はじめに

フロントエンドエンジニアの谷（@high_g_engineer）と申します。
最近、逍遥（しょうよう）が趣味になりつつあります。
逍遥とは、「目的のない散歩」のことです。

毎朝30分ほど逍遥を行っており、余裕がある時は夕方も行っています。
山の方に住んでいるので、自然豊か、坂道が多め、階段ダッシュ、街一円を見渡せるスポット等があったりして、毎日飽きずに続けられる環境が整っています。

なぜ逍遥を始めたのか？

下記のメンタリストDaiGo氏の動画に影響を受けたからです。

動画の内容を要約すると、以下になります。

• 私達の生活はメンタルがすべてだが、メンタルを整えるのは結構大変
  （認知行動療法、マインドフルネス、セラピーなど）

• これらの難しいことをしなくても逍遥をするのが手っ取り早い

• 逍遥を行うことで脳に新しい刺激が入る為、新しい発想が出来る様になる

• 逍遥は古代ローマの頃から哲学者・偉人等がみな行っていた

  • ニーチェ：偉大な思考は散歩の賜物

  • ルソー：足を止めると思考は停止する

  • ワット：散歩中に蒸気機関発明

逍遥をはじめた時の自分の状況

この動画に出会った頃は、ちょうど開発プロジェクトが忙しい状態を迎えようとしていました。
根幹となる設計を考えたり、スムーズに仕事を進める為に色々な無駄を排除したり、メンバーのやることやスケジュールを整えたりといったことが一気に発生して、不安やプレッシャーを感じており、メンタルを強く保たないと乗り越えるのが難しそうな時期でした。
なので、すがれるものにはすがっていきたいという状態だった為、この動画を見た次の日には逍遥をはじめていました。

逍遥で実感していること

逍遥をはじめるまでは、自転車での移動が多く、歩くことに対して時間の無駄としか思っていなかったり、歩く時は何かしらの目的があることが多かったりした為、逍遥に対して懐疑的な思いがありました。
しかし、逍遥をはじめてみると、歩いている時に色々な思考が巡る様になり、逍遥をはじめる前と比べて、深い思考が出来る様になったり、複雑そうに見える課題を分解して整理することが得意になったりといった効果を実感しています。
逍遥で特に不思議に感じるのが、歩き出して30〜40分程経過すると、自然と新しい考えが降ってきたり、今持っている課題が一気に整理されだす感覚があるところです。

逍遥の動画からの補足

動画の中でメンタリストDaiGo氏は、私達は普段、目的を持って生活をしていますが、目的のある行動ばかりをしていると、今見えている視点の中だけで考えることになるので、イノベーションは生まれないと言っています。
新しい考えや発想を生み出す為には、一日の中で目的のない時間を作る必要があり、その為に逍遥が手っ取り早いということです。
ちなみに歩く時間が短すぎると、思考に没頭するモードに入りづらく、いいアイデアが降りてきにくい為、少なくとも30〜40分は必要です。
天才や偉人は何時間も逍遥していたそうで、Appleのジョブズがシリコンバレーを歩き回っていたことがテック系の中では有名な話だったり、Metaのザッカーバーグも散歩しながらミーティングを行ったり等が実際の話としてあります。

そもそもなぜ歩くことがいいのか？

散歩をすることで、運動ができる、思考が整理される、メンタルが整う等、一石二鳥以上の効果が得られるのですが、そもそも体の中でどういった変化が起きているのかが個人的に気になり、調べてみたところ、以下の記事を発見しました。

この記事を要約すると、

• 脳に集まる神経の数は膨大だが、無秩序に位置しているわけではなく、同じ様な働きをする細胞が集まっている

• 思考系、運動系、視覚系、理解系、感情系、伝達系、聴覚系、記憶系の8つの系統に分かれている

• これらは互いに連携して機能しており、特に散歩をしているときはこれらの連携がフル稼働している

ということが書かれています。
つまり、散歩をすることで以下のような神経系を一気に作用させることが出きるという訳です。

歩く→運動系
目を使う→視覚系
環境音を聞く→聴覚系
楽しいと感じる→感情系
知らない道を歩く→理解系
考えながら歩く→思考系
散歩中の発見→記憶系

この情報で「座ってウンウン唸りながら考えるよりも効率がいいわけだ！」と腑に落ちた自分でした。

まとめ

逍遥が精神に与える効果は凄まじく、ある意味人生を変える力を持っているとさえ自分は感じます。
ここ2, 3ヶ月で、趣味でも仕事でも新しい発想や知識の習得等が効率良く出来ており、より生産性が上がっていることを実感している為、お悩みの方は、何も考えずにとにかく歩くことをおすすめします。
良き逍遥ライフを送り人生を豊かにしていきましょう。