水餃子は夏に合う
神楽坂に来た。
この日は夏の始まりのような空でとても暑かった。セミも鳴き始めているし、歩くたびにじわりと汗が吹き出す。
神楽坂は表通りから一歩足を踏み入れると、迷路のように路地が張り巡らされている。なかなか敷居が高そう料亭やレストランがひっそりとある。そそる小道の数々。
しかし、今回の目的は、そんな高級なお店ではなく、「台湾水餃子」である。
神楽坂駅から徒歩7分。
『フジ コミュニケーション』に着いた。
明るい店内に、シンプルなテーブルとイス。アジアのストリートな雰囲気と洗練さが組み合わされたような内装。アップテンポな音楽。気分は台湾である。行ったことはないけど。
注文はすべてテーブルで完結する。テーブルに置かれているQRコードを読み取ると、メニュー表が出てくる。食べたいものを選択すると、厨房に注文がいくシステムだ。
頼んだは、葱油鶏飯(ソンユーチーファン)のセット(1000円)。そこに台湾餃子とスープがついてくる。
まずは、水餃子。皮がもちもちっとしてして、のど越しがいい。味はさっぱりとしていて、何個でも食べれそう。黒酢をかけていただきます。
スープはなんの出汁を使っているかわからなかったけど、とっても美味しかった。まだまだグルメには程遠い舌である。葱油鶏飯は、しょうがの香りが食欲をそそるヘルシーな一品。美味しい。
夏は冷たいものを体が欲するけど、蒸し暑い空気の中、汗だくになりながら餃子とご飯をかきこむのもこれまた一興。夏をしているなあって感じがする。完食。
支払いもテーブルの上で行われる。支払い方法はクレジットカードか現金。スマホの案内に従えば、すぐに会計も終わる。ハイテク。
店の外に出ると、気温はさらに上昇している。水分補給をしながらしばらく歩いて、飯田橋、九段下方面へ。
武道館のすぐそばにある北の丸公園に入ろうとしたが、オリンピックの準備で入れず。情報としてはもちろん知っていたけど、オリンピック始まるんだなぁと改めて実感。
本格的な夏はまだ先だが、この日も十分に暑く、日中に長距離歩くのもこれで仕納めかもしれない。
『青海珈琲』にて休憩。
フルーツティー(300円)をいただく。ここはドリンクを注ぐのも、支払いもセルフなのでお値段がずいぶん安い。ありがたや。
窓の外には、おおきな交差点が見える。たくさんの人と車が行き交う。信号は青から赤へ、赤から青へ何度も変わっていく。だんだんと日が傾き、ビルの影が伸びていく。
スマホを見ると、17時30分近く。そろそろ涼しくなったかなと思ったけど、外はまだまだ暑い。もう夏の夕方だ。
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