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明日への活力

すこし歩くだけでも汗がでる。

東京は8月に入った途端、一気に夏に様変わり。あんなに曇っていた空が、いまは毎日青空だ。セミが鳴いている。日差しが降り注ぐ。夏だ。

昨日は電車に乗って、御茶ノ水駅に。

車内ですこし体をクールダウンさせて、地下から地上へと出る。当たり前だが、暑い。けど、晴れている空の下を歩くというのは気持ちのよいものだ。

御茶ノ水駅から徒歩10分。

松記鶏飯5

「松記鶏飯」に着いた。目当ては、海南チキンライスだ。去年このシンガポール料理に出会ってからというもの、もう虜なのだ。

松記鶏飯4

こじんまりとした店内は、どことなく異国間が漂う。早速、海南鶏飯の並(950円)、パクチー抜きを頼む。待つ間に、手を除菌シートで拭き、マスクを鞄にしまう。この行為もすっかり生活に馴染んできた。

まずスープと3種類のソースが来て、すぐに海南鶏飯が到着。

松記鶏飯

ソースは濃いめの醤油、チリソース、ジンジャーソース。

ジューシーな鶏肉を三種類のソースにつけて食べる。間違いのない美味しさ。一週間の内、3日はこれでいいのではないかというくらい、シンプルだけど飽きのこない料理。

固めに炊かれたジャスミンライスも絶品。ジャスミンの香りが食欲を否が応でも高める。ご飯とソースはおかわり自由なので、おなかを必ず満たしてくれます。

松記鶏飯2jpg

唐辛子の箸置き。最初見たとき、魚肉ソーセージに見えた。

次に向かったのは、「無用之用」。6月にオープンした古書と新書のお店。Twitterで見つけてから、機会があったら是非行きたいと思っていたお店だ。

GoogleMAPを見ながら向かったのだが、見つけられず。このあたりという区画をもう一度ぐるっと回って、ようやく発見。

無用之用

エレベーターで三階に向かうと、扉が開いた瞬間、清潔で静かな空間が。オシャレ感に多少気後れしながらも、本棚を見て回る。

ここの本屋が面白いのは棚の作り方。本来なら著者別、ジャンル別、サイズ別だったりするところを、『「やればできる」のつくりかた』、『壁を感じたときには』、『退屈をぶっとばせ』、『散歩と散策とは』という分類の仕方をしてること。

たとえば、『「やればできる」のつくりかた』なら、それに関する専門書や小説、文庫、ハードカバーなどが一緒に並んでいる。さらに驚いたのは、ほとんどは古本だけど、合間に新書も肩を並べていること。この並べ方ははじめて見た。新書と古本を扱っているお店でも、だいたいそこは分けて置かれていることが多いので。

さまざまな視点を駆使した、独特の選書を見ているだけでも楽しい。本棚が生きている感じがする。バラバラだった本のつながりが見える面白い試みだ。まだまだ棚は増えるそうで、時間を置いてまた行けば、あらたな本との出会いがあるかもしれない。

まだまだ時間があったので「ラドリオ」という喫茶店に入店。

ラドリオ2

路地裏にひっそりとある。

神保町界隈ではかなりの老舗らしく、雰囲気もいい。暖色のランプに照らされた店内はいい感じに薄暗く、落ちつく空間。さっきまで外の喧騒が嘘のよう。店内に一歩足を踏み入れれば、そこにはまるで違う世界がひろがっている。

クリームソーダ(700円)を頼む。

ラドリオ

最近の贅沢は喫茶店でクリームソーダを飲みこと。ちいさな贅沢だけど、これが結構明日への活力になるのだ。


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