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フリーランスが考える「価値」の高め方

社会では色んなものがお金という尺度で価値が測られています。食べ物などの日用品はもちろん、ブランドなどの目に見えないものも、生き物の命すらもペットショップで値付けされている様子が伺えます。

フリーランスになると、値決めも自分で行います。自分の時間をお金に換算するわけですが、値決めって簡単ではありません。

今回は値決めとはまた別軸ですが、価値について考えてみようと思います。

価値=需要に対する供給量

価値自体はものすごくシンプルで、需要(市場が買おうとする量)に対して、どれくらい供給(市場が売ろうとする量)があるかによって決まります。

需要供給曲線という経済学の初めの方に出てくる概念に基づいています。

参考:https://chu.benesse.co.jp/qat/3519_s.html

誰もが求める食糧もみんなが買うことができる値段であるのは、その分供給も多いから。

一方、有名なアート作品が高騰するのは、求める人が多いにも関わらず、供給される作品が1点ものであるからです。

もっとも、アートははじめのうち求める人がいないため、売れっ子になるまで苦難を強いられるいう構図となります。

ソーシャルゲームのガチャも同じ要領で、希少性が高いレアキャラほど強いし、ギャンブルも同様で、期待値が低いレアな状況ほどオッズが高くなります。

人界のレアキャラになるために

これを人に当てはめた時にどうなるか。希少性を高めることが、価値を高めることにつながるという前提に立って考えてみます。

生きる年数によりますが、時間は平等に流れていきます。限られた時間をひとつのことに費やす人は希少性が高くなります。

ひとつのことを極めることは多くの人にとって、難易度が高いのです。

というのも、「希少性が高いもの=価値が高い」という構図は、自分にも当てはまります。それゆえ、新しい体験は価値が高いことが多いのです。

だから、ついつい人は新しいことを始めて、継続が難しいのです。

近所に新しいご飯屋さんが出たら行きたくなるし、雑誌も最新刊が気になります。

でも、それが必ずしも他人にとっての価値に繋がるかと言われるとそうではない。むしろ、ひとつのことを極めている人の方が、退屈や慣れに負けやすい"人界"では、希少性が高まりやすい傾向にあると思います。

ただ、ここで注意すべきこととして、希少性を高めたからといって価値が高くなるわけではありません。

需要も高めなければ意味がない

気をつけるべきは「需要が伸びない」ということです。

シンプルに供給が少ないところに舵を切るというだけでは、価値が高まることはありません。需要があるからこそ、市場原理が働いて価値が高まります。

でも、需要ってなんだろう?それは、自分が本当に欲しいものを見つめてみることで現れてくると思います。

僕が思う需要が普遍的に大きいものは、人が生きるために欠かせないもの。

それは食糧だし、住居だし、衣服です。そして、気持ちが動くものもまた、人が人として生きるために欠かせないものだと思います。

愛ある時間に囲まれる

気持ちが動くものは、すなわち愛情が注がれたものだと思います。

作家さんが手間暇かけて愛を込めてつくった鞄や指輪。たくさんの人の協力のもとにつくりあげられた映画。ある人の思想に惚れ込んだ編集者がつくりあげた本など。

愛が注がれたものには感動があります。

そうした愛ある作品に触れることは生活を豊かにしてくれるし、そんな時間が好きです。だからこそ、その人たちの思いが社会に接続されるパイプになっていきたいと思います。

まだまだフリーランスとして大きな価値が発揮できているわけではありません。

人が足踏みするようなチャレンジングな経験を積み重ねたり、自分が愛情を注げることに多くの時間をかけて「より良い」を考え続ける。

そうすれば、自ずと発揮できる価値も大きくなっていくのかなと思います。


それでは明日も続きます。

お読み頂きありがとうございます!まだまだ伸び代なので、ぜひフィードバックなども嬉しいです!