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子供の頃、日曜日の朝食といえば兄弟で作るハムとキャベツの炒め物に食パンと言うが定番メニーだった。両親が文房具と本の店を経営していて日曜日は忙しいというのもあったが、仕方なく自分たちで作らなければならないとうのが本当のところだった。そのキャベツとハムの炒めものは生涯の僕の定番メニューとなる。どうも兄もそうらしい。

時は経ち1976年頃、アメリカは建国200年で盛り上がっていた。
そんな中、代官山ヒルサイドテラスにバカ高いサンドイッチ屋あると、噂で聞いた。早速、電車に乗って葉山から出かけてみた。分厚いトーストに大盛りのキャベツとベーコンが挟まっているだけのサンドイッチは1000円位していて当時としては高い!物によっては2000円を越していた。でも、話題性としては一度は訪ねたかった。早速、仲間と訪れ、何種類か注文した。キャベツベーコン以外に何を注文したかは覚えていないが、ボリュームたっぷりで高いがうまい!それ以来何度この店に通ったことか?早々デートで訪れたときもあるがボリュームと食べにくさでデートには向かないと思った(笑い)。時は経ち店は閉店してしまったが、芸能人も訪れる事で有名なこのお店は代官山というオシャレ場所にあったの事も魅力だった。

今でも時々日曜の朝食にこの定番のサンドイッチは作っている。妻がいた時は食べ難いとよく言われたが、僕はあふれるキャベツをパンの間に押し込んでカバの口のように大きく開けてほうばるのが大好きだった。でも歳をとった今は半分で十分なので控えめに作っている。このサンドイチを食べるのは晴れた日の朝にかぎる。お天気も味の一部だからね。

そうそう、トムズサンドイッチはなくなっったけど、五反田のフランクリン・アベニューは健在!ここのクラブハウスサンドは絶品な事を加えておこう。

一人になって毎日の食事を自炊する中で、このメニューのように定番の料理はある。その時々食べていた頃を思い出しながら再現するのは楽しい!思い出しているとその頃聞いていた音楽も一緒に流れてくるから不思議だ。

「孤独のグルメ」じゃなく「孤独の賄い」とでも言おう!食事の時は頭の中であのナレーションが流れる...「僕ちゃん、これ好き!」

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