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「シー・ラヴズ・ミー」 感想文(改)


はじめに

まず大きな感想として、ミュージカルらしいミュージカルだったなという感じです。ダンスシーンもあまり多くはなく、時代背景もありますが古風な雰囲気のミュージカルでした。

翻訳や演出を担当された萩田さんも仰っていましたが、シーラブは恋というよりはジョージとアマリアはもちろん、周りの人間たちを含めた、愛の物語でしたね。
ジョージとアマリアが結ばれのは見る前から分かってはいますが、どんなやり取りを経て、二人の関係がどう進んでいくのか?といった過程がドキドキハラハラで。ジョージと周りの人物達とのやり取りに、客席から笑いが起こることもしばしばありました。そういった過程をみんなで見守る、コミカルで楽しいミュージカルでしたね😌💭

あと、薮くんや綺咲さんの表情表現がとても豊かでしたね。真面目な表情はもちろんですが、ニコニコ顔、ぴえん顔、イラつき顔、困惑顔、などなど。お顔の表現力が凄かったです✨

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キャラクターについて

○ジョージ・ノワック(薮宏太)
本作の主人公。香水屋の店員。
15年もお店に勤めている。
新人店員のアマリアとは犬猿の仲で、顔を合わせればいつも言い合いをしている。
新聞で募集して出会った文通相手に思いを寄せている。

○アマリア・バラッシュ(綺咲愛里)
仕事を探してマラチェック店まで単身突撃。
素直な性格だが、興奮すると周りが見えなくなる一面も。
新人店員となり店で働き始めるが、ジョージとは犬猿の仲でいつも喧嘩ばかり。
新聞の広告で出会った文通相手に想いを寄せている。

○イローナ・リッター(宮澤佐江)
マラチェックで働く女性店員。
コダリーと交際中だが、遊び人のコダリーにいつも振り回されている。
喧嘩をしながらもなんだかんだコダリーに絆されてしまいがち。

○アルパッド・ラズロー(竹内將人)
香水店の配達員。
明るく元気で前向きな男の子。
店を手伝いながらも仕事を楽しんでいる。
店員になることを夢見ている。

○スティーブン・コダリー(岡田亮輔)
マラチェックの男性店員。
イローナと交際中だが、イローナの他にも付き合いのある女性が多く、かなりの遊び人。

○ミスター・マラチェック(岸祐二)
香水店の社長さん。
ジョージの女性関係を心配したり、アルパッドの面倒を見たりと、ちょっと口うるさいところもあるけれど本来は面倒みの良い性格。
でも、妻の不倫を疑っていて…??

○ラディスラフ・シーポス(坂元健児)
ジョージの同僚の男性店員。
少し小狡いところがあったりもするけれど、平和にみんなと仕事をするのが好きな様子。
登場人物の中ではいちばん人間味が溢れているかも。

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第1幕について

お話の進みとしては、1幕でようやくあらすじが終わるという感じでした。

1幕序盤から終盤にかけて、マラチェックさんの言動や態度が変わっていくのに困惑しながらお話を見ていました。
あまり女性関係の噂がないジョージのことを心配してやったりしていたのに、お話が進むにつれてどんどんジョージへの当たりが強くなっていきます。

ジョージとアマリアとの関係が進んで行くことはもちろんですが、マラチェックさんとジョージの関係性もどんどん変わっていきますし、目が離せないストーリーでした。
ここからは印象に残ったシーンを少しの感想と共にいくつか書き残しておきます。

☆衣装チェンジ
さすが香水店の店員さんたちと思ったのが、衣装チェンジの多さです。
シーズンやシーンに合わせて、主要キャラクターの様々な衣装替えが見られました。
特にジョージの衣装替えは、スーツやコート、ハットの色もガラッと変わるので、かなり雰囲気の変化が感じられて楽しいです✨

☆女性に不慣れなジョージ
マラチェックさんに女性関係を心配されてる時には少しオドオドとしており、困ったような表情がとても良かったです。
また、イローナと曲中にダンスをするも、イローナの腰にも触らないようにしてるのが女遊びの激しいコダックとは対照的で。ジョージは女性に耐性がなさそうな感じの仕草が多かったですね💭

