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#1 学習の中核は「国語」にあり

 みなさんこんにちは!または初めまして!
 公立小学校教員歴18年目のヒデと申します。

 学校の先生方、特に小学校の先生方!
 作文の指導はどのようにされていますか?
 僕は若い頃、作文指導がとても苦手で本当に苦労したことを思い出します。

 授業で書かせて、30人分きっちり添削して返却、そしてもう一度書かせて…
 これでは教師も子どもも苦痛でしかない。
 作文嫌いをどんどん増やしてしまう。
 そんな悪循環に陥っていたように思います。

 そこでこれから何回かに分けて、僕が普段行っている作文指導
「週末作文」
についてご紹介していきます。
 よければお付き合いください。


▶︎国語指導の重要性

 国語、つまり日本語は僕たち日本人にとって重要なコミュニケーションツールであります。
 また、言葉はコミュニケーションの手段のみならず、重要な思考ツールなのです。
 僕たち日本人は「日本語で情報を受け取り」、「日本語で問題を捉え、思考し、解決し」、「日本語で表現する」活動を行っています。
 つまり、国語の学習のみならず、英語を除くすべての教科において「日本語で課題解決」を行っていると言えると考えます。
 それだけ国語の学習・指導は教育活動において重要だと言えます。

 

▶︎各種調査から明らかにされた実態

 平成21年に実施されたPISA調査の結果においては,読解力,科学的リテラシーは上位グループにあること,数学的リテラシーはOECD平均より高得点グループに位置していることが示された。このうち,読解力については,前回(平成18年)と比べて平均得点が大幅に上昇するなど改善傾向が見られた。

文部科学省のホームページより抜粋

 情報相互の関係性を理解して解釈したり,自らの知識や経験と結び付けたりすること(「統合・解釈」「熟考・評価」)が苦手であることが指摘された。

文部科学省のホームページより抜粋

 平成22年度全国学力・学習状況調査の結果において,例えば,資料や情報に基づいて自分の考えや感想を明確に記述すること,日常的な事象について,筋道を立てて考え,数学的に表現することなど,思考力・判断力・表現力等といった「活用」に関する記述式問題を中心に課題が見られた。

文部科学省のホームページより抜粋

 平成21年や22年といった、少々古い調査ではありますが・・・
 簡単にまとめると、

①読んで答えを見つけることは得意
②資料等に基づいて考えを記述することは苦手

と言う実態が見えてきます。

▶︎今後求められる力

 あまり詳しく述べると膨大な量になるので割愛しますが、文部科学省も学習指導要領の中で「学んだことをどう活かすか」が重要である、と述べています。

 つまり、かつてのように暗記帳をペラペラめくりながら知識をとにかく詰め込むような学習から脱却し、「身につけた知識や技能をどう活かすか」「思考したことをどう表現するか」が大切なのです。

 現代社会も、知っているだけでなく、知識を活用できる人材が今後求められていくのです。

▶︎活かす・思考を表丸する→「文章表現力」

 と言うことで見出しにも表現しましたように、これからの世の中を生きていく子どもたちに必要な資質能力の一つとして、文章表現力が今後一層重要になってくるのです。

 そこで子どもたちの文章表現力を少しでも向上させるために、僕が普段から取り組んでいるのが
「週末作文」
なのです。

 次回からこの「週末作文」についてどのような目的で、どのように取り組んでいるか述べていきたいと思います。

▶︎まとまらないまとめ

 と言うことで、前置き記事が思いのほか長くなってしまいました。
 ・・・はっ!
 これは僕の文章表現力が足りないのでは!?

 とはいえ、文章を書く指導は昔からずっと行われてきているのですが、今後一層重視されると言う内容でした。

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