと考える(投資用不動産は少し別だが)。

もちろん家を買うことを「儲ける」「損をする」で評価するばかりなのも、人間味がないが、あまりに何も考えないことはさすがに心配になるかなと思います。

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