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しあわせの見つけ方

『セレンディピティ』という言葉を知っていますか? 
ワタシ流に訳すと、偶然しあわせ発見力。

たとえば――、
お料理で調味料をまちがえたけど、偶然できた品がめちゃくちゃおいしかった。探しものをしているときに椅子から転げ落ちて、いいものを発見した。とか……。
これはセレンディピティが働いた結果です。

セレンディピティは失敗のあとからやってくる「幸運のひらめき」。
だから、もし失敗した段階ですべてをあきらめてしまえば、そのあとのしあわせは手に入りません。
ノーベル賞を受賞した科学者や、事業を成功させたビジネスマンは、この能力を最大限に発揮した人たちだと思います。

でもセレンディピティは、特別な人だけに与えられた力ではありませんよ。あなたもこれまで、そうと気づかずに使っていたはずです。
これからは意図してセレンディピティを活用しましょう。

毎日生活するなかで「わっ、失敗した!」と思ったことが、次々と価値あることに変わっていったら、人生が楽しくなると思いませんか?
失敗を、別の価値ある物事に変えていくには「幸運のひらめき」が不可欠です。
それを呼ぶヒケツはふたつ。

ひとつは「失敗をサイアクと決めつけない」こと。
失敗は、一瞬にして幸運に変わるもの。
うっかり電車を乗り違えたとしても、「サイアク!」と思わなければ、「どんないいことにつながるんだろう」とアンテナを張り巡らすでしょう。
そこであなたは、会いたいと思っていた人を見つけたり、探していたお店を発見するかもしれません。

もうひとつは「偶然の幸運が生まれることを信じる」こと。
不運をぼやかないことが、幸運を呼ぶ決め手です。
「運悪く」お財布をなくしたとしても、「偶然の幸運」が生まれることを信じる気持ちがあれば、早く新しいお財布を用意して気分を一新しようとするでしょう。
そんなあなたなら、お財布を買いに行った先で運命の人にめぐり会わないとも限りません。あるいは、風向きが変わって金運が舞い込んでくるかもしれません。

幸運は、往々にして “予期しなかった災難” から生まれるものなのです。
災難には“失敗”も入ります。失敗するとたいていは暗い気持ちになりますが、それはもう終わったこと。失望して後ろ向きになってしまったら、セレンディピティを発揮できなくなります。

考えてみれば、もともと人生には、失敗なんてないのかもしれません。
失敗はうまくいく前の通過点にすぎないと割り切って、心の余裕をなくさないようにしましょう。
もっと言うなら、失敗を笑い飛ばしてしまうくらいの明るさを持ちたいものですね。

私もしょっちゅうドジを踏みますが、もうおっかなびっくりしないことにしたんですよ。ドジったら、すべて結果オーライに変えてしまおう、と思うようになりました。


★ 著書『やさしくて、ちょっぴり不器用なあなたに。』(サンクチュアリ出版)より★

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