☆可愛いおじさんなシーポス
文通相手から届いたお手紙に大興奮のジョージ。シーポスにウキウキで報告してるのがとても可愛らしかったですね。
文字すらも愛おしいのか、「わぁ〜!丁寧な字!」と文字まで絶賛していました。
そしてこの報告を聞かされるシーポスなのですが、恋バナ大好きな女子高生かよ!と思うくらいキャッキャしながらジョージのお話を聞いているんですよね。
シーポスが可愛いおじさんすぎて🤣

☆アマリアの登場
仕事を探してマラチェックまで乗り込んできたアマリア。ジョージはもちろん、マラチェックさんにもはじめは全く相手にされていませんでした。けれどハチャメチャな接客で、なんとオルゴール箱を売ることに成功。マラチェックさんに認められ、晴れてお店に迎え入れてもらえることになりました。
ここのシーンの前に、オルゴールが売れるかどうか、マラチェックさんと賭けていたジョージ。まさかの売れてしまい、すごく悔しがりながらマラチェックさんに賭け金を払ってのがすごく可愛かったです😆

☆犬猿の仲
晴れてマラチェックの新人店員となったアマリアでしたが、ジョージとの仲はとにかく最悪。顔を合わせればとにかく言い合いをする日々です。
ジョージは直接嫌味ったらしい言い方でアマリアを責め、アマリアは周りにジョージの悪口を言いふらす、といった具合です。
ただ、この行動を取るのはお互いにだけであり、2人ともほかの店員とは問題なく接している様子。萩田さんも仰っていましたが、やはりこの2人は似たもの同士なのでしょうね。
だから気に食わなかったのかも知れません。この時からお互いに特別な感情を持ち合わせてはいたんですね。

☆マラチェックさんとジョージ
はじめはジョージを心配していたマラチェックさんでしたが、話が進むについてどんどんジョージへの当たりが強くなっていきます。
ジョージは頑張っているのに何故…?と思ってしまうほど、マラチェックさんの当たりは酷かったなと思いましたが…🌀
パンフレットを読んで納得しました。仕事と私事を混同するのはまた違うとは思いますが、妻の不倫相手だと思えばああもなってしまうのかもしれませんね…

☆募る想い
想いを寄せる相手とカフェで待ち合わせることになったジョージとアマリア。2人とも想いを寄せる相手に会うという事で、服装にも気合いが入っていました。この時のアマリアちゃんの衣装が大変可愛らしいので、ぜひ注目して見てみてくださいね🤭
2人とも初めて会うことに興奮はしているのですが、相手の想像と違うと思われるではないか?と心配していました。ちょっと盛ってやり取りしてるのも可愛いですね。
劇中でジョージが「あと10時間と3分2秒!」と会うまでの時間を話してくれるのですが、秒数まできっちり数えてるのがなんとも可愛らしい。緊張が伝わってきますね笑

☆ジョージの退職
「やめちゃダメ〜!」というシーポスの説得に一度は納得したものの、マラチェックさんからのあまりの扱いに、ジョージはついに仕事を辞めることになってしまいました。
「クリスマスの飾り付けはしたのか?」とジョージに問い詰めるマラチェックさん。明日か明後日にでも相談しようと…と話すジョージを「君なしでも上手くいく!」と突き放します。
ここでジョージも流石に我慢の限界です。「僕のせい?15年間ずっと我慢してきたってこと?」と。15年もあのように真面目に仕事をして、理由も分からず、上司にあんな態度を取られるのはしんどいだろうな、と勝手に悲しくなりました🌀
ジョージが店を出ていく時、シーポスやイローナをはじめ、店員達も落ち込んだ様子を見せていました。信頼され、大切に思われていたのでしょうね。ジョージのそんな姿が何だかやるせなくて、すごくモヤモヤしたシーンでした。

☆カフェで待ち合わせ!だけど…?
お互いに赤いバラを用意し、カフェで待ち合わせることになっていたジョージとアマリア。ですが、ジョージはあまりの一日に自信を失い、シーポスに手紙を託して自分は行かないつもりでいました。
彼女が待ってるのにそりゃないだろ!?と思っていたら、シーポスが「男の子だろ!」と、ジョージにひと声。ナイスシーポス︎👍🏻
一方その頃、カフェで1人ぼっちで文通相手を待つ一途なアマリア。’’人生をかけた’’とも語っており、アマリアの想いの強さが窺えますね。

