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なんとかなるから大丈夫!「心が軽くなるエッセイ」Part 1

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ふと、自分はこれまでなんのために生きてきたんだろう…と思うことはありませんか? 心の方向性を今一度見直して、元気ハツラツ再出発しましょう。私自身が通ってきた道だからこそ伝えたいこ… もっと読む
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心と心をつなぐ

 子どもたちに、こんな質問をしたことがあります。 「友だちとふたりで遊んでいるとき、お母さんがやってきて『ここにケーキが1つあるから、仲良く食べてね』と言いました。あなたはそれを2つに分けて友だちと一緒に食べました。あとからお母さんが『どうしてケーキを2つに分けて食べたの?』って聞いたら、あなたはなんて答える?」って。 「お母さんがそう言ったから」 「友だちに嫌われたくないから」 「ケーキをあげないと、友だちがかわいそうだから」  こんなさまざまな答えが返ってくるなかで

悲しいことは、美しい

 大切な人を失ったり、夢を踏みにじられたり、心を傷つけられたりと、世の中は多くの悲しみに満ちています。  …なんて言ったら、あなたは残念に思うでしょうか。  でも本来、悲しいという感情は “自然で美しい、生きている証”であって、むしろ喜ばしいもののはずなんです。  もしあなたのなかに、「悲しい感情」=「マイナス感情」という考えがあったら、一度「悲しみ」について考え直してみてはいかがでしょうか。  純粋な悲しみは、やさしさの裏返しです。  たとえば、あなたが心ない人の言葉に

本当に愛しているのは誰?

「好きな人ができたら、 いっぱい、してあげたいことがあるの」 「してもらいたいことじゃなくて?」 「ううん、してあげたいこと」        * 「私は嫉妬深くて、自分でもいやになります。どうしたらいいでしょうか?」と質問した女性に、「あなたは、なぜ嫉妬すると思いますか?」と聞いてみました。 すると、「彼を愛しているから」という答えが返ってきました。 はたして、これは正解でしょうか。 一般に “嫉妬”をするのは「自分に自信がない」からです。 「自分の“愛に”自信が

心の中に生き続ける人が あなたを守ってくれている

 亡くなって肉体は消えてしまったけれど、心の中に生き続けている存在がいれば、がんばろうという気になれるものです。  自分が懐かしい人たちに見守られていると思うことは、なんという大きなやすらぎでしょう。  あなたの心には、今も生き続けている人がいますか?   本当に困ったときは、素直にその人を頼ればいいのです。  心が迷うのは、自分が進むべき方向を見失ったときです。  そんなときは、心の中で真剣にその人に呼びかけて、「私の進むべき方向を教えてください」と祈りましょう。

やさしい想像力

感謝されたいから、 そうしたんじゃない。 あなたの力になりたくて、 ただ喜んだもらいたくて、 一生懸命だったの。       * 「あなたがいてくれて助かった」といわれたら、どんな気がしますか? 嫌な気がするという人は、まずいないと思います。 私たちには「必要とされる自分でありたい」という願望があるので、「人から感謝される」ことはとてもうれしいんです。 もしあなたが、誰からも必要とされず、「ありがとう」といわれることもなかったら、自分のことを「いてもいなくてもいい人間

どの人の心にも そっとぬぐった涙がある

 人知れず泣いたことは、きっとだれにでもあると思います。  一生懸命、自分の気持ちに正直に生きようとすればするほど、どの人の心にもそっとぬぐった涙があることに気づかされます。  あなたの心にも、そんな涙が秘められているのではないでしょうか。  その涙から目をそらして、一日一日、気をまぎらわせて生きていくことも、胸の痛みなんか忘れた顔をして生きていくこともできるでしょう。  でも、いちばん大事なことは、自分の涙をしっかり抱きとめることです。つらい体験をくぐりぬけてきた自分

心の花が咲く日

あの人、いいなあ。 あんなふうになりたいなあ。 どうしたら、 あの人みたいになれるのかしら・・・      * 「あの人いいなあ」「うらやましいなあ」という気持ちは、ごく自然にわいてくる感情ですが、あなたはどういう人に会うと、本気で「うらやましい!」と思いますか? 強烈に「心の底から、うらやましくてたまらない」という気持ちになるのは、「自分だってそうなるんだ!」という情熱の表れです。 そしてここが重要なんですが、そう感じるのは、あなたにも「その人と同じような “花”

