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跡地

 おそらく他の街でも同じようなことが急速に進行しているのでしょうけれど、福岡市では新しいお店がたくさん開店しています。それは、いままで営業していた店舗が閉店したり、後継ぎがいなくて店じまいしたりしたからなのでしょうが、コロナによって、それが急加速してしまったのではないかと思います。いままでだったら長年変わらなかったようなメインの場所の景色が次々に変わっています。

 そんな中で、閉店したままの店舗の跡地もあちこちにあります。

 写真は、国体道路沿いのブルックス・ブラザース福岡があったビルです。米国のブルックス・ブラザース本体はコロナで昨年7月に倒産してしまいましたが、日本法人はしぶとく頑張っています。デパートやアウトレットなどでは販売を続けていますが、自前の店舗を構えているところは限られているようです。

 ちょっと風格があっておしゃれな構えなので、次の借り手がなかなか見つからないのかもしれません。通勤でも余暇でも、おしゃれして外出することが減ってしまったwithコロナ社会で、アパレル業界の生き残りは、より厳しいものがあると思います。少なくとももうしばらくは消費のパイそのものが縮んだままだと考えられるからです。

 このビルをどういう企業が使うのか、あるいは建て直すのか、それがいつになるのか、はアパレル業界や福岡の街の1つのバロメーターになるのではないかと、観測しています。

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