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第1645回 『かしわ』って ⑴

①https://monteroza.net/archives/1863より引用のかしわのタイトル

   私たちが子供の頃に、私が住んでいます関西で『かしわ』といえば、鶏の肉と小さい頃から教わっていましたので、誰もが鶏肉のことを『かしわ』ということを知っていました。今のようにスーパーがなかった頃には、どの街にも商店街という市場が存在して、そのお店屋さんにはかしわ屋さんという鶏肉を扱っているお店がありました。お店屋さんもかしわ屋というくらい『かしわ』は当たり前の鶏肉の名前でした。そんな昔懐かしい『かしわ』という言葉は最近では聞かれません。

②https://www.uekipedia.jp/落葉広葉樹-カ行/カシワ/より引用の柏の木の葉

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   Wikipediaで『かしわ』を調べてみますと「カシワ - ブナ科の落葉低木。柏、栢、槲などとも表記される。柏市 - 千葉県にある市。…」などしか表記されません。千葉県柏市を中心に執筆されていることから、恐らく関東の方が作成されたものと思われます。半ば以降で鶏肉のことが書いてありますが、当然に詳しくは表記されてはいません。「黄鶏」の肉は②の柏の木の葉であん餅を包んで作る柏餅から、この鶏肉のことを『かしわ』て呼んだという記述が一番の手がかりになります。

③https://www.sentaro.co.jp/wagashi/kashiwamochi.htmlより引用の茶色っぽい葉っぱの柏餅

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   ③の写真は子供の日に食べます柏餅です。関西では鶏肉のことを「かしわ肉」と言います。かしわ飯やかしわうどんなど料理のメニューにも存在することが広く知られていますが、なぜ鶏肉を「かしわ肉」と呼ぶのでしょう。諸説ありますが、調べていて、このかしわ餅に使用されている柏の葉が関わります。もともと「かしわ」は褐色の羽色の日本在来種のニワトリのこと。その鶏肉の色が柏の葉の色に似ているから、その葉の茶色っぽいのを黄鶏の肉の事を『かしわ』と呼ぶようです。

 ④https://monteroza.net/archives/1863より引用のかしわと鶏肉の違いを表したイラスト

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   『かしわ』と鶏肉の違いは、関西と他の地域によって呼び名が違うので、方言かと思っていましたが、もともと日本在来種を黄鶏(かしわ)と呼んでいて実は方言由来の呼び方ではないので『かしわ』は「鶏肉」ではないみたいです。詳しく分けますと、鶏肉→ブロイラー、軍鶏、烏骨鶏となり、黄鶏肉(かしわにく)→日本在来種の茶色のニワトリとなります。『かしわ』と鶏肉には、実はこのような違いがありましたが、現実的にかしわ屋さんが全て『かしわ』を扱ってはいませんでした。

⑤-1.https://www.daisyo.co.jp/brand/mimura/index.htmlより引用の桜色に近い馬肉

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⑤-2.https://www.jalan.net/news/article/50640/より引用の牡丹の花のような猪肉

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⑤-3.https://www.olive-hitomawashi.com/column/2018/09/post-2056.htmlより引用の花札の紅葉に似た鹿肉

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⑤-4.http://woody-life.co.jp/items/momiji-kashiwa.htmlより引用の柏餅の葉の色に似た鶏肉

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   また上記のように江戸幕府第五代将軍・徳川綱吉によって施行された『生類憐みの令』により、生き物を食べることが禁忌と見なされるようになりました。それぞれの畜産者や狩猟を生業にする者は⑤-1.『さくら』や-2.『ぼたん』-3.『もみじ』-4.『かしわ』、と肉を植物の名前で、市場に流通させるようになりました。やはり、元気の源である通常に於いて『肉』と呼ばれるものは、植物とされたのです。この言い換えは「肉の隠語」と呼ばれ、人々に深く浸透していったのです。

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