ステキな恋をしたい。理想の男性から愛されたい。
そう願っている女性はたくさんいることでしょう。

けれども、なかなかいい人にめぐり会えず、恋愛が結婚に至らないとしたら……。
自分の容姿や性格に魅力がないのかしら、と自信を失くしてしまう人もいるかもしれません。でも本当の原因は、あなたのもっと心の奥に潜んでいる可能性があります。

自覚していなくても、心の奥で「恋愛が恐い」「別に結婚しなくてもいいや」と思っているかもしれないのです。

そんなことはありえないと思いますか？　
でも、心というものは、恐ろしいほど忠実に無意識を反映します。

頭では「恋人がほしい」「そろそろ結婚を」と考えていても、心の奥で待ったをかけていれば、強烈なブレーキが効いて恋を実らせないようにしてしまうのです。

恋愛にブレーキをかける原因は、主にふたつ考えられます。
ひとつは、過去の失恋でひどく傷ついたまま、いまだに女性としての自信を取り戻せないでいる場合。
「自分はまた傷つくかもしれない」とおそれていると、「二度とつらい思いをしないように」という防衛心がはたらき、恋愛にのめり込まないようにしてしまいます。

もしもあなたがそうだとしたら、「これから私は、心の傷を癒して自信をよみがえらせてくれる人を好きになる！」と自分自身に誓いましょう。
しっかりコミットして恐怖に縮こまった心をほぐせば、あなたならではの魅力や素直さが現れてきます。そうすれば、今度こそステキな恋愛ができるでしょう。

もうひとつの原因は、「私なんか本気で愛されるはずがない」と思い込んでいる場合。
子ども時代に、両親から十分に愛されなかった人に多く見られます。
なかには、本当は愛されていたのに、親のきびしい態度を「自分は愛されていない」と取り違えてしまった人もいます。

すると「自分は愛されるに値しない人間」と思って自分の価値を下げてしまうので、恋人が「愛してる」と言っても「嘘でしょう」と信じようとしません。
これでは、せっかく恋をしても進展しませんよね。

思い当る人は、「私が本気で愛されるのは、私が本気で人を愛した結果」とよくよく自分に言い聞かせてください。そして、命がけで人を愛する自分になりましょう。
その情熱が、きっとすばらしい体験をさせてくれますよ。

私たちは ”愛”を知るために生まれてきました。
けれども、自分がまったく傷つかずに愛を知ることはできません。

なぜかというと、愛のすばらしさは、愛のない状態を体験してはじめてわかるものだからです。

アバタもエクボに見える” 恋”にはじま” って、アバタをアバタとして受け入れる ”愛”に目覚めていく。
これが ”恋愛”です。

あなたのパートナーになる人は、あなたの欠点をも愛してくれる人なのです。

　　　　　　　　　★ 著書『やさしくて、ちょっぴり不器用なあなたに。』（サンクチュアリ出版）より★