見出し画像

どんな瞬間の どんな自分も ものすごく貴重な わたしの体験


嫌いなものがあるのは、好きなものを知るため。
苦手なことがあるのは、得意なことがわかるため。
自分を愛せない苦しみがあるのは、自分を愛する喜びに目覚めるため。
何もかも、あなたに必要なものばかり。

       ***

 もしもあなたが、人と一緒に遊んだりすることが苦手で、そうかといって「つまらない人間」とは思われたくなかったら……

        *

 人から「つまらない人間」と思われることが気になるのは、あなたが自分を「つまらない人間」と思っているせい。
 それをやめて、自分の気持ちをちゃんと生かそうと腹をくくれば、あなたの態度はガラリと変わります。

 一緒にいる人を楽しませるためには、何と言っても、今自分がそこにいることをあなた自身が楽しむ必要があります。
 そこでドギマギしている自分も、どうしよう…と戸惑っている自分も、まずはその気持ちをにこやかに受け入れてあげることが大切。

 飲み会で面白い話ができないことを、恥じたり情けなく思うことはまったくありません。
 逆に、本当は気が気ではないことをネタにしてしまいましょう。
 
 たとえば、会話がふっつり途切れたら、「話が途切れたときの間って、すっごい圧迫感がない?」とそれを話題にする。相手が何を感じていようと、あなたが先にそのことを話題にして笑っちゃえばいいんです。  

 もし、苦手なカラオケに誘われたら、最初に「私、超ヘタです!」と宣言する。そうすればどんな歌いっぷりでもOKです!

 この「笑い(苦笑い)の先取り」で、自分や自分の置かれた状況をやり過ごせたら、あなただけでなく、まわりにいる人たちも明るい雰囲気に救われます。

 自分をよーく観察して、不安な気持ちや気がかりなことをあっけらかんと伝えてみましょう。そうすればきっと、「等身大の自分でいられる安心感」を得られますよ。

 人と一緒にいることを楽しむ秘訣は、あなたがまっ先に、戸惑っている自分を許して、その気持ちを笑顔で受けとめてあげることなのです。


        ★ 著書『ひとりで抱えこまないで』(幻冬舎)一部修正★

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?