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未来の幸せと今の幸せは繋がっている

人生では多くの出会いと別れがありますね。もっとも辛いのはきっと、別れたくないのに別れざるを得ない状況に直面した時だと思います。   

                                     皆さんはいま、別れたくない、離れたくない、失いたくない人はいますか?


私の場合は奥さんのみが、その人です。            


その奥さんとであっても、いずれ別れる時がきます。どちらかが明日、急に死ぬかも知れない。              


1番ハッピーなのは、老後まで一緒にいることですが、明日は我が身。

毎日、人は死んじゃうんですね。死にたくないのに。死んでほしくないのに。


私たちの人生に「永遠」はなく、いつか命はついえる。必ず。そんなあたりまえのことを、どうしてぶり返すのか?と思いますよね。


先日、奥さんの誕生日🎉でした。ケーキ屋さんでホールケーキを頼むと、スタッフが私に、「プレートのメッセージはいかがなさいます?」と聞いてきました。


私は「あと72年頑張って」と書いて欲しいと伝えました。28歳の奥さんに、勝手ながら100歳までは生きて欲しいという想いを込めて…。

誕生日は普通、その歳になったことを祝うのだから、未来のメッセージは不適切だと思いました。でも、「あと何年、奥さんと一緒にいれるのだろうか?」と、2人に残された時間を奥さんと共有したい気持ちに、ふと駆られたのです。


帰宅後、奥さんと一緒にバースデーソングを熱唱。

そしてまじまじと、赤く灯ったロウソクを見て心がジーンとしました。

あと72年(そのとき私は108歳。笑)、上手くいけば一緒にいることができる喜びと、72年以上は一緒にいれないだろうという悲しみが、心にスッと迫ったのです。


72年という歳月は途方もなく長い。けれど、今のような生き方(健康体であったり若さなど)が続く訳ではなく、いずれ質は落ちますし、きっと時間の流れも感覚的にもっともっと早くなっていくのでしょう。


一緒にいれるという、当たり前の日常は決して当たり前ではなく、むしろ当たり前じゃないことが当たり前の人生。


多くの仲間の命が突如としてなくなる現状、もはや運ゲーの世界だと心底、有り難みを感じます。だからこそ、目の前にある幸せをガッチリつかみ、その幸せが1日でも続くように生きたい。


数年後も幸せであれるように。


そんなことを、ケーキにかぶり付く奥さんを見ながら思ったのでした。



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