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絵画の原画とは?原画が放つエネルギーは実際に目で見ないとわからない。

絵画の原画(げんが)って聞いて、原画と原画じゃないものとの違いってわかりますか?

なんとなくわかるようでわからないという方もいると思うので、原画とはなんぞやについて、まずお伝えしていきますね。

それから、一番お伝えしたいこととして、原画を実際に目で見てほしいという点です。

なぜ、そんなに直に見ることがオススメなのか、私が今までで原画に出会ったときの体験を通してお伝えしていこうと思います。

絵画の原画とは?

絵画の原画とは、複製画を作るときの元になる絵のことです。

マネして描く模写や、写真印刷など現在複製方法はいろいろありますよね。

複製画は、いくらでも増産することができますが、原画は1点限り。

この世にたった1つだけの存在だからこそ、原画の価値は高くなります。

原画が放つエネルギーは実際に目で見ないとわからない。

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『Phoenix』原画

この世にたった1つだけのモノ=原画。

なにかしら原画を実際に目の前で見たことはありますか?

もちろん、子どもが描いてくれるお母さんとお父さんの絵もこの世に1つだけの一点物です(笑)。

我が家も大事にまとめてとってありますが、この場合にお聞きしたいのは、アーティスト(プロの方)の作品です。


私の話になりますが、まだ20代前半の時、ピカソの『ゲルニカ』をスペインのマドリード市内にある国立ソフィア王妃芸術センターに見に行きました。

絵画について特別な知識があったわけではないし、マドリードに留学していた友達に薦められて一緒に絵を見に行った感じでした。


観光気分で見に行った私でしたが・・・

明らかに『ゲルニカ』は私を釘付けにしたのを覚えています。


それまで『ゲルニカ』を本や映像で見たことはありました。

でも、実際に目の前で「原画」を見たら、何かが違うんです。


言葉ではうまく言い表せない・・・

けど、だからこそ、ピカソの『ゲルニカ』という絵が存在しているのだと思います。


私がピカソの『ゲルニカ』で感じたエネルギーがどこから来るのか、絵との距離感がそんなに近くなかった20代の私にはわからなかったんです。

ですが、絵描きの旦那さんと結婚して、わかったんです。


ウチの旦那さんの場合、

言葉で表現するよりも、
顔の表情や身振り手振りで表現するよりも、
歌を歌って表現するよりも、

絵を描くことで、
自分の感情・気持ちを表現するのが一番しっくりする。

そして、他の表現ではうまく表せないとよく話しています。


私は、全く絵を描きません。

口で言葉を話したり、文字で書いたりする方が自分の気持ちを伝えやすい。

人それぞれ、その人なりの表現手段を持っていて、
絵を描くことが表現手段の人の絵は、やっぱり尖っているものがあると思います。


そして、そのトンガリがどう創られるのか・・・


旦那さんが絵に集中していると、日常生活的な機能が不全になるほどの集中力になるんです。

そんな彼の絵には、描いているときの感情がもろに表れ、
そこに筆を持つ力加減、感情の波、息遣い、その場の匂い、汗、湿気・・・
などなどその人を取り巻くあらゆるコト・モノ・オト・エネルギーが染み込んでいく。


描いている人の全てが、染み込んでいるのが原画。


私たちは、突出したエネルギーが染み込んだ絵に触れたとき、自分の中の何かが反応している。

絵が表面上自分とは無関係に見えたり、当たり障りのない絵かも知れない。


でも、どうしても気になる、見てしまう、釘付けになってしまうのはなぜ?

それは、私たちの奥深くでつながっている部分に触れているから。

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『Elephant』原画

その奥深くの自分のホーム、そこを感じることができるから、心地いい。
それがどんな表現であれ、見た目が大事なんじゃない。

その奥にある自分の琴線に触れるエネルギーを私たちは作品を通して感じている。


どんなエネルギーなのか、その作品に直に接すればわかる。

直に触れて、感じてみてください。
心地いいエネルギーを。

(ヒロコ)


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