Inked範馬刃牙その25新_LI

『範馬刃牙』親子喧嘩編に1ミリも納得いってない女が範馬勇次郎に物申す ~乙女の聖典 女子こそ読みたい「刃牙」シリーズ~その25

 『『グラップラー刃牙』はBLではないかと1日30時間300日考えた乙女の記録ッッ』(略称『ばきろく』)、河出書房新社から好評発売中ッッ!! 皆さん、刃牙さん、ありがとうございます。
 宣伝記事はこちらッッ! その1その2その3

 それはそうと、感想記事「その24」を書いてから、またしても2ケ月が経過している。この遅延について、『ばきろく』(略称)の宣伝をしていて忙しかったから、という理由では説明しきれない何かを察している人もいるはずだ。
 包み隠さず申し上げれば、『範馬刃牙』の親子喧嘩編(24~37巻)について、個人的にあまりビビッと来ていない。おそらくこれは私の家族観のせいであるし、20年来このシリーズに親しんできたグラップラーの皆さんと比べて、幼年時代編の範馬勇次郎の悪行を生々しく覚えているからだと思う。全体として、勇次郎が親としての責務をあまりにも果たしておらず、にもかかわらず、刃牙さんが勇次郎に対して激甘な態度をとるのが、読んでいてつらいのだ。刃牙さんはマジで菩薩なのだが、悪く言えば、苛酷な生い立ちすぎて感覚がマヒしているなと思う。

  そういうわけで今回、親子喧嘩について詳しめに不満を書いていく。前もって断っておくが、「勇次郎の生きざまがかっこいい」「刃牙さんと勇次郎、仲良くて良かった♥」と感じてしまう方にとっては、解釈違いになると思う。今回、笑える部分もあまりないと思うので、そういった文章を求めている方にはおすすめできない。


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