センチメンタルコーヒー
彼女と一緒にいるとすごく優しい気分になれる。
まるであったかい毛布で包まれたみたいに。
そんなことをぼんやり思い出してみる。
コーヒーでも飲みながら。
自分の悩み事を人に話すときはやっぱり緊張してしまうことだ。
その悩み事が大きいものであればあるほど緊張する。
悩み事を共有することは、人に重たい荷物を預けることと一緒だと思う。
抱えていた荷物を誰かに持ってもらえると、もちろんこちらは楽になるけれど、持つ側の負担も同時に増えてしまう。
では、どのくらいの荷物を人に預ければお互いがちょうどよくいられるのだろう。
僕が人に悩みを打ち明ける時は、そんなことを考えながら、慎重に言葉を選んで話す。
だから、それを無事に受け取ってもらえた時はほんとうにうれしいのだ。
それが彼女であればなおさらである。
自分の悩みを受け止めてくれたとき、包まれたような優しさを感じる。
あの気持ちはなんだろう。
彼女と出会ってから、いわゆる"ベタ"なものを小馬鹿にできなくなった。
例えば、彼女は最近back numberが好きらしい。
めちゃくちゃベタ。ベタベタである。
昔の自分であれば、そんな人のことを"薄っぺらい"と、きっと小馬鹿にしたであろう。
でも今の自分にはしない。
他にもSPY×FAMILY、コナン、写真、インスタなど彼女の趣味は無難な"好き"で溢れている。
でも、それらを純粋に楽しんでいる姿を見ると、小馬鹿にする気なんて起きなくなる。
逆に、それすらも愛おしく思いながら彼女のことを見ている。
この気持ちはなんだろう。
最近少しずつ寒くなってきた。人肌が恋しい季節である。
こんな話をしていたら、なんか会いたくなってきたなあ。
そんなことをぼんやり思っている今日この頃です。
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