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もう隠すとか偽るとかやめていいですか。

私には幼いころから関わってくれている人達や距離が近ければ近いほど言えずに、ずっと隠してきたことがある。
それは自分の好きなタイプが【女性】であるということ。

なぜ、このタイミングでカミングアウトをするのか。

28年間、恋愛について公に声を発することを我慢してきた。
それは大切だと思っている人たちに変な奴だ、気持ち悪い、嫌われると思っていたし、何よりも除け者にされるのが怖かったから。
でも、これから80まで生きるとして52年も続く長い人生でこの先も変わらない好きな人や恋人、彼氏、結婚や子供の質問されるたびに、嘘をついて誤魔化したり、自分を偽ったり隠して気持ちを押し殺す人生って疲れるし、なんなら嘘で病み続けて自分自身の心が死ぬと思った。

大切にしたい人たちに小さな嘘を積み重ね続けることで自分が自分でなくなってしまうように感じたこと、それにどんどん自分の首が締まって辛く苦しくなった。
死ぬまで黙り続けるか、相手に諦めてもらえるまで嘘や偽りを重ね続けるか。そんな人生は嫌だから、断ち切りたい。
もう理解されるとかされないとかどうでもいい。
ただ純粋に自分の気持ちを大切な人や大切になるかもしれない人に伝えたいと思った。つまりは自己満です。笑

せっかく自分の持ってる限られた“時間”を真実に真っ直ぐ使わないとか勿体なさすぎません?
これからも一緒に過ごしたり、共に戦って生きていく大切な人達と幸せな時は幸せって大声で言いたいし、楽しいときは楽しい、面白いときは腹抱えて笑いたいんです。

今、性の多様性が世の中に広まり、たくさんの会社や個人、統計の割合を見ると日本人の約10人に1人、30人クラスなら3人は居る。
そんな現状をしっかり受け入れて理解してくれようとする優しい人たちが増えてきたことを実感して、そろそろ自分もこの話題に触れてもいいのかな?と思い始めたのも1つの理由。

ここまで読んで嫌じゃなければ、抵抗がなければこの先の話を聞いてほしい。
でも、もし無理だ、気持ち悪いと思う人はここから先は読まなくても大丈夫。
強要する気はないし、読む読まないの選択肢は“あなた”にあるから。


私はLGBTQ2+の【 L 】つまり【レズビアン】です。
ものすごく簡単に言うと“女”として性を受けて生まれてきたけど、好きになるのも“女性”だった。
いつからなの?と聞かれると物心がついた時にはアホな顔をしてかわいい女の人を目で追うぐらいになってた。
七五三の3歳の時ですら拒否ったようで…。もう生まれた瞬間からレズビアンだったのだと思う。笑

よく女性(同性)が好きというと男性(異性)の良さをを知らないだけじゃない?と言われたりしますが、小さいころから男の人(異性)には全くもって性的な興味が一切わかないのです。
父親や兄弟、クラスの男の子にも。
どんなに立派な下をお持ちでも、テクニックがあっても、性格やルックスが良かったとしても「性的な興味がない」のです。

小さき頃の私にも仲良くしてくれる男の子がいて親からは「〇〇君のこと好きなんでしょ?」と聞かれても頭の中は「???」ハテナだらけ。
はて、スキとはなんじゃ?○○君はお山を作って壊す、一緒に泥だらけになって遊ぶ友達!であって、その子と手を繋いで園内をルンルン♪みたいな幼少期は、さっぱり無く。
お遊戯会とかでクラスの男の子と手を繋いでも無感情。
先生たちが繋げっていうしはいはーい。みたいな笑

気になる人といえば、お近づきになりたいのは他のクラスの○○先生だし、園バス違いで関りがそんなにないかわいい子グループの○○ちゃんがすごくかわいくて…いつも遠くから見てる、みたいなシャイさを発揮しておりました。

女の子(お姫様)は男の子(王子様)が好き。というのは絵本なのかアニメなのか、周囲の環境からなのか。何かしらで小さきながらもちゃんとわかっていたんだと思う。
でも、もしかしたら男とか女ではなく【かわいい子=気になる子】はその子を【助けてくれる=かっこいい子】を好きになるのか?
そんな認識だったのかもしれない。
※この感じ方の違いはまた今度

自分が“男の子”ではない、自分は周りの子たちとは何かが違う。ということは子供ながらにきっとわかっていて、通常の子供たちがやるような欲望のままに好きな子と手をつないだり、○○ちゃんはボクの!!みたいなこともしなかった。極度の人見知りで小心者なのもあったし、そんなことしていて大人にばれたら怒られる、引き離される。と感じていたのかも。

だがしかーーーし、大好きだった子供だけの自由時間。
たまーにかわいこちゃんたちと遊んでもらえる時は大抵が“お姫様ごっこ”だったけど「王子様役」をしていた。幼き私もそうだが、普通に受け入れてくれてた女の子たちもすごいよなぁ?と当時を思い返しながら改めて思っております。笑

誕生してから今まで生きてきて今年で29歳になります。
振り返ってみればLGBTQ2+が邪険に扱われる時代と容認してもらえるちょうど狭間の時期に思春期を迎えていて
小1の時に上戸彩さんが性同一性障害を演じた金八先生。
中1の時に堀北真希さんが男装をして男子校へ入るイケメンパラダイス。
中2で上野樹里さんのラスト・フレンズ…
TVのバラエティではおかまタレントさんが活躍し始めた時期で。
違和感を大きく強く感じて頭を抱えていた時期でもあったから、私はLGBTQ2+を取り扱うものは避けて何も情報を入れずに生きていたけど、知らない間に周りでは理解がどんどん進んでいたようで。

青春時代をありのままの自分の姿で過ごすことができたのは、周りにいてくれたたくさんの人たちが優しく温かかった。恵まれていたんだなって思います。
距離が離れてしまった人も、今でも変わらずに関わってくれる人にも本当に感謝しかないです。いつもありがとう。


なんだかんだで長くなってしまいましたが、
結論は私は生物学的上、女で生まれたけど女性が好きです。

男性とは好きな女性のタイプで盛り上がれるし、
女性とは心理や機能的な面で寄り添うことができます。
LGBTQ2+とカミングアウトしたからと言って私が私じゃなくなることはないし、過去現在未来どこをとってもずーーーっと私です。

自分がLGBTQ2+だから、誰がどんなセクシャリティだとしても驚かないし、逆にへぇ、そういう考えもあるんだって教えてもらいながら理解し合えたらいいなと思ってます。
細分化されすぎて調べて追いつくのは大変そうだからぜひ、教えてほしい。
悩んでる人がいたら一緒に悩みたい。1人より2人の方がきっと解決できるはず。


今までずっとカミングアウトができずに恋人がいても「いない」と嘘をついたり、公言や紹介もできず、今までお付き合いしてくださった方にとても失礼な扱いをしてきたこと、関わってくださった皆さんに自分を偽ってきたこと。
本当にごめんなさい。
それと同時に、知らせられなかったけど自分を抑え込んでいた私と時間を過ごしてくれてありがとう。

これから先はもう偽ることも隠すこともしません。
またありのままの私を受け入れていただけたら幸いです。
もし今後も遊んだり絡んでいただけたらしっぽを振ってついていきます。🐕
そんな人たちがだいすきです。

これからもどうぞ宜しくお願い致します。

Nanami.


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