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少女の恩返し(8) (140文字小説)

 ドンッと地響きのような音を立て床が揺れた。

 悠希ちゃんが泣いて出て行ったらしい。

 母さんが軽率に話したと慌てている。

 白杖を手に、僕は外へ出た。

 彼女のすすり泣く声の方へ道を辿った。

 足元は芝生。公園のようだ。

 僕は彼女の側で声をかけた。

 彼女は、ひたすら僕に謝るだけだった。

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