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deuxième ##

大きな西瓜をもらったので半分に切って冷蔵庫で冷やす
「子供のころは西瓜に砂糖をかけて食べるの好きだったの」
ひとりでは食べきれないので彼女と一緒に食べることにした
「僕は西瓜には塩だな、これ一択」
甘さを引き立てるために、塩を振りかけるのは食べ物にはよくあることだ

西瓜を切り分け提供する
「暑い夏は西瓜だな」
大きな口でかぶりつく
彼女もサクサクと西瓜に歯形を付けながら、女子っぽく食べ始めた
「おいしい」
「おいしいな」

今日はリゾート地の雰囲気パートの撮影だ
それっぽいところが安価でなかったので、
若干和テイストの部分もあるリゾートホテルで代用する
何とか撮影できるだろう
昨日のお昼から車を飛ばしての移動
夕方前には着いたので、海岸で夕日をバックにお試し撮影する
ロケハンってやつだ

今日は本番撮影
ホテルのプライベートビーチで撮影する
昨日は気がつかなかったが、ビーチの横が潮干狩りの場所のようだ
入場管理の門に小屋、その前を通り過ぎる
「あさりが少ないのでご承知ください」
お詫びの手書きの看板が書いてあった
「今はあさりより蛤が採れるんだよ」
「そうなんだ…昔は潮干狩り行ったらあさりが大量に採れて、ご近所に配りまわった記憶があるよ」

すでに朝の撮影は終わっていた
今はちょうど干潮時
「ちょっと行ってみようか」
二人分2000円を支払い中に入る
道具はレンタルした
先に来ていた人が奥の方にたくさんいた
僕らは雰囲気だけ楽しみたかったので手前の人が少ないところに陣取る
熊手を振り下ろすや、何か固いものの感触
「あ!」
手で探り取り出すと、大ぶりの蛤だ
「本当に蛤だ」
すぐ後を追って彼女の感性が上がる
「蛤!二つ出てきた!」
半時ほどたっただけで、二人では十分すぎるくらいの蛤が採れた
あさりは二人合わせて4個だった
数を調整して部屋の調理場で調理することに決める

ホテルに戻る
蛤をボールに入れて砂抜きをしている間に昼食を取る
「わたし、調理するね!」
スマホでレシピを検索しているようだ
昼食は夕方の撮影があるので軽い食事にする
「ちょっと疲れたね」
「私はまだまだ大丈夫!」
長椅子に座ってアイスティーを飲んでまったりしてると、彼女が横に座ってきた

「潮干狩り楽しかった」
「そうだな、しゃがんでたから明日は筋肉痛かも」
「マッサージしてあげようかw」
「え?!マジなら頼む」
彼女が脚をマッサージしてくれた、気持ちいいので眠たくなる
眠りそうになる直前で我に返る
「お返しにマッサージしてあげるよ」
「え~w 良いの?」
「横になってよ」
彼女がしたのと同じようなマッサージをする
ちょっといたずらで痛めの足つぼマッサージもする
また普通のマッサージに戻るころには彼女も眠たくなってきたようだ
そのまま上半身のマッサージに入るのだがそうはならなかった

ノースリーブの袖口から手を入れ彼女の胸を触る
しばらく感触を楽しむ
もう片方の手で胸元のボタンを外す
胸元があらわになった
両手で触ってみる
彼女が目覚めて声を漏らした
胸元に顔を近づける
甘い香りがした
若い女性特有の甘い香り
突起部分に唇を近づけ、そして咥えて、舐めてみる
海水の味がした
(塩を振ると甘みが増すんだよな)

彼女の蛤料理が提供され、おいしくいただく
夕方からの撮影は良いものになる気がした