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バークレーの思い出#21 サンフランシスコのストリートパフォーマー

バークレーに住んでいた時、対岸の観光都市・サンフランシスコには何度か訪れました。その大半は、サンフランシスコ市内にある病院に行くためではあったのですが、観光やショッピングで行くこともありました。サンフランシスコと言えば、フィッシャーマンズワーフなどの観光名所が有名ですが、私たち家族もケーブルカーに乗って行ったことがありました。

フィッシャーマンズワーフに行ったのは四半世紀前の話ですが、当時から賑やかな観光地でした。観光客が集まるので、ストリートパフォーマーも集まります。大道芸のようなジャグリングする人もいましたが、マネキンの様に全く動かないパフォーマンスもありました。今では日本の観光地などでも見られますが、その当時、サンフランシスコで初めて”本物”のマネキンパフォーマンスを見ました。

たしか、全身をブロンズ像のような緑色に塗っていたと思います。全く動かないので、私も近くに行くまで気が付きませんでした。観光客も少し離れて見ているのですが、勇気のある子供が近づいて”本当に動かないか”確認しに近付きました。子供が近くまで近づいた瞬間、マネキンは急に動いてポーズを変えました。子供は驚いていましたが、”やっぱり人間だ”と安心したように、そのことを両親に伝えて笑っていました。

サンフランシスコの老舗デパートであるメ―シーズの前では、ちょっと変わったパフォーマンスに出会いました。記憶は曖昧ですが、クリスマスのデコレーション(クリスマスツリー)を見に行った時だと思います。メ―シーズの前の道を挟んだ向かい側で、5-6歳の少年がバイオリンを弾いていました。まだ、習いたてらしく、弦をギーギー言わせながら、何かの曲を弾いていました。子供の前にはバイオリンのケースが置いてあって、中には1ドル紙幣や小銭が入れられていました。少しな離れた場所には、父親らしき人が子供を見守っていました。

このパフォーマンスは日銭稼ぎの投げ銭目的ではなく、たぶん何かの寄付ボランティアだと思いました。下手なバイオリンはご愛敬で、道行く人たちはニコニコしながら投げ銭をしていました。小さな子供をダシにして寄付を募るのはいかがなものかとも思いましたが、かわいらしいパフォーマーにはチョットだけ癒されました。

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