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映画感想:ザ・メニュー

分子ガストロミーって知ってます?

いやー、そんな知らないからって恥ずかしがらないでいいんすよ。知ってても99%の人には役立つことのない知識なので。

説明したいんすけど、自分の言葉で説明するのに限界を感じるのでwikiの引用持ってきますね。

分子ガストロミー

分子ガストロノミー(ぶんしガストロノミー、英: molecular gastronomy)とは、調理を物理的、化学的に解析した科学的学問分野である[3]。分子美食学と訳されることもある。

分子ガストロミーのwikiより

うんうん、わかる。
ぜんぜん頭にイメージが浮かんでこないのわかる。写真持ってきますね。

なんかこういうのとかね
こういう感じの奴らです

要するに最新技術をぶっこんだ料理です。私的な感想ですが、お金のかかったねるねるねるねみたいっすね。

今日はそんな意識も値段も有頂天な料理が出てくる映画の感想。

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※ネタバレ含みます
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ザ・メニュー

マーク・マイロッド監督(2022)

簡単なあらすじ
孤島の上にある超高級レストランに招待され、集まった金持ちたち。超一流シェフが料理の提供前に奇妙なことを言い出す。「私の料理を食べないでください」と。

庶民と比べるとあまりに意識が高すぎて、高低差で耳がキーンとなりそうな料理がいっぱい出てきます。『もはやお笑いなんじゃないの?』と言いたくなる領域にまで到達した金持ちの道楽を具現化した、といっていい料理です。

わかる人にはわかるのかもしれませんが、作中ではグルメを強烈に皮肉ってて笑えます。

最初の一皿目は、皿の上にゴッツい石やら海藻やらが盛られた、まるで海岸を切り取ったような料理。シェフ曰く海を表現したとのこと。

これね

まー、、、ギリわかる!!!

ってな感じだったのがエスカレートしていき、もはや食い物じゃなくなっていきます。

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中盤に出てくるやつ、なんか食える泡なんだって

とにかく不条理不条理不条理

メディアやセレブに踊らされ、悪戯に、ただひたすらに誰も知らない料理の高みを追及させられたシェフの復讐劇…のはずなんですが

かんなり綿密な計画の元に実行されたはず、なのに復讐の対象の選定が適当なように感じる。

料理評論家、雑誌編集長

わかるよ。
正解のない不毛な美食地獄を作ったやつらだもんね。

自分を孤島のレストランのオーナーに仕立てた実業家とその仲間たち

わかるよ。
孤島に自分を閉じめたやつらだもんね。

何度も何度も足を運ぶ癖に料理のことなんて何一つ覚えてくれない金持ち。

んー、まあーわかるかも。
努力を求められるのに、それを微塵も理解してくれないんだもんね。

貴重な休日に見てしまったクソ映画の主演俳優

???
作品がクソなのは監督の問題じゃないの?

その主演俳優のツレ、ってだけの女

?????
ツレは関係なくない???

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シェフの考えを少しずつ理解するも、上記のようなトンデモない理不尽で梯子を外されます。

主人公はなんやかんやあって助かりますが、、、

なんでなのか、よくわかりません。

それっぽい流れでシェフから解放されるんですが、出来事を振り返ると殺すべきか否かの試しも何度もしてたのになんだったの?

料理人としての原点を思い出させてくれたから、みたいな理由だとしてもあまりにも行き当たりばったりすぎる。あれだけ計画が狂う、メニューが完成しない、みんな死ぬことが必要だなんだってずーっと言ってたのに。

っていう疑問は気にせず…


変な飯!変な奴ら!理不尽!


ってのを楽しみましょう。

漫☆画太郎の作品みたいなもんです。

オススメです。

主演のアニャ・テイラー=ジョイ。
セレブではない、庶民的かつ弱者のポジションのはずなんだけど佇まいや歩き方に気品がありすぎてそも違和感。

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