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CX-8、機動力

 マツダCX−8の前回の記事で、大型SUVならではの積載力を書いたが、積載力だけなら、ミニバンなどに軍配があがるケースが多い。近年は軽自動車でもシートアレンジに工夫を凝らし、自転車がそのまま車内に積めるようなモデルもある。ただ、プライベートな車で日常的にそのような荷物を運搬してるかといえば、そうでないと思う。自分の場合も、自転車を上に5台載せる状況は年に5、60日程度だろう。残りの300日はほぼ一人での乗車となる。特に山口県美祢市に移住してからは、車は一人一台以上が必須で、一家に一台は軽トラがある。そんな一人で車に乗るシチュエーションでも楽しませてくれるのが、SUVの魅力だ。

 自宅は秋吉台カルストロードの末端にあり、ほぼ毎日、車か自転車でカルストロードを通ってる。起伏があり、コーナーの連続する道路はスポーツカーやオートバイ愛好者にとっては羨ましいシチュエーションだと思うが、運転に自信のない方などには神経を使う道だと思う。
自分の使ってるCX−8は、2.2LディーゼルターボのAWD仕様なので、余裕のあるトルク、さらにマツダのGーベクタリングコントロールのおかげでリラックスしてドライブを楽しむことができる。

 そんなCX−8を、普段より高速域で走らせる機会もあった。
2018年に開催されたJBCFカルストロードレースにおいて、Jプロツアーレース時のVIPカーのドライバーを担当することになったのだ。2017年のカルストロードレースでは、監督代行としてチームカーを走らせたが、今回はVIP担当ということで、県知事や市長、そして山口マツダ社長などにCX−8に乗車していただき、レース観戦のお手伝いをすることになった。

 交通規制下で開催され、自転車という乗り物に乗って最速を競うサイクルロードレースは、自転車といえど、下りのスピードは80km/hを超え、平坦な場所でも高速で展開する。審判団やカメラ、監督などは全て車両に乗車し、自転車の集団を後方から追走する。長丁場のレースで選手は、補給食など必要なものは自チームの車から補給を受け取ったりもする。
車列には法則があり、一定のルールで運行されるが、VIPカーは比較的に自由な行動が許されてる。
VIPカーは、より多くの大会関係者の方々にレースの醍醐味を知ってもらうために各周回ごと観覧席で乗員を変更、助手席には自転車業界では有名な解説者でもある栗村修氏に乗車していただき、自分は運転を担当。上記の動画の中にもチラチラ車両が写ってるように、今一番観たい場所まで車で上がっていく。先行するグループやメイン集団を行き来するため、追走時には普段のスピード域より速いスピードで追走する。おまけにこの日は朝から雨が降り、路面コンディションは若干のウェット。車の運転にはやや難しいコンディションにも関わらず、安全に業務を終了することができた。
車には常に5、6人の人間が乗車していたが、パワー不足を感じることなく、下りもスムーズに、さらに同乗者から車の揺れなどに関するクレームもなかった。

 この車の走行性能の高さを知る良い機会となったわけだが、不測の事態が起きないとは言えない。今回は、山口県内において重要な役職の方々に乗っていただいたが、もし万が一の時にも対応できる安全性をCX−8は持っている。次回はそんな「安全性」をテーマに書きたいと思う。

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