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珍しく下肢のこと。

どうも、蒼です。
先週、装具有り杖なしで比較的長い距離を歩いたせいか、麻痺側の太もも側面に痛みが出まして。歪んで歩いてるなあ、と感じた次第。

麻痺したときから下肢はどうでもいいから上肢を治したい、と言い続けてきた私ですが、今回は珍しく下肢について書いてみたいと思います。

図1

■急性期
急性期で入院翌日につけた装具。金属支柱の一般的なやつですね。この病院にいた3週間、ずっとこの装具で歩行の練習をしていました。完全麻痺したものの、動きだしが早かったことだったり、脳関連の科がないので長下肢を持っていなかった疑惑も(笑)
急性期もまあまあ歩いてた気もしますが、今思うと平行棒のまわりを5周とかその程度。抗血液凝固剤を3剤使っていたので無理できませんでしたねえ。膝折れはしたことなし、むしろバックニー。(はじめての専門用語)

■回復期
月曜日に転院して、火曜日に装具診。そこで長下肢作ると言われて「嫌だ」と言い切ったのは私です。急性期で腰のコルセット作るのを断固拒否してたお婆さまがいらして、それ見てなかったら断るなんていう選択肢はなかったかも?短下肢履いてて、急に長下肢作るって言われたら悪くなったような気がしません?急性期の申し送りには長下肢の必要なしってかいてくださってるんですけど、中枢系専門じゃないから、ってリハ医がバカにした結果です。そこから病院にあった永野義肢の「WingForm」をお借りしての練習が始まりました。私、脳卒中当事者にしては珍しくがっつりしゃがむので、背屈フリーのWingFormは最適だったんですよね~。 

膝の曲りが悪くなってきたら「ちょっとまってな?」って平行棒の中で屈伸して強制的に曲げられるようにしてた(笑)

で、2回目の装具診で自分のWingForm作るで、ってみてもらったらこんどはRAPS勧められるし、もー。全力で断って、ようやくWingFormができたのでした。(同時に主治医変更)

回復期2つめの装具は川村義肢のオルトップLH。
急性期から転院するときに「回復期から出るときどのぐらいまで戻るかなあ?」って担当じゃないPTさんに相談してたんですよ。オルトップとTケーンかな、ということだったので、下肢の目標はそのままにしてたんですけど、自費で作るっていわれましてね…。足首だけの普通のオルトップなら意味あるけど全然意味ないやん…ってモチベがさがりながらオーダーで5万以上自腹で払いました。

■生活期
外来で急性期に戻ったときから手帳で作る装具を考えてて。ゲートソリューションデザインとRAPSの試着(でいいのか?)をしたのですが、RAPSのほうが圧倒的に歩きやすかったんですよね。
次作るならちょっと後退するけどRAPSかな、という思いはあって。
先駆者から情報をもらいつつ、RAPSの開発に携わられた先生がいらっしゃる病院に直電して装具外来でみてもらうようになったのが始まりですね

で、作ったのが東名ブレースのRAPSです。
http://www.tomeibrace.co.jp/catalog/pdf/raps.pdf

クセの強い装具なので、調整を何回もしてますが好きな装具。

先日オルトップが耐用年数を過ぎたので、作り直したいんですよねえ、と相談しておすすめいただいたのが同じく東名ブレースのSPS。
http://www.tomeibrace.co.jp/catalog/pdf/sps-afo.pdf

ここまで書いてきておわかりいただけるかと思うのですが、私が使ってきた装具って全部メーカーが違うんですよ。普通病院って、出入りの義肢装具屋さんがきまっていて、そこの商品をすすめられちゃうんですよね。

私もGSDを勧められたことがあるんですが、どうも試着感が私にはしっくりこなかったこと、元々生来過伸展気味であるせいか、膝に負担がかかりそうなんですよ。

っていうようなことをずーっと考えているので、出入りの業者都合ではなく、どうせなら自分にあった装具を作りたい。それから麻痺側って、皆さんが思われている以上にちょっとしたことでもバランスを崩してしまうので、ちゃちゃっと違和感を感じたときに原因の追及と角度調整などをしてくださる療法士さんってすごく頼りになるんですよね。

なので、非常にタイムリーではありますが(笑)
生活期に戻ると、栄養とか薬とかは自分で医師に相談しますが、装具のことだけは療法士さん、特に理学療法士さんが頼りなんです。
※その中では私、レアパターンでドクターと義肢装具士さんに相談しながら調整してますけど!

これだけはほんとよろしくお願いしたいと思ってます。

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