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出会いを増やすこと

こんにちは! 最近寒暖差が激しいですね。天気予報を見る習慣がないので、寒かった昨日もノースリーブで1日過ごした風の子尾藤です。 私と会った方は「 明日の天気情報」教えて下さいね。

昨日の夜は当社オフィスにて「HUBナイト」が開催されました。業種も年代もバラバラの方々が15人ほど集まってくれましたよ。
ここでは名刺交換NG。会社名や肩書抜きにして、その人の日常や考え方に触れ、互いが関わりシロを得ることによって「友人」になっていくんだなとぼんやり考えていました。

今回の記事では、幸福感について「人との関わり」を、ウェルビーイングの視点から探求してみたいと思います。

日本は本当に不幸せな国なのか

国際幸福デーの3月20日、国際的な研究組織SDSNは 世界幸福度報告書の 2023年版を発表しました。国別の幸福度ランキングで日本の順位は137カ国中47位。( ちなみに前年は146カ国中54位でした)

ここからは私の主観ですが、G7の中では最下位という結果を見て「日本やばい」「なんとかせねば」という感想よりは、「 まぁ文化的な背景も影響しているからからこの結果だよね」というスタンスです。

例えば日本人は「完全」 を嫌う方が多いのではと思っています。これは禅の思想ですね。 完全になってしまうと、満月のように、欠けていくことが予測できてしまうわけです。 だから幸福も不幸もあって、ほどでほどほどで良いよね、となるわけです。
つまり、日本の文化が影響して、皆とても幸せという選択肢には○をせず、もっと上がある気がするし、今は「まあまあ幸せ」ぐらいにしておくか!と答えを選んでいる可能性があるのでは、と私は考えています。

日本人は、人との円滑な関係に価値を置いている文化であるために、人と調和したときに幸福感を感じるのではないかという、 文化的な側面に重きを置いて考えられる幸福の価値観の捉え方を協調的幸福と呼び分析している研究がいくつかあります。 その1つのデータのまとめを下に載せました。

幸福の捉え方
北米
キーワード: ポジティブ、高覚醒
予測因子: 主体性と、自律性。 個人の目標達成。 自尊心、誇り。選択肢の拡大

東アジア
キーワード: ネガティブさの包摂、陰陽思考
予測因子: 協調的幸福、関係目標達成、 ソーシャルサポート

文化的幸福感に関する知見(内田・荻原2012:29)


人と広く浅く付き合うほうがいいのか、狭く深く付き合うほうがいいのか

たまに出てくるこの話題、 ある研究結果では、サポートを求めることができるような親密な関係は、平均して5名程度であると言うことを示しました。(milardo 1992)つまりそもそも人間はそれほど多くの人とは深く付き合えないのではないかと考えられています。

大切なのは「理解されている関係」

別の研究では、自分と似た親しい友人や、いろいろな話ができる友人、また自分に刺激を与えてくれ高め合うような友人がいても、それでそれだけでは幸福感につながらないことがわかってきました。 ここでは幸福感を得るためには、自分のことを気にかけ理解した上で、受容してくれるような友人の存在が重要であると結論付けられています。(吉村2017)
つまりは、交友関係が浅かろうが広かろうが、その中の数人が自分のことを理解してくれていると感じられることが幸福感には大切なんですね。

出会いを増やすことの良さ

さて、どうして今日の記事のタイトルを出会いを増やすこと、にしたかのご説明をこの辺で。 交友関係は狭く深くが良さそうに見えます。 全くその通りで、 100人友達がいるからといって100人と親密な関係が築けるわけではありません。こちらが提供できる時間やコストも限りがありますから、自分の手が回る範囲の数人と定期的に連絡を取ることは大切です。

そのうえで、 新しい出会いがなぜ必要かというと

  1.  固定化された関係性の中にいると、新たな挑戦をしにくくなる

  2.  なかなか話しにくい内容の相談も利害関係のない、関係の薄い方には話せる

  3. 世の中にはあなたのその悩みを乗り越えた方がいる

  4. 多くの価値観を知ることで立ち直りが速くなる

  5. 新たな可能性やチャンスが生まれる

  6. 自分自身の人生やキャリアの方向性を見直すきっかけにも(計画的偶発性理論)

  7. いつものメンバーでは理解を得られないことでもわかりあえる

  8. 深く付き合う誰かを見つける

などなど、永遠に書けそうなくらいメリットがあります。

まとめ

幸福度向上のためには、 狭く深く関係性を築いていきましょう。 その上で新たな出会いは、あなたのモヤモヤの突破口になってくれるかもしれません。
新たな出会いに関しては、核家族化によるリスクヘッジの側面からも考えてみるのは面白いかもしれません。 そのうちここについても書きますね。

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