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レヴァインのモーツァルトを聴く(1)

ジェイムス・レヴァインのモーツァルトの交響曲を聞いていきます。レヴァインのモーツァルトというと、オペラでは魔笛、皇帝ティートのDVDと、モーツァルトの交響曲全集(ウィーン・フィル)のディクスを所有しています。今回聞いていくのはモーツァルトの交響曲全集です。

まずは交響曲第39番から聞きます。

モーツァルト モーツァルト:交響曲 第39番 変ホ長調 K.543
ジェームス・レヴァイン 指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1986年

オーケストラの編成が少ないと思われ、音は引き締まっています。弦楽器などはやや刺激的な音も聞こえ、円やかという感じではないです。そこは好悪が分かれると思います。ムジークフェラインザールでの録音ですが、夢見るような陶然とした響きという感じでは全くなく、きりっとした鋭い演奏です。テンポは速めです。
以前は、この刺激的な弦楽器の音色に違和感を覚えました。今も少し覚えますが、逆にベームのような大編成の音も鬱陶しいと思うようになり、このレヴァインの演奏は、これはこれでありだと思うようになりました。
オーケストラの楽器の音は、ムジークフェラインザールですがかなり分離して聞こえます。かなりオンマイクかつマルチマイク収録をしたのだと思います。
私はモーツァルトの交響曲全般は苦手で、この演奏を聴いてもとても好きになるという風にはいきませんでしたが、少なくとも楽しむことはできました。モーツァルトの交響曲は小編成で弾くべきと考えていますので、このような演奏を主体にいろいろ聞いていこうと思います。

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