悲しみは、雲のようなもの

 睡眠はやすらぎを与えてくれます。でも長い人生には、「このまま二度と目が覚めなければいいのに……」と思うようなやりきれない日もあるでしょう。  もし今、あなたが悲しみのどん底にいたら、なにも考えなくていいのです。鉛色の心にはマイナスの考えしか浮かばないから。  そんなときは、大空を流れていく雲を、飽きるまでボーッとながめて過ごしませんか。雲はひとときもじっとしていません。自由自在に形を変えて、出たり入ったりしながら遠くの空へ運ばれていきます。    その雲と同じように、心

計算ですか? 愛ですか?

自分はこんなにがんばっているのに……。 自分はこんなに相手に尽くしているのに……。 そんな報われないさみしさを、じっとかみしめることがあるかもしれません。 仕事でも、恋愛でも、がんばりを認めてもらえないとだんだんしんどくなりますよね。 だけど、そんなふうにあなたをしんどくさせるものは、心に横たわる「ほめてもらいたい」「感謝されたい」「同じだけ返してほしい」という見返りを求める気持ちなんです。 見返りを期待しているあいだは、がんばっても、がんばっても、いいことは起こらないで

‟ときの神様” の正体

人に待たされてイライラ…… 人を待たせてオロオロ…… 時間にしばられて生きていると いつもあせる ちょっぴり心の持ち方を変えよう 人に待たされたときは 「今、自分のやさしさをあげてる」 人を待たせたときは 「今、相手のやさしさをもらってる」 そう思うだけで 心にふっとゆとりが生まれる そこに“ときの神様”がやってくるんだよ          *   時間って、得体の知れないものだと思いませんか?  つまらない話を聞いているときはゆっくり進み、おもしろい話を聴

いつか死ぬこと以外  まだ、なんにも決まってないんだよ

 もし、あなたが「つらくて死にたい」といったら、私はこういうでしょう。 「心配しなくても、あなたはもれなく死ねます。だから今は、その前にできることを考えましょう」って。  いずれ死ぬということは変えられなくても、死ぬまでにやれることなら、いくらでも変えられます。思いつくだけ行動に移せばいいんです。  もし、なにもかも放り出したいくらい苦しかったら、「時のレンズ」をズズ~と引いて〝現在の自分〟をながめてみましょう。  生を受けてから死ぬまでの何十年を、けな気に生きているあな

旅の途中

集合写真を見ると、だれもが最初に自分を探して映り具合を確認します。 やはり自分という存在ほど気になるものはありませんよね。 こんなに自分のことが気がかりなのに、自分がどういう人間で、何を目標に生きているのかわからない……。 ここに、ドギマギしながら生きている人が多い理由があるように思えます。 私たちの心は、たとえ金銭的に豊かになったとしてもやすらげません。 自分のことを知って、自分がどこに向かって生きているのかを把握することが、心の安定には欠かせないからです。 あなたのま

「わかってくれない」のはなぜ?

ひとつ屋根の下に暮らす家族や、毎日顔と顔を突き合わせる仕事仲間は、あなたにはとても親しい間柄でしょう。 それでも「えーっ、私のこと全然わかってない!」とショックを受けたこと、ありませんか? そんなときはあなたのなかに、「言わなくたってわかるはず」という慢心があるのかもしれません。 そのせいで大切な関係にヒビが入ったら、それはとても残念ですよね。 『白馬入蘆花』(はくばろかにいる)という禅語があります。 ――真っ白な蘆の花が咲き乱れる場所に、白馬が入れば見分けがつかない。し

‟あこがれ” の秘密

うんと幼いころ 毎晩のように空を飛んだ わたしの大好きな夢だった でも 人間は空を飛べないと知った日から その夢はとだえた わたしは空を飛べなくなった おとなになって 優雅に大空を舞う鳥を見ると あこがれがよみがえる わたしのロマンを乗せて 飛べ! 鳥よ、自由に飛べ!          *  まず、この質問に直感で答えてください。 「人間以外の生きもので何になってみたいと思いますか。その理由もあげてください」  これは心理テストのひとつ。  あなたの答えは何でした