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【work】 変身セット1号

今回紹介する過去作品は僕の子供の頃からの変身願望を叶えるために作った『変身セット1号

子供の頃に大好きだった玩具 "変身サイボーグ1号" へのオマージュでもあるこの作品。 1972年に発売された変身サイボーグ1号は、G.I.ジョーというアメリカの兵隊人形を日本の玩具メーカー タカラ(現在はタカラトミー)がリニューアルしたニューG.I.ジョーに更にSF的アレンジを加えてプレイバリューを拡げたシリーズでした。 透明なボディは内部のメカが透けて見えるようになっていて、手足を外してメカパーツと換装して遊べるようになっていました。 僕はサイドカーセットという超カッコイイセットを買ってもらって、ずっとこれで遊んでいたのをよく憶えています。 このシリーズには変身ヒーロー達の衣装が追加装備としてたくさん発売され、僕は大好きだったイナズマンの変身セットがお気に入りでした。
Wikipedia: 変身サイボーグ

子供の頃、こうした玩具に自分を重ねて想像の世界で遊んだ人も多いと思います。 僕の『変身セット1号』は、大人になって変身願望をカジュアルに楽しめるものを、壁掛けのオブジェとして制作しました。

『変身セット1号』 素体

作品の形態は、狩猟のトロフィーとして西洋でよく作られていた壁掛けの剥製をモチーフにしました。 ベースには人間の肩から上を剥製のように固定した台座があって、これにいくつかの変身パーツを取付けることができます。

『変身セット1号』 豚のフェイスパーツ
『変身セット1号』 豚のフェイスパーツ取付状態

豚のフェイスパーツを取付けるとこうなります。

『変身セット1号』 鹿のヘッドパーツ
『変身セット1号』 鹿のヘッドパーツ取付状態

鹿のヘッドパーツを取付けるとこんな感じ。

『変身セット1号』 鹿と豚のパーツ取付状態

2つのパーツを取付けるとキメラ怪人的なものになりますね。 後にウサギのヘッドパーツも追加しました。

この変身セットは、もともと自分が変身したくて作ったので等身大に作ってあり、身に着けて楽しむことができます。 イベントや作品展示の際には来場者の皆さんが変身を楽しんでくれました。 たくさんの変身写真はポートフォリオサイトで掲載しています。
hiderino.jp: 変身セット1号のページ

近年ではコスプレが一般人にも認知されて変身を楽しむ人が増えました。 アート作品としての変身を1つの作品として制作した『変身セット1号』は、アニメや特撮ヒーローのコスプレとはまた違った楽しさを形にできたと思っています。

いやー、これは楽しかったなぁ。 いつかヒーローセットを作りたい!!

サポートしてくれる人が増えると、新しい作品を作る余裕も出てきます。余裕は新たな可能性を見出す機会をもたらしてくれますね。新たな可能性からは今までと違った視点も生まれるかもしれません。