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うどんに恋して

お盆に東京にいるのは変な感じである。

生まれてこの方、お盆の時期は母方の実家に毎年帰っていた。去年も行けなかったので、2年連続東京にいる。

今年も帰れなかったかという想いを抱きながら、地下鉄に乗り込んだ。

この時期の電車は空いてるかなと思ったら、そうでもない。やはりほとんどの人は帰省や遠出はせずに東京にこもっているようだ。

今回の目的は、うどんだ。

夏はやはりうどんが食べたくなる。

淡路町駅から地上に出ると、雨がザァーザァーと降っていた。この日の東京はあいにくの雨。気温も比較的低く、季節はずれの涼しさだった。

ビルが立ち並ぶ通りを歩くこと、徒歩6分。

「香川一福」の看板がぽわんとオレンジの光に輝いてた。

香川一福7

券売機で、冷たいかけうどん 中(530円)ととり天(120円)のボタンを押す。ここはシンプルに攻める。

席についてものの数分で、到着。

香川一福5

香川一福3

夏という感じだ。うどんの白に葱のあざやかな緑が映える。だしはあっさりとしていて、万人に受け入れられる味だ。食欲がなくても食べられる癖のなさ。とり天はいわずもがなジューシーである。

周りの席を見回すと、やたらかき揚げを頼んでいる人が多い。名物なのか。あとで調べたら神田店限定のメニューだったらしい。痛恨。リサーチ不足。

甘辛い濃いめの出汁のぶっかけうどん、季節の野菜盛り合わせ、あったかいうどん…食べ終えてから「あれ頼めばよかった」という後悔が押し寄せてくる。

日々失敗、日々勉強。券売機の前に立つと、どうしてもはやく頼まなければと焦ってしまう。券売機のメニューをすべて瞬時に見渡せる視野を身につけないとならない。

今度来るときは、いやほかのお店に行くときも、ある程度調べて行こう。

店を出ると、雨は止んでいた。

近くの神保町まで歩き、本屋を物色。久しぶりに大きい本屋に行ったけど、楽しいの一言。その後、「Voici Cafe」にて小休憩。

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ホットのカフェラテをいただく。

落ち着いた雰囲気の喫茶店で、心が穏やかになる。お店の店員さんが映画「街の上で」の青みたいな人でした。

ここで1人コーヒーを飲みながら本を読んでいたらさぞかし絵になるだろう。神保町付近はたまに来るがまったく知らなかった。

まだまだ知らない東京がある。



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