2019-03-20-パソコンペイントチューリップ

論点のすり替え

「卒業」という言葉を聞くと、胸が締め付けられます。
別れを想像するからかもしれません。
それまで一緒に学んでいた人たちが、それぞれに新たなステージで活躍することは、素晴らしいことだと思います。

僕は、頑張る人が認められる世の中になって欲しいと思っています。
そういうと、「頑張れない人は、どうなるのだ」という意見を聞くことがあります。

ひとつの意見を述べた場合に、それとは別の意見について、どのように考えているのか尋ねることは、あまり意味がないような気がします。
Aという意見があって、Aではない意見は、Aという意見の正当性をくつがえす理由にはならないと思っているからです。

僕は、頑張る人が認められる世の中になってほしいからといって、頑張れない人がどうなってもいいと思っているわけではありません。
けれど、異論を唱える人たちの中には、立場の弱い人を引き合いにして、自分の意見の正当性を主張する人がいます。

「頑張る人が認められる世の中」の反対は、「頑張る人が認められない世の中」なのです。そんな世の中は、誰だっておかしいと思うでしょう。

このような論点のすり替えは、結構行われています。

何が正しいか、間違っているかを決めるのは、ひとりひとりです。
個人の意見が集約されて、みんなの意見になります。
それが社会なのでしょう。

社会が正義や真実だけで動かないのも事実です。
それは悲しいことですが、それでも、少しでもいい世の中にしようと考える人たちが増えることが、多くの人たちの願いだと思います。


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