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いっぱい叩く君が好き -the music carver-

音楽を好んで聴いてる人しか辿り着かない到達点

この中でドラムを意識して聴くほどまでに音楽を好きな人は
どれだけ居るのでしょうか。

リズム隊って地味ですよね。
バンドを好きにならないとそこに耳が行きませんし
昨今はDTMの普及もあり4つ打ちが主流で
生でドラムを叩く人工が少なくなっている傾向も多少はあるでしょう。

逆に、メタル愛好家はどれだけパワーやスピードで叩くかどうかで
上手い下手を区別したがる偏見もあります。

しかし、
私が好むドラマーはそのどちらでもありません!

あ、YOSHIKI(X JAPAN)の話すると思いました?しないです。
shuji(JanneDaArc)の話すると思いました?しないです。
そうる透や菅沼孝三、樋口宗孝辺りは超絶上手いと評判ですが
私も好きですが、それも違います。

私が好きだと判断する基準は
いかに楽しそうにドラムを叩いているか、です。

というわけで、今回は私が好きなドラマー3名を紹介したいと思います。


3位 ネロ(メリー)

実は2年前まで行きつけだったバーでばったりお会いした際に
まさに彼に問われたことがあるんですよ。

「じゃあBさんが一番好きなドラムって誰なの?」って。

当然目の前に居るんで「そりゃあ当然ネロさんですよww」
なんて答えましたが、実際かなり好きなドラマーです。

ボーカル食うんじゃないかってくらい前のめりにドラム叩くんですよ。

だいたい常にリズム食ってるし。

実はバスドラを踏むペダルに仕掛けがしてあって
一打で1.3回くらい叩いたような音が特徴です。

そしてクリックをまったく使わないらしいので
むしろ機械的な音楽を好まないバンドのカラーも如実に現れています。

CDでもソレは感じられますが、やはりパッケージされたものなので
その醍醐味はライブでこそ真価を発揮します。

ライブ嫌いの私が珍しく何度か見に行ったことのあるバンド。
ちょっと怖いので頻繁には行きませんが。

哀愁歌謡とB級エログロ爆走曲という両極端な方向性で
なんか普通にV系聴き飽きてきたなと感じたら
いい劇薬になると思いますよ。音楽通にこそ聴いてほしい。

このしゃがれた声での絶叫がまた心地いいんだわ。
ピロピロギターとずっと畝ってるベースもいい。

最新のメリーはこちら↓

近年はポエトリーリーディングも多用しててサイケデリック。
もちろん初期からのコンセプトの歌謡要素も忘れてないので安心印。

あいかわらずキモかっこいいです。


2位 ピエール中野(凛として時雨)

え、むっつりしてて楽しそうに見えないって?
何を言ってるんですか。

やっべナニコレもうこの事以外したくねぇってくらい
狂気的な没頭してるようにしかみえないでしょ!

引きこもりがゲームに入れ込むソレに近いものを感じます。

実際はソロとかサポートとかヘッドホンプロデュースとか大森靖子の夫とか
一つでも大変そうなものいっぱいこなしてますけどね。

彼のドラミングは"間"の生み出し方が凄いんですよ。
静と動のメリハリ、いや盛りメリバリハリが超極端。

スティック両手に2つずつ持ってんのかってくらい手数が多い
ってのは菅沼さんによく使われる形容詞ですが
そこに接近してると思うのは私の色目でしょうか。

そしてボーカルの作る変態曲をもっとカオティックたらしめるのが
彼のドラミングだと思います。
それを突き放して唸るベースも素敵。


最新の時雨はこちら↓

ぶっちゃけ久々に個人的大ヒットしてます。
ヴァイオリンがいるから。←わかりやすすぎますね。

調律されたカオティック、という不思議な感触で、
もうこれが彼らの個性として確立された証拠でしょう。


1位 LEVIN(La'cryma Christi)

これぞ正真正銘、楽しそうにドラムを叩くヒトNO.1。

もう何がそんなに楽しいんだってくらい笑顔を振りまいています。
こんなに笑ってドラム叩くヒトってあんまり見ない。

割と一点集中で一箇所を見つめてるほうが多いですよね。
実際他の楽器と違って終始忙しないですから。

まず未来航路のPV見て思うことでしょう。

うん、かわいい

……じゃなくて、スティックくるくる回し過ぎ。

そう、LEVINといえば大道芸ばりのスティック捌きなんです。

wyseと対バンしたKINGDOM ROCK SHOWや
wyseのライブのゲストで登場したときくらいでしか
生で拝見したことはないんですが
ライブだと思ってる以上に回してます

何回かミスって落としてますがそれも織り込み済みで
ニュッと指から生えてくる始末。

そのくらい滑らかで鮮やか。
動きも大振りだからめっちゃ華やか。

ちっちゃい体でもその存在感は凄まじいです。
縁から突き破る力持ちです。

あとラクリマって初期~中期の楽曲はやたらと異国情緒の色が強いんで
スネアパターンがけっこう特殊なはずなんですよ。

上二人に比べたらおとなしく感じるかもしれませんが
ひそかに彼も技巧派ドラマーなわけです。


余談ですが、さっきからwyseワイズうるさいかもしれませんが
La'cryma ChristiとFANATIC◇CRISISのメンバーを同じステージに上げて
一緒に同じ曲を演らせた唯一のバンドなんですよ。

wyse×Vo.石月努×Dr.LAVIN

このイベントにはJanne Da Arcのyouも参加。
一年遡ればvistlipやナイトメアのメンバーもいました。

どうだ、この懐の広さ。
だからもっと評価されてほしい。笑


YURAサマがLEVINに真っ向勝負

今回の記事はこちらの動画を見て書き始めました。

スティックを何回まわせるか対決。

LEVINのドラムに一回でも注目したことのある人なら
一回は指摘したくなること請け合いなことを
同業者だからこそつっこめた一件ですね。

ドラムを愛するものが見たらどこに注目してんねん、とも思いますが
肩書にドラムの他に
"Dance"も加えるくらい自由な校風なYURAサマらしくもあります。


こうして見るとYURAサマってyou(JanneDaArc)に似てるなぁ。
喋り方も顔も。

LEVINも一時期のタンクトップな男臭さは完全に封印してるようで安心。
あのときはバンド自体も迷走してたよな……
前髪下ろしてるほうがかっこいいっす。


Afterword

というわけで今日は用事あるので昼間に更新。
というか土日は(書くときは)こうしようかな。朝から昼間に更新。


今回ドラマーについて書いてみたのですが、
私は基本歌メロと歌詞とストリングス具合で楽曲を気に入る傾向があるので
実はバンドサウンドはそんなに重要じゃなかったりします

あとボーカルの声色
こればっかりはどうしても好き嫌いがはっきりします。

だからいろんなジャンルが好きになってしまう要因でもあるんですが。

ドラムも詳しくないんで
shujiってなんか普通に8ビート刻まんなぁ、くらいしか気づけません。
ド タン ドドタン じゃなく
ド タン んタッタン がやたらと多い。(伝われっ)

だからこそこうしてたまにハマる楽器隊が居ると、
希少価値が付随して愛着が沸くんですよねぇ。


みなさんは好きなドラマー、誰か居ますか?



最後まで長文お読みいただき誠にありがとうございました。 つっこみどころを残してあるはずなので 些細なことでもコメント残してくれると嬉しいです!