小さな政府(リバタリアニズム)vs無政府(アナキズム)

リバタリアニズムはあくまでも自由主義である。

アナキズムはあくまでも無政府主義である。

日本ではアナキストもリバタリアンと誤った情報が流れているが、間違いである。

通常、リバタリアンはアナキストと呼ばれたがらないし、アナキストはリバタリアンとは呼ばれたがらない。

アナキズムとリバタリアニズムでは仲がいい付き合いもあるが、仲が悪い付き合いもあり、必ず激しい論争が起きる部分がある。

それが、

『小さな政府(リバタリアニズム)vs無政府(アナキズム)』だ。

アイン・ランド「ふん!私はリバタリアンなんて呼ばれたくないわ!最小でも政府を容認するなんてあいつらは社会主義者と同じよ!」

日本ではアイン・ランドやロスバード等のアナキストをリバタリアンという誤った情報が流れているが、彼らはアナキストである。

で、この論争ではリバタリアンは劣勢に立たされる。

最小でも国家を容認すること自体が徴税や徴兵や各種自由の侵害を招くことは自由主義の論理から否定し切れないからだ。

自由主義者はいつも言うだろう。

「あれこれは自由の侵害だ財産の侵害だ生存の侵害だ、だから政府に金を集める事と権限を集める事を最小限にしろ!!」

いつも言っている事だ。

何故なら政府自体が自由を侵害するからだ。

しかし、それを最小でも残せばその分、残している限り自由の侵害も続くのである。

アナキズムはリバタリアニズムのこの最小国家論に対して、「お前ら言っている事の過程はまともだけど結論がおかしい。政府がお前らの自由を侵害するんだから政府を無くさないと最小でも自由の侵害が続くじゃん」

その通り!否定しない。

だって自分達リバタリアンのお決まりの理屈だもん。

あれこれは自由の侵害だ財産の侵害だ生存の侵害だ、やめろクソ政府め!

これがリバタリアンだからね。

だからこのディベートではリバタリアンの敗けである。

しかし、ディベートの勝ち敗けより現実は自由を守らなければならない。

なので論理に矛盾があってもリバタリアニズムはそれでも現状は最小国家を擁護する理由がある。

干渉主義、つまり'他国からの侵略に対して軍隊がなければ自由を守れない。'という事。

これに対してアナキストは「それおかしいだろ。国家が無けりゃ戦争が起きないじゃん。最小でも国家がありゃ戦争が起きるじゃん。」

その通り!否定しない。

リバタリアン「世界同時に国家を廃止するなんて現実は無理じゃん。」

アナキスト「おっと、言い返してきた。だが理屈では...。」

リバタリアン「先に俺らが国家や軍隊をなくした時に、干渉主義的、帝国主義的な国がミサイルや戦闘機だと現代兵器と本格的な軍隊で侵略してくる時、抗う軍隊がない、戦力の劣る義勇兵や仮に民間の軍事企業が立ち向かっても不利じゃん。」

アナキスト「んまあ...うーむ。...それは〜、保留だ!結論を保留する。」

リバタリアン「自生的秩序もあるしさ、人間の頭で世の全て理解できやしないし、頭が悪い人、弱い子供や老人とか、乱暴な人、色んな人がいるんだから教育したからみんな思い通りに他者の権利を侵害しない人格にできる訳じゃないしね。

そりゃあ政府がなく自由に平和に暮らせたらと俺も思うけど、世の中は俺には思い通りにならない事だらけなんだよ。」

という事でした。

色んなアプローチでロジックを試行錯誤する事はあるが、そもそもディベートに勝つだけが能ではない。

素直に認める勇気だって強さだからな。

リバタリアンは世のすべてを資本主義で解決できるとは考えない。

すべてを資本主義で勘定して良いとも考えない。

そう考えているのは無政府資本主義である。

無政府資本主義と自由放任も違いがある。

その違いも別な機会に書こう。


ちなみに俺はディベートに勝ち敗けなんて勝負は好きではないからあまり付き合わない。

相手の論理性が整っていなくてこちらは論理性が整っていても、相手の意志を抑えつけたり傷つけて良いという考えもないからだ。

ディベートに勝てば良いというのはあえて言おう馬鹿であるとw

ネットで討論する時間があったら、やるべき事、やりたい事にその時間を使う。

一言二言、おかしくねこうじゃね?なんで?と言う事はあるけどね。

基本ネトウヨとパヨクとフェミは相手にしない。

相手の言う事に耳と心を傾けない議論にならない人々だからである。

どうしようもないなっていうね、15年くらい前に諦めたw

変わってないよ彼ら、20年以上前から。

自民党も民主党も無理だって絶対。

何十年と何一つ解決した試しがなく議員歴何十年とかだよ?無理だから彼らに問題解決は。

OKブーマー!シッシッじゃん。

法律、規制、税、問題を増やしているのが彼らだし、みるみる法律、規制、税、支出ばかり増やしてさ。

これまでの過去、現在、これからの未来永劫、彼らには問題解決は絶対無理、問題を増やし、問題を維持しているのが彼らだから。

'絶対はないという事も絶対じゃない'から彼らには絶対無理なのである。

俺は法律、規制、税を減らすことが問題を減らすことを確信しているからだ。








この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?