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あなたの先延ばしはどこから?先延ばしの4つのパターン

こんにちは。ひいろです。
最近じめじめしてきて本格的な梅雨を感じます。おかげさまで、頭がメデューサです。

はじめに

さて、少し思い出にふけりましょう。

小学校や中学校、高校時代のあなたを思い出してみてください。夏休みの最終日はどのように過ごしていましたか?

私はもちろん写経ですよね。数学のワークを、いかに写したと感づかれないように写すことに勤しんでおりました。ゴミっカスですね。よい子のみなさんはそうでなかったことを祈ります。また現役の学生はそうならないように気をつけて。(心配しなくても、だぶん結構なみなさんが私と似たような道をたどることでしょう。)

しかし、何故我々はそのような先延ばしを行ってしまうのでしょうか。先延ばしを行う心理はいくらか種類があるようで、ものによってはポジティブな結果を招くこともあるようです。

今回はそんな先延ばしの心理について論文を読んだので紹介します。
小浜、松井(2007)”先延ばし過程における意識の変化の探索的検討”

これまでの研究

今回、先延ばしにもポジティブな結果もありそうだよと冒頭で触れました。しかし、この分野での先延ばしは完全に邪悪な物と捉えることが一般的なようです。

達成するべき課題を遅らせる非合理的な傾向
理由なくものごとを遅らせる、怠惰で自滅的な習慣

結構、ディスってますね。あながち間違えではないですけど。

たしかに、先延ばしがなかったらと思うと少しむなしくなってきます。

先延ばし傾向と学習達成に関するネガティブな関係も多く指摘されているようで、ですよね、、って感じです。やはり、作業速度や正確性、成績なんかは先延ばしする人の方が悪い傾向にあるようです。


一方で、先延ばしのポジティブな側面を調べた研究もありました。

意図的で積極的な先延ばしを行う人は、受動的で消極的な先延ばしを行う人よりストレスや抑うつが低く、学業成績が高い
積極的な先延ばしを行う人と先延ばしを行わない人では
ストレスや抑うつ、学習成績に差がない

こういう研究結果をきくと少し励まされている気がします。今回の研究では、先延ばし過程における意識を調査することで、先延ばしによる肯定的な感情も明らかにしようとしています。

4つの先延ばし要因

研究によると先延ばしの4つの要因の存在が確認されました。それぞれ、「息抜きのための先延ばし」「感情葛藤を伴う先延ばし」「外的理由による先延ばし」「意図的先延ばし」となっています。

全体の見取り図はこのようになっています。

先延ばし

各要因について詳しく見ていきます。

息抜きのための先延ばし

このタイプの先延ばしの理由は、課題をするにあたっての辛さや憂鬱などのネガティブな感情と息抜きや気分転換などのポジティブな感情からなっていいます。

また、先延ばし最中には辛さや焦りなどのネガティブな感情が目立つようでした。

しかしながら、先延ばし後にはネガティブな感情ではなく、やる気が出たなどのポジティブな感情が目立っており、先延ばしの成功例だといえます。

ただ、先延ばしが過ぎた場合や課題が重すぎた場合は課題遂行に支障をきたしているみたいです。何事も程度というものがあるようですね。

個人的にこのタイプは少数派のような気がします。少なくとも私ではないですね。セルフマネジメントが上手な方はこういう人が多いのでしょうか。

感情葛藤を伴う先延ばし

このタイプは純粋な逃避を理由に先延ばしします。やる気が出ないとか。典型的なやつです。

先延ばしの最中は罪悪感など葛藤しているようです。ここで潔く先延ばしてしまっている私はもしかしたら重症なのかもしれません。

最終的にはやるしかないといった感情が強くなり課題遂行にむけて奮闘するようになるそうです。この段階で私なら諦めます。

蛇足ですが、テッドトークに先延ばしについての有名な動画があります。その中で、こういった最後にやる気にさせる感情をパニックモンスターと表現していました。ユニークで個人的に大好きです。

外的理由による先延ばし

このタイプはバイトやサークルなどを優先することで先延ばしが生まれます。大学生になると結構多いタイプかなと思います。俗にいうバイト戦士とか飲み会隊長とかはこういうことになっている人が多そうですね。

先延ばし最中には「感情葛藤を伴う先延ばし」タイプと似たように罪悪感を感じているようです。また、課題に対する気がかりなど、先延ばしを楽しめていないことがうかがえます。

結果、多くの場合で課題遂行に支障をもたらしているようでした。

付き合いだから断れない飲み会や催し事は結構あったりします。そう言ったときは、潔くその場を楽しんだ方が正解なのかもしれませんね。ただ、本当に大事な課題がある時はその旨を伝えてお断りしたほうがよいでしょう。

意図的先延ばし

このタイプは状況の楽観視や敢えて自分を追い込むために先延ばしを行います。

先延ばしの最中には、課題を忘れて開放感的なものを感じているようです。ユーチューブとかネットフリックスとか見てる時の私もこんな感じなのかなと思います。

しかしながら、最終的には後悔や自己嫌悪が強まるようです。私はこのタイプが多い気がします。課題あるけどネットフリックス見ちゃって最後に泣くやつです。

最後に

今回は先延ばしの要因と行われる過程での心情の変化を紹介しました。これらは、全て独立に存在しているわけではなく、似たような要素が重なりあっており、大体このタイプだよねといったイメージがよいのかなと思います。

また、場合によってタイプも変わってくるものと考えるべきでしょう。

これに対してどのように対処したらよいかという話ですが、対処法は人によってさまざまなのかなと思います。しかし、自分がどのタイプで先延ばしをないがちなのかということを知ることで、事前に打てる手があるのかもしれません。また、そうであることを認識しておくこと自体が予防になることも考えられます。

個人的におススメの対処方法は5seconds rule(5秒ルール)です。

これについては、次回詳しく書きたいと思います。

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