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トランスジェンダーをめぐる報道姿勢について考えました

どうやらTBSの誤報を見つけてしまったようなんですが、自分で取材しているわけではないので「誤報」とまでは書きませんでした。

今回のテーマは凶悪犯がLGBTQだったら……というものです。アメリカのナッシュビルで子供を3人を含む6人が殺されました。アメリカは銃が簡単に手に入るんだな、こどもがかわいそうだな、と思った人は多いかもしれません。こうなると銃撃犯は凶悪だったとして叩きたくなります。

ところが今回はこの人がどうやらトランス・ジェンダーだったということがわかっています。こうなると報道姿勢が抑制的になります。特に日本の地上波は「こんなややこしい問題は扱いたくない」と考えるでしょう。

トランスジェンダーだったということは、男性を自認する女性なのか、女性を自認する男性なのかが気になりますよね。

TBSは「男性として生まれ女性を自認する28歳のトランスジェンダーだ」と書いています。一方でCNNはWhile the shooter’s gender identity is unclear, police told CNN that Hale was assigned female at birth and used “male pronouns” on social media.と言ってます。トランスという言葉を避けつつ性的自認が確かでなく生まれた時には女性が「割り当てられた」という意味になります。

つまり逆なんですよね。

TBSは高市文書問題では「地上波報道は国民の知る権利にとって重要である」というキャンペーンをやっていました。しかし、実際には多くのニュースを扱うため一つのニュースに時間が割けないという事情もあります。

つまり下手に「トランスだ」と書いてしまうとそれについて詳細を伝えて誤解が出ないように配慮しなければならないです。こうなると「このあたりには触れないでおこう」ということになってしまうのかもしれません。

今後もTBSは報道機関であると主張するのであれば、どうしてこのような報道になったのかを事件の詳細と一緒にきちんと説明すべきであろうと思いました。「報道特集」あたりできちんと検証すべきではないでしょうか。

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