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大学の卒展に行った日記。

そういえばまだ大学を卒業して1年しか経っていないというのが1番の驚きで、色々ありすぎて既に4.5年前の事のように思えてしまう。調子乗って先輩ズラしたら「文章読ませてくださいっ」と頼まれ、うっかりこのアカウントを教えてしまった為、困ったことに緊張してこの文章を書くことになってしまった。

とはいえ、このnoteは読み手をガン無視することが中心にあるので、フル無視しようと頑張ってみる。けどそんなことできる訳もなく、前段に必要以上に予防線を張ってしまうのが僕である。


さて、ゼミの後輩たちの卒展に行ってきた。去年開催された後輩たちのグループ展で初めて後輩たちの作品を見させてもらったが、それがかなり記憶に残っている。今日の卒展も「あぁ、あの作品はこうやって進化したのか」という見方を繰り返していく。

作品の評価だの展示の評価だの、そんなことをする器はないので、ここからはテキトーに感想。


 なんだろうな。一言で言うと「不器用な愛情と優しさ」って感じ。みんな優しいんだろうなって思えるし、誰かに何かを届けたいんだろうなって思える。うちの同期は割と「これが私ですけど何か」みたいな自己投影が多かったけれど、今年の子達は「これが私です。あなたは?」って挨拶されてる感じ。
 見に来た人とコミュニケーションを取ろうとしているように感じるし、逆に「あんたなんか知らない!」て作品も、それは逆に相手を認知しているから産まれる作品のように思える。

 よくわからないけれど、なるほどやはりうちの大学、ひいてはゼミらしさとはここまで色濃く出るのだなという感じ。良くも悪くも先輩たちの文化を継承しているし、先生の教えをキチッと守っている。ゼミOBとしてはそれがなかなか面白い。うちの大学は上と下の繋がりがほとんど0に等しいにも関わらず、これはたぶんゼミ文化だなってところがチラホラある。

そもそも、僕はゼミ3期生だし、今年の卒業生は一つ下の4期生だから、たいしたゼミ文化なんてないのだけれど、ここにきて文化らしきものが形成されつつある。嬉しいような「そこは継承しないでっ」みたいな所もあるのがまた面白い。


うちの大学はクリエイティブを主軸において卒業作品を作らないと卒業出来ませんとか言ってるくせに、作品展示についての授業はほとんどない。それなのによくここまで展示力を発揮してるなぁとは感じた。俺なんてコンビニのプリンター印刷ベタ貼りしたぞ。


さて、自分も作家の端くれ。「自分ならどうするかなぁ」という視点で周りを見渡してしまう。イベント業に関わっているからか、この作品にたどり着くまでに何を置いたらこれが最高になるのかを考える。
見てくれる人の導線を考えるだの視座を決めるだの、会場の演出から作品の配置だの、偉そうにベラベラと後輩たちに演説してしまう。先輩してると、なんか心地よくなってしまう心理がよくわかる。
ちなみに先輩の立場、ひいては"教え伝える"という事について思う事があったので、次のnoteにその辺の所管をまとめようと思う。

自分のゼミ以外の展示も見てみたが、明らかに卒展全体のレベルが上がっている。去年の最高が今年の平均値にはなっている。全体的にクリエイティブデザインからアートに寄り、個人的好みにも近づいた。相変わらずうちのゼミはちょっと異色で、デザインとアートの中央値にある。
自己内省という先生の教えはキチッと走らせ、それでいて僕らができなかった鑑賞者への意識を感じる。

だからこそ鑑賞中は、「これをどう魅せるか?」という視点に重きが行く。やりたいことはわかった。あとは鑑賞者の満足度と言うか、体感度というか、その辺の演出がしっかり置かれれば3倍は美しくなる。

まとめ方が分からないのでこの辺で。
うちの母校はまだまだ途上校だから、毎年卒展に行って、彷徨いながら変化していく過程から時代感を眺めるのが楽しいと思うよ。

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