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ユーザーとのコラボ製品の意義

こんにちは。ひいろです。
前回書いた記事がミスが多すぎて泣きました。

指摘してくれてありがとう。

修正したので
再度載せておきます。
読んでくれたみなさんには
申し訳ないです。

ミスとか分かりづらいところが多いので
気がついたら教えて頂けると幸いです。

今日は前回と同氏の別論文

ユーザー創造製品の発案者効果

という論文を読んだので書いていきます。

はじめに

前回の記事で発案者効果についてふれました。
今回はその発案者効果の背景についてです。

今回はその発案者効果について
より深く理解するために
同氏の過去の論文を読むことにしました。

どちらかというと
こっちを読んでから
上に掲載している
前回の記事を読んだ方が
話の流れて気にはわかりやすいのかもしれません。

前後してごめんなさい、、

発案者効果

ユーザーのアイデアから生まれた製品に
「お客様のアイデアから生まれた」などの情報を追加することで、
店頭でそれを初めて見る消費者の購買意欲を高める効果
発案者効果といいます。

また、
ユーザーのアイデアから生まれた製品を
ユーザー創造製品
店頭で初めてそれを知る消費者を
観察消費者といいます

インターネットの発達による
製品開発に参加できるユーザーの増加で
そういったユーザー創造製品が広まりつつあります。

発案者効果の背景には
媒介要因研究境界条件研究があり
それらについて以下書いていきます。

媒介要因研究

私たちが製品をみて
品質を判断するときの情報処理について
三段論法というのがあります。

三段論法とはたとえば、
「この人は真面目だ」
「真面目な人は成績がいい」
「この人は成績がいい」
みたいな論法です。

結構バイアスがかかっている例ですが
この場合、
真面目というキーワードを媒介して
この人→成績がいいという結果に行き着きます。

日常生活のバイアスや思い込みは
こういう所からきてるのかなとか思ったりします。

媒介要因研究はこの真面目にあたる
部分についての研究です。

今回は4つ紹介します。
企業要因、ブランド要因、製品要因、消費者要因です。


企業要因

会社を媒介要因としたとき、
三段論法におとすとこうなります。

この製品は〇〇会社のやつだ
〇〇会社は質がいい
この製品は質がいい

観察消費者は
ユーザー創造製品をだす会社に対して
顧客志向であることや好意的なイメージを持ちます。

ユーザーのアイデアをくみ取ろうとする
企業のイノベーション能力
購買意欲に対して媒介効果があるとされています。

また、観察消費者が企業に対して
既にあるイメージが媒介効果となる時もあるようです。


ブランド要因

ブランド要因に関して
一貫した研究結果がないようで

観察消費者が既にもっている
ブランドイメージか
それともその他の要因か
議論が固まっていないようです。


製品要因

製品の品質が媒介要因であることは既に実証されています。

研究では、
ユーザー創造製品の情報とともに
品質に関する情報と新しさに関する情報を掲載したとき

品質を媒介して
消費者の購買意欲が高まった結果がでています。


消費者要因

ある集団に自分が属しているという感覚を
社会的アイデンティティといいます。

消費者が感じる社会的アイデンティティも媒介要因になっているようです。

実際に自身が開発に参加していなくても
あたかも自分が参加したような感覚
購買意欲を高めます。

自分と似たような立場のユーザーが発案した商品に
親和性を感じるからかな思います。

また、
企業によるメッセージ(広告内容)
とユーザーのアイデアが生まれた背景が不一致の方が
購買意欲が上がる結果が出ています。

この情報の不一致があることで
消費者は自分の経験と結び付けやすくなるそうです。

また、前回の記事
この消費者要因に焦点をあて

制御焦点理論において
促進焦点、予防焦点それぞれが
媒介効果を有しているのかを書きました。

境界条件研究

これは、
発案者効果が有効性を失う条件についての研究です。

技術要因と社会要因にわけて書きます。

技術要因

技術的に複雑な商品に対して
発案者効果は発揮されない傾向があります。

技術的に複雑とは、
たとえば、電子機器などがあげられます。

たしかに、
ユーザーのアイデアから生まれたパソコンとか言われても
正直、個人的にはピンとこないです。

そもそも、そんな精密機械に対して
一般人の意見が通用するのか心配です。
きっと、理工系出身の一般人だったのでしょう。

それよりは、
ユーザーのアイデアから生まれた新メニューの方が
どんな味なんだろうと興味がでます。

社会要因

ステータス権力格差の2つが要因になっていることがわかっています。

また、前回の記事で(くどい、ごめんなさい)
製品に対する関心度(製品関与)も要因だということが発見されました。

ステータスについて、
たとえは、ファッション分野において

プラダやグッチなどの高いステータスのブランド
また、ドレスシャツなどの高いステータスの製品に対して

発案者効果は負の影響を与える結果が出ています。

洗礼された分野に素人の入る余地は皆無
ということでしょうか。

権力格差について、
内容に少し誤りがあるようなきがするので
(といって、英語で書かれている原文よんで確認するのも面倒なので)
興味がある方は
とりあえず、この日本語の論文の社会要因のくだりを読んでみてください。

論文中には
権力格差の高い国ではユーザー創造サービスが選ばれたとあるのですが、
そのあとに、権力格差の高い国では、
発案効果は弱まると書いていて、
私の脳みそは一旦焼味噌になりました。

最後に

この発案者効果の分野は、
まだまだ発展途上で
これから進展していくことが予想されます。

しかし、少なくとも
発案者効果の有効性は条件付きであれ
実証されており

企業側もユーザーとのコミュニケーションの機会を
増やしてきているように思います。

これからの、企業としての課題として、
いかに質のいいユーザーを発掘するかがあると思います。

それに対して、
どのようなコミュニケーション方法が有効的なのか
これから研究が進んでいくのかなと思います。

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