♡恋愛で学ぶ統計学♡(No.22 確率と情報理論:マンネリ化を防ぐには、、、?)
こんにちは!
今回は、統計学とは少しだけはなれてしまうかもしれませんが、、、統計学でよく用いられる確率をつかった情報理論というものをつかって、恋愛関係のマンネリ化を防ぎ、意中の相手を落とすことを目指してみようと思います!
情報理論とは何なのか?
実は、この理論、私たちはめちゃくちゃ使っているんです!
では、どんなものなのかを、一緒に確認しましょう。
この理論は、シャノンさん(Shannon)が1948年に提唱し、1949年にヴェーバーさん(Weaver)の協力を得て作り上げられたものです。
この理論の肝は、「声や文字や画像などの情報を1つの尺度で扱えるようにし、通信ができるようにした」ことです。
これができると何が嬉しいのか、、、
そう、私たちが使っているパソコンやスマホなどは、そうした情報をものすごく扱っていますよね!
つまり、私たちが、このnoteで情報を見たり、発信したりすることができるのは、この理論のおかげです。そのため、シャノンさんは、アラン・チューリング、ジョン・フォン・ノイマンとともに今日のコンピュータ技術の基礎を築いた人物と称されます。
アラン・チューリングは、ナチス・ドイツが使用していた暗号機エニグマの解読をしたことで有名ですね。また、彼の物語が映画化されています。興味のある方は、ぜひイミテーション・ゲームで調べてみてください。
そして、ジョン・フォン・ノイマンは言わずとししれた天才ですね。頭が良すぎて、周りから火星人だと本気で思われていたくらいです。
この理論を提唱したシャノンさんは、そうした化け物と肩を並べるほどの方です。
先ほど、この理論の肝は、「声や文字や画像などの情報を1つの尺度で扱えるようにし、通信ができるようにした」と言いました。
これをもう少し深堀していきます。
この理論において、自己情報量というものがあります。
数式で表すと、こんな感じです。
P(A)は、Aという事がらが起こる確率のことです。
もう少し具体的に考えましょう。
もし、サイコロを投げて、偶数が出る場合の自己情報量を考えます。
すると、偶数は、1,2,3,4,5,6の6通りのうち2,4,6の3通りですので、50%の確率で出てきますよね!つまり確率は1/2と言えます。よって
と計算することができます。log(対数)の計算が怪しい方は、以下のリンクで確認してみてください(^^)/
では、もう1つ具体例を考えてみましょう。もし、サイコロを投げて、1が出る場合の自己情報量を考えます。すると、1が出るのは、1,2,3,4,5,6の6通りのうち1通りですので、1/6の確率で出てきますよね!よって
となります。つまり、発生する確率が低い現象ほど、高い数値になるわけです。そして、、、お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、この自己情報量の単位はbit(ビット)です。8bitで1Byte(バイト)と決まっています。
この単位を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか?
このように、希少な情報ほど、この単位で表される値が大きくなるわけです。
皆さんも、わかりきっている情報を聞いても嬉しくはないですし、意味ないと思いませんか?
例えば、付き合ってる女性が、「やせたいなー」と言ってきたとします。「もう何回目???」という気も失せるくらい、この言葉を聞いていたとします。その情報って、聞かなくてもいいですよね。
一方で、付き合ってる女性が、「実は昨日、歯が抜けたんだよね」と言ってきたとします。「何がおきたの??」と気になりますよね!そんな状況なかなかありません。よって、情報の価値が高いのです。
マンネリ化してしまった関係は、相手のことをわかりきってしまっているがために、お互いにかわす会話や動作の情報量が低くなってしまっているんですね、、、
つまり、わかりきっているから、聞かなくていいやとなってしまっているのです。
そこで、そうした状況を打破するには、、、
「情報量の大きな情報を相手にあげる」ことです!!
つまり、普段起こらないことや、やらないことについて話したり、やってみたりするんです。
なんか、どこにでもあるようなありふれた解決策に聞こえますね。
しかし!この解決策は、あのシャノン先生が提唱した情報理論の見地からも支持されているといえます!(いいすぎていると自覚しているので、あまり本気にとらないでくださいね。笑)
また、好きな人に振り向いてもらうためにも、「普通の分かり切った人間ではない」ことを示すのは有効です。
私たちは、希少なものに惹かれる性質があります。
「残りあとわずか」や「限定〇〇個」とかいう言葉は魅力的ですよね。
ということで、今回は、情報理論について簡単にご紹介し、マンネリ化の打破や、好きな人を振り向かせる方法を紹介しました。
本記事は、あまり統計学を使いませんでしたが、このシリーズでは、統計学を使って恋愛を考えています。もし、興味がありましたら、他の記事も、のぞいてみてください!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?