アメリカdeバスケ21〜高校バスケ⑰運転免許取得の巻〜

現在、アメリカではNBA、NCAA、そして高校もリーグ戦の真っ只中!

ここ数年はコロナ禍で変則的に試合が行われている。高校のカリフォルニア州はCIFの元にまずは地域でリーグ戦が行われる。(アメリカdeバスケ19参照)放課後や週末にお互いの体育館を行き来しながらリーグ戦を戦った。

私たちのチームは、試合への移動はもっぱら自家用車だった。公立学校の方がチーム(スクール)バスを利用している。昔から映画などで見たあの黄色いバスに憧れていた。でもまったく乗る機会がなかった。唯一スコットのチームがアウェイゲームへ行く時に便乗して乗せてもらった時は嬉しかった。

私は学校から離れたところに住んでいたので、毎日リサ(ホストマザーで高校の先生)の車で通学していた。シニア(高3)になり授業開始と同時にプレシーズンが始まると、放課後にトレーニングしたりローカルゲームに参加したりして、リサとスケジュールが合わなくなった。ホストファミリーには1歳の息子のチェイスがいたこともあり、毎回送り迎えをお願いすることも難しい。毎日コースター(アメリカdeバスケ17参照)を使うのもかなり過酷だ。

家が遠いしお互いに自由が利かない、ということで新学期が始まってすぐに免許を取ることにした。

カリフォルニア州は16歳から運転免許が取得できた(今も?)。アメリカには日本のようなドライビングスクールはない。試験は筆記と路上での運転試験の2つだ。試験料は試験3回受けるのに15ドル(留学時)とびっくりするほど格安だった。筆記と路上のどちらか1回落ちても追加料金がかからずにもう1回は試験が受けられるという仕組みだ。どれだけ車社会なんだ。。。

筆記は日本語で受けることができた。日本語以外にも何種類もの言語でルールブックが用意されていて試験が受けることが出来る。日本食屋さんやスーパーに無料の参考書なども置いてあって、それを活用し一発合格することが出来た。これで仮免取得。

仮免が取れると、運転免許を持つ人を横に乗せて路上で運転練習が出来る。よくスコット(ホストファザー)に乗ってもらい練習した。かなり怖かったらしい。今でも運転すると冗談でびっくりされるし、横に乗っていた時は死ぬかと思ったといつも言われる(笑)。

スコットも授業や練習があるので運転練習になかなか付き合ってもらえないのが現状だった。またシーズンまでに必ず受からなければならないという期限付きでもあったので、電話帳でアメリカ版ドライビングスクール?へ連絡。そこから担当者を派遣してもらい路上で運転練習した。料金は1時間50ドルとか、そのぐらいだった気がする。2回ほど教わってから試験に挑んだ。

試験は自分の車で受ける。なので、試験までに車を両親に購入してもらい(Big感謝)、試験場まではスコットと一緒に行き、試験監督を乗せて路上にて試験を受けた。ブレーキのタイミングや車線変更に散々ビビられ、初めての試験は撃沈。。。受けるにはまだ早すぎた。このまま受かっていても自分自身もかなり心配な状態だったのが正直な気持ちだったので結果オーライだ。

その後、運転練習を引き続き受け、シーズンが始まる直前に2回目の試験で合格することが出来た。これで自由の身を手に入れた。

私の高校では車通学をする生徒も多かった。校内の駐車場には限りがあるので学校周辺に路駐する。これがまあ大変。学校が丘の上にあるのだ。傾斜のある坂道に縦列駐車する必要がある。場所を見つけるのも大変だったが、坂道に停めるのに必死。授業に遅れるわけにはいかないので時間との戦いでもあった。これが毎日。勝手に縦列駐車が上手になる(今も縦列駐車は得意)。

試合には平日は放課後そのまま学校から車で移動した。免許取りたてからすぐに1人でいろいろな試合会場へ運転する必要があった。今と違ってナビもない。前もって地図で場所を確認して向かった。チームメイトを乗せて帰宅ラッシュの中を必死に運転することもよくあった。何度かぶつかりそうになり冷や汗かいたことも今はよい思い出だ・・・

その後、留学終了まで7年以上運転は続いた。サンフランシスコやラスベガス、いろいろな所へ行った。走行距離がどれだけだった、、、もう記憶にないが相当な距離を走ったと思う。事故の記録も残しておく。免許取りたての時にガソリンスタンドでポールに車を当てて車が凹んだ時は私の心も凹んだ。ロングビーチステートへ通い始めてから、一度路上から発進するときに韓国人のおばさんの車と接触事故を起こした。これは軽い接触で車に傷ができたぐらいで特に問題はなかった。最後、帰国直前に信号無視した車に交差点で横から衝突され車が廃車となった。予定よりも少し早いお別れとなった。体の方はむち打ち程度で済んだので不幸中の幸いだった。車を売ることを考えていたのだが、このような形で処理することになるとは。アメリカでは車の保険に入っていない人が多いと聞く。飛行機で知り合った日本人弁護士さんへ連絡を取り対応してもらった。その結果、車の処理も支払いも滞りなく完了し、慰謝料(?)も受け取った。体で稼いだお金。。。稼ぎ方として100%おすすめはしない。

つづく


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?