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“用の美”を極めた世界的デザイナー/柳宗理記念デザイン研究所(金沢美術工芸大学)

先日所用で約一年ぶりに金沢を訪ねました。
定番の近江町市場やひがし茶屋街なども散策してみましたが、コロナ前を大幅に上回るような賑わいが戻っていてホッといたしました。
(去年、一昨年はまだまだ観光客も十分に戻っておらず少し寂しい印象でした。。。)
そして今回、ひがし茶屋街からの帰りに以前から気になっていた『柳宗理記念デザイン研究所』を訪ねてみました。

“柳宗理”といえば9月に投稿しました大阪中之島美術館『民藝 MINGEI - 美は暮らしのなかにある』展での中心人物、そして民芸運動の父と呼ばれた“柳宗悦”の息子で、戦後日本におけるインダストリアルデザイン最大の功労者としてとても有名ですね。

なぜ金沢に『柳宗理記念デザイン研究所』があるのかというと、柳宗理は金沢美術工芸大学で約50年にわたり教鞭をとっていたからです。
そういう縁があって金沢美術工芸大学の附置施設としてこの金沢に設立されました。

“研究所”という名称ですが、インテリア系ショールームのような空間構成で気軽に入れる雰囲気。(常設展示は撮影可)
ここでは柳宗理が生み出した数々の製品(名作)を実際に見て、触ることができ、あのバタフライスツール(1956)などに座ることも可能。
スタッフの方もとても親切丁寧に説明してくださいます。

何枚か館内の様子を撮影しましたのでご紹介します。


柳宗理記念デザイン研究所の外観


金沢美術工芸大学の附置施設として2012年に設立


日本を代表するインダストリアルデザイナー“柳宗理”


“用の美”を父から受け継いだ柳宗理の歴史


本質的で強いメッセージの“デザイン考”


モデルルームのような展示空間


美しいフォルムの洗面台


どこかで見たことがあるあれやこれも彼のデザイン


現代でも通用するモダンで洗練されたデザイン


温かみを感じる素敵な食卓


暮らしに溶け込むようなシンプルな展示方法


当研究所は柳宗理が亡くなった翌年(2012)に設立

展示室は二つに別れており、もう一つの部屋では柳宗理の生い立ちや様々なプロダクトなどがわかるショートムービーを放映。
ライブラリーコーナーでは柳宗理関連の書籍が多数置いてありここでゆっくりと読むことができます。

自宅にも何点かありますが、柳宗理が生み出したものは使う側の思いや要望を汲み取った使い勝手が良い道具ばかりで、一度手にしたら手放せなくなるものが多いなあと今回改めて思いました。

柳宗理記念デザイン研究所は近江町市場からは徒歩約8分、ひがし茶屋街からですと約5分の距離。
ご興味のある方は金沢観光ついでに気軽に訪ねられたらいかがでしょうか。
(入館無料です!)

金沢は気になるスポットが多数点在する大好きな街ですが訪ねる度にどんどん新たな魅力が見つかります♪


◾️◾️◾️柳宗理記念デザイン研究所◾️◾️◾️
https://www.kanazawa-bidai.ac.jp/yanagi/
開所時間:9:30〜17:00休館日:毎週月曜(但し月曜が祝日のときは開所)
入館無料
所在地:〒920-0902 石川県金沢市尾張町2丁目12番1号


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