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価値のない仕事は、ない

仕事が楽しくない。疲れた。やる気がしない。
そう感じているなら、自分を責めるまえに、自分の気持ちを整理してみましょう。
仕事が楽しくないのは、やりがいを感じられないからでは? 
「雑用」ばかりをしていると感じているからではありませんか?

だとしたら、少し考えてみたほうがいいかもしれませんね。
私たちの社会生活に「雑用=価値のない仕事」ってあるのでしょうか・・・

会社の仕事でも、家事でも、私たちがはたらくのはその作業が必要だから。それをだれかがしなくてはならないからですよね。
ということは、最初から「雑用」という仕事があるのでなくて、それを「雑用」と思う心があるだけなのかもしれません。

もし、自分の仕事を「雑用」と感じているとしたら、「この仕事は取るに足らない」というあなたの価値判断が背景にあります。
どうしてそのような価値判断をしてしまうのか、深層心理を探ってみましょう。

たとえば、「だれも注目してくれない」「社会の役に立っていない」「日々同じことのくり返しで進歩や成長に結びつかない」「自分じゃなくてもだれにでもできることしかしていない」……。こんなふうに感じてしまうわけを心に問いかけてみてください。

もしかしたら、「だれも注目してくれない」「社会の役に立っていない」と感じるのは、「雑用をしてもだれも自分を認めてくれない」「認められないと自分には価値がないみたいに感じる」という不安があるからかもしれません。

また、「日々同じことのくり返しで進歩や成長に結びつかない」「自分じゃなくてもだれにでもできることしかしていない」と感じるのは、「自分を伸ばしたい。自分は特別だと感じたい」「そうしないとつまらない人になりそうで恐い」という恐れのせいかもしれません。

深層にある理由がわかれば手を打てます。
不安や恐れをやわらげるために、自分の仕事を「取るに足らない」と考えている心を正しましょう。

これからのあなたに必要な発想は――、
① 自分の仕事の価値は、自分がまっ先に見出す。
まわりが仕事を評価してくれないにしても、自分で自分を評価できるような働きぶりをしましょう。
そんなあなたを、どこかでだれかがかならず見ているものですよ。

② 自分を伸ばす気持ちがあれば、何をしていても成長できる。
そのためには、自分がするべきことや自分に与えられた仕事に、今以上に心を込められるようになりましょう。
真心を尽くすなら、あなたはかならず伸びていきます。

人生の一時期、どんな環境に身を置こうとも、ニコニコ働いてそこにいる人たちに貢献しようという気持ちでいれば、あなたの人生から雑用はなくなるでしょう。


★ 著書『やさしくて、ちょっぴり不器用なあなたに。』(サンクチュアリ出版)より★

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