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プロへ最初の半歩〜出張カメラマンやってきました(素人がプロなるための260週の記録)

(第44週)
先日、アシスタントをやらせていただいたカメラマン派遣の会社から、研修案件をいただき、七五三の出張フォトのお仕事をやってきました。
今回は、研修案件なので日当はなし。プロのカメラマンの方がアシスタントについてくれて、いろいろフィードバックをいただくような研修です。
しかしながら、お客様は正規料金をお支払いいただき、納品しますので、失敗した、枚数が足りなかったでは済まされません。
現場は、先日アシスタントとしてついたところと同じだったので、その時に書いたロケハンメモ(どの場所でどのくらい撮ったら納品枚数に足りるか)を読み直し、頭のなかでシュミレーションしました。

そして当日、撮影スタートは午後からだったのですが、1時間半前に到着し、そこで撮影している他の会社のカメラマンの人を遠目に観察し、どんなポーズで撮影しているかを、ロケハンメモにせっせと書き込みました。
今回の機材はFujifilm X-H2, XF16-55mm F2.8。
着物の色がちゃんとでないといけないのでニュートラルグレーカードを撮影してWB調整。準備万全でお客様を待ちました。

そして本番。今回は7歳のお嬢さん、パパ、ママ、おじいちゃん、おばあちゃん、そしてなんとペットのトイプードルというオールスターでした。
人数が多いということは目瞑りもバラバラに発生するので、これはいかんと低速連写で撮りました。
場所はあらかじめ決めておいた境内18ヶ所、納品数は70枚程度なので5カットずつくらい目標に撮りました。

最初は上々だったのですが、40分ほどするとお嬢さんが飽きてしまい、変顔したり、足をプラプラしたりで、なかなか良いポーズを取ってくれません。
プロのカメラマンに発注しているわけですから、記念撮影的な写真ばかり撮れないので、いろんなふうにあやしたり、飛び回ったりでへとへとになりました。

結局900枚くらいとって終了しました。
何が一番難しかったかというと、お客様とのコミュニケーションでした。
なんとかいい写真、いいカットが撮りたいと思いが強すぎで、だんだん無口に黙々と写真を撮っている自分が何度かありました。
お客様はファインダーを見てないわけなんで、大丈夫かなと不安がつのっていたのではないかと思います。
これはやはり、場数を踏んで行かないといけないことだとは思いますが。

翌日、撮った写真をLightroomでセレクト、現像しました。
900枚撮ってOKカットは85枚ほど。
ギリギリでした。
絞り優先±0で撮ったので、だいたい0.5くらい持ち上げで現像して仮納品したのですが、NG。
お祝い写真なのでハイキーでの仕上げが必要でした。
もともとローキー好きなので苦戦。
+1.0 くらいに持ち上げて、コントラスト、ホワイト、ハイライトで白飛びを調整して再現像。
再度、納品後、OKをもらえて初仕事終了となりました。

今まで無償で写真を撮ってあげたことはありましたが、今回のようにお金をいただいて写真を提供したのは初めてでした。
いうまでもなくタダか、仕事かでは大きな違いがあります。
アシスタント、カメラマン研修、この二回で学んだことは多かったです。

プロカメラマンという定義が、写真を撮ってお金を稼ぐ人という定義であれば、今回は自分の工賃はいただいていませんが、初めて自分の撮った写真に値段がついてお客様に届きました。
たぶん、プロへ半歩といえるのではないでしょうか。

その後、会社の方から契約書が届き、晴れて次回からは仕事として発注いただけることになりました。

素人がプロになるプロジェクト、44週目にして最初の半歩を踏み出すことができました。
これからもチャレンジしていきます。
引き続き、応援いただけると嬉しいです。

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