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エネルギーの種類

 エネルギーは、一次エネルギー二次エネルギーの2つに分類できます。一次エネルギーは、加工されていない状態で供給されるエネルギーを指し、石油や石炭、原子力、天然ガス、水力、地熱などがこれに該当します。また、太陽光や風力のような再生可能エネルギー、薪や木炭なども含まれます。

 二次エネルギーは、一次エネルギーを転換・加工して得られるエネルギーを指します。一般家庭やオフィス、工場に送られる電気やガス、ガソリンなどは二次エネルギーに該当します。一次エネルギーは、そのままでは利用がほぼできないため、通常は発電・精製・乾溜などの加工を経て消費者のもとに届けられます。

  燃料電池に使われる水素は、燃焼時に水が生じるだけで、二酸化炭素を排出しません。これが、水素エネルギーが環境負荷が低いと考えられる理由です。しかし、水素は二次エネルギーであり、実社会で使うためには、工業的製法で大量かつ安価に生産する必要があります。工業的には、電気分解による水素の生産と、天然ガスなどと水蒸気を反応させる生産方法が考えられます。しかしどちらの方法も、水素の生産コストが割高なことが問題となり、水素エネルギー普及の足枷になっています。

 最近は、新しい二次エネルギーとして、アンモニアが注目を集めています。アンモニアも、燃焼で二酸化炭素を出さないので、カーボンニュートラルの新しいエネルギー源と期待されていましす。しかし、アンモニアも二次エネルギーであり、化学的な方法で大量に安価に生産する必要があります。しかし、アンモニアの調達は海外からの輸入に依存するみたいなので、主要なエネルギー源にはなり得ないと思います。

 世界第三位と、そのポテンシャルが高い地熱エネルギーは、純国産でしかも再生可能です。もちろん、二酸化炭素の排出もかなり低く抑えられます。環境保全の問題や、既存の温泉資源との関係等、地熱開発の阻害要因が数多くあることは知っています。みんなで知恵を出し合って、地熱開発を加速することはできないのでしょうか?。

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