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現状把握〜企業まわり〜

先日参加した社労士さんの技能実習生受入セミナーや地域の現状を伺うたびに地域に生きる外国出身者の姿が見えてくるようになりました。

今日は地元で長年EPA介護士の受け入れをしている法人へ現状把握のために訪れました。

対応してくださったのは施設長で、今までに多く見てきた外国出身労働者とその取り巻く環境などを理解しやすく説明いただきました。

法人としてEPA介護士へのサポート体制はかなり整っているようで、我々共がやっていきたい内容をすでにお持ちのようでしたが、反面EPA以外の外国出身者にはその制度がないために待遇に差が出てしまうとのこと。

また地方としての運命か、せっかく慣れてきたのに定着率が低いという状況は変わらないようです。

定着率の低さにも段階があり、最初からこの地で暮らすのは介護士試験までと決めている人もいれば、実際に生活してみて更に高待遇や好環境を求める人がいるという流れの中で、昨今では、この地を気に入っていただいたもののその環境の難しさから断念する人もいるようです。

例でいただいたのはイスラム教の家族でお子様が学校に上がる年齢に達した時、イスラム教の習慣を学校で受け入れる体制が整っていないとのこと。給食や衣装のことなど日本にはない習慣ですので、小さな町では対応が難しいようです。

これは人生観に関わってきますので、せっかく気に入ってくれた町でも家族にとって望ましくない場合はやはり都会に出るという手段になってしまうそう。

都会に行けば、ムスリム用の学校もあり、共有できることが増える人と知り合えるのは間違いないでしょう。

とても難しく根本的な改革がないと難しい問題ですが、少しでも状況をよくするために、出身地である現地の野菜を一緒に作る取り組みがあるというのを伺いました。

日本国内でも探せばあるんでしょうが、それを自分たちで栽培するのです。

地域との距離感は縮まるだろうし、故郷への愛着も蘇るだろうし、希少価値の高いものであれば、販売もできるかもしれません。遊休耕作地の活用になるかもしれません。

興味深いですね。

どんな野菜がいいか調べてみます。



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