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北国の空の下 ー 週末利用、自転車で北海道一周【50】16.5日目 Colnago Primavera の足回りメンテナンス

2016年から2017年に年が変わり、まもなく冬も開けようとしていました。
前年、頚椎ヘルニアや骨折で、思うように走れなかった分、いつもの冬よりも走りました。普段は一人で気ままに、というか自分勝手に走ることが多い私ですが、珍しくショップライドやサイクルイベントにも参加してみたり…

ロングライドやサイクルイベントへ参加する時は、前年の春に購入したSpecialized Roubaix Comp 中心に乗り、それまでのメインバイクであったColnago Primavera は、最近では街乗り・回復走・ポタリング用になっています。

◆ アクシデント発生

このバイクは、2009年の春に、当時赴任していた仙台で購入。
その後、新潟、ジャカルタ、バンコク、札幌と、国内外の転勤生活を共にしてきた戦友のような間柄。
さすがに経年劣化も目立っています。チェーンの洗浄・注油や空気圧調整、またブレーキシューやタイヤの定期交換など、安全確保のための基本的なことは人並みにやってはいました。しかし、元々メンテナンスをマメにやるような性分ではなく、例えばチェーン交換などは数年しないまま、伸び切ったままで乗っていました。
そのうち、変速時のギヤ飛び、走行中のロー側へのギヤ落ちなどが頻発するようになってきました。さすがにワイヤーの張り直しや、ディレイラーの可動域を調整するだけでは対応できなくなってきています。
そこで、春間近の2月後半、何年振りかでチェーンを交換しました。

チェーン交換の数日後。
比較的北風も弱く、2月にしては暖かい夜、仕事から帰って20キロ程の軽いナイトランに出かけたのですが、その最中、リアディレイラー破断・チェーン切断というアクシデントに見舞われました。
場所が自宅のそば、かつ低速走行中で、落車には至らなかったのが不幸中の幸い。

▲ 破断した古いディレイラー

しばらく前から頻発していた、変速がスムーズでない、走行中にトップ側にギヤが落ちる、などの症状は、ワイヤーの弛みやチェーンの伸びが原因とばかり思っており、ディレイラー本体の異常という発想は浮かびませんでした。

恐らくは、過去の落車などでディレイラーに亀裂が入っていたのでしょう。しかし、チェーンが伸びきっていたのでディレイラーにテンションが掛からず、結果的に何とか持ち堪えていた。そんなところでチェーン交換したことにより、ディレイラーへの負荷が増し、亀裂部分が破断に至った…ということでしょうか。

◆ メンテナンスの記録

□ ディレイラーの交換

ともかくも、まずディレイラーは新品に交換するしかありません。
これを機に、元々付いていたティアグラから、105にグレードアップしました。
フレームへの着脱自体は、5mmアーレンキー一本で可能。素人でも何ら難しくありません。ただ、シフトワイヤーもかなり劣化しており、こちらも交換が必要。これは後回しにしました。

▲ 105への交換後

□ チェーンの修理

切れてしまったチェーンは未だ新品。捨てるには忍びありません。
切れた部分のコマをチェーンカッターで外し、ミッシングリンクに交換して、再取り付け。

▲ ミッシングリンクへの交換箇所

□ シフトワイヤーの交換

私のロードバイク歴は、専らMTBに乗っていた30代を除き、前後通算15年ほどになるのだけれど、ロードバイクのシフトワイヤー交換は、実は未経験。
MTBやクロスバイクのシフターや、ロードバイクでも昔のダウンチューブに独立して取り付けるタイプのシフターとかなら、ワイヤー交換は何度もやってます。しかし、ブレーキと一体型のシフターでは、やったことがなかったのです。
ただこれも、「シフターを一番トップ側に入れた状態で、ブレーキレバーの下にある穴からワイヤーを挿入」というだけのことで、やってみれば何ら難しくはありませんでした。
因みに、以前このバイクを買ったショップで教わったこと。ワイヤー交換時には、ワイヤー全体に軽く注油してからアウターやフレームに通すべし。

□ 仕上げ

ディレイラーの調整は、一般的な手順通り。
ただ、今回はリアディレイラーの調整だけではうまくいかず、フロントディレイラーも一回外して、適正なポジションに取り付け直しました。そんなことで、結構手間は掛かりました。

消耗していたブレーキシューも前後とも交換。

仕上げとして、ベルをknogのクラシックベルに交換、バーテープもほぼ3年ぶりに巻き直し。

▲ バーテープ、ベルなど交換後のハンドルまわり

こう整理してみると、大したことはしていないのだけど、何せこの頃は仕事も慌ただしくて残業が多く、帰宅後にコマ切れで作業していた上、暫く使っていなかったアーレンキーやらワイヤーカッターやらがどこかに紛れ込んで見つからなかったりで、気がつけば一月近くも要してしまい、完了時には既に桜も綻び始めていました。

◆ 満足の試走

四月一日、小雨の中、川越市内を軽く走ってみました。

ディレイラー、ワイヤー、チェーンを一新したことで、変速時に意図したギヤに掛からないとか、走行中にチェーンが落ちるとかいったストレスから解放されたのが、まず何より大きな違い。

また、ペダリングがパワーロスなくホイールに伝わるようになったのが、ペダリング時に脚に伝わる感覚からも、サイコンに表示される速度からも、かなりハッキリとわかります。感覚的に述べるなら、自分の脚ーペダルークランクーフロントギヤーチェーンースプロケットーホイールータイヤ が繋がっていることが、しっかりと感じられます。
これに、アルミバイクならではの柔らかな乗り味が加わって、カーボンバイクの疾走感とはまた違う、アナログ感のあるゆったりとした走りが愉しめます。

長距離を疲れを残さずに走るという観点からは、やはりエンデュランスバイクに軍配が上がるものの、このバイクで走る機会も、また増えてゆきそうな気がしました。
Primavera、その名の通り、やはり春が似合うバイクのような気がします。

▲ 川越・菓子屋横丁に近い人気のベーカリーで
▲ ここの水だしアイスコーヒーはお気に入り
▲ 休日午後の軽いライドコース 日高市・高麗神社にて
▲ 同じく、休日午後の軽いライドコース 入間川サイクリングロードの桜並木
▲ 春満開 川越郊外・伊佐沼のナイトライド

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最後までお読み頂き、ありがとうございました。
この記録は、2015年から2020年にかけて、週末や有給休暇をやりくりしながら、ロードバイクに乗ってつぎはぎで北海道を一周した思い出をしたためています。その間には、転勤、怪我…他にも年相応のことが色々とありました。よろしければ続きもご笑覧ください。


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