☆文通相手の発覚
シーポスに押され、文通相手を確認しに行くジョージ。なんとびっくり、相手はあの犬猿の仲のアマリアだったのです。この時のジョージの顔のリアクションったらないです。双眼鏡で覗いてめちゃくちゃ楽しみました🤣
ですがここで文通相手がアマリアだと気づいたのはジョージだけ。ジョージはバラを隠していたのです。ジョージは分かった上で勝手に相席しましたが、アマリアは分かっていないので「なんでこの男が!?早く帰れ!!」となってましたね。
犬猿の仲の人間に、酔っ払った勢いとはいえ、あんなことされたらそりゃそうなりますよね。普通にアマリアが可哀想で…。結局アマリアは想いを寄せる相手と会うことも出来ず、帰宅しました。本当に可哀想でならなかったです😢
そしてここで、バラを落として帰宅するジョージ。お前はシンデレラか?と思いつつ。ここでのマスターの優しさが染みました。アマリアにバラが落ちていたことは教えず、スっと隠していましたね。さすがロマンを大切にするお店です…👏

☆自殺未遂
カフェでの出来事と時を同じくしてマラチェック店店内では、マラチェックさんの奥さまの不倫相手が発覚。しかし、調査によって不倫相手がジョージでは無かったことが分かりました。不倫相手だと誤解したあまり、ジョージに酷いことをしてしまったと悔いるマラチェックさん…
お子さんでしょうか?電話をするシーンもありましたね。しかしそこでも多くは語らず。
「お前か…ああ…聞いてるよ…今夜も遅くなる…わかった…彼女によろしくな…先に休むよ……それと…じゃあな…」と。何を思って話をしていたのでしょうね…
そしてこの流れをクリスマスツリーの影から見つめていたアルパッド。アルパッドがすぐ反応したからこそ、マラチェックさんは亡くならずに済んだのかもしれませんね。ありがとう。

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第2幕について

物語はここから一気に進んでいきます。
また、登場人物達の心境の変化も沢山あります。マラチェックさんは本来の性格に戻り、ジョージはアマリアへの想いを自覚して丸くなり。アマリアは文通相手からジョージへ想いが移り変わり、イローナはコダリーと決別して新しい男性と新しい道を歩み始めます。

☆アルパッドの成長
マラチェックさん、なんと自殺が失敗してたことが判明。病院に入院していました。亡くなってなくて本当に安心しました。
入院中はアルパッドが付いていたようで、奥さまに変わって身の回りのお世話をしていたのではないかと思います。たまに興奮して無意識にマラチェックさんを痛めつけてたけれど🤣
そして店員になりたいという熱意も凄かったです。これまでもアピール自体はしていますが…アルパッドの成長や頑張りを認めたマラチェックさんは「苗字を聞いていなかったね?」と一言。そしてそれに答えるアルパッド。「マラチェック香水店へようこそ、ラズローさん」というマラチェックさんからの言葉に、嬉しさが爆発してたのが大変可愛らしかったです。
また、彼の努力や想いが認められたのもすごく嬉しくて。良かったねって思ったら泣いちゃってました。おめでとうね👍

☆マラチェックさんとの和解
ジョージもマラチェックさんのお見舞いに。そこで無事和解。本当に良かったね、ジョージ。
そしてジョージのデキる男っぷりが細やかに表現されてましたね。マラチェックさんの靴を用意したり、痛がっているところを気にしたりと、細やかな気遣いの出来る男でしたね。
そんな人物だからこそ、マラチェックさんもジョージに店長を任せたのではないでしょうか。マラチェックさんから「ボスなんだから給料をあげてもいいんだぞ」と声をかけられても、「叶えてやるかもしれません」なんて答えたりもしていて。ジョージの真面目な性格が窺えました。
マラチェックさんがジョージとアルパッドを店に送り出したのですが、その後にとぼとぼと去っていく姿が実に切なかったです。
マラチェックさんも幸せに生きられますように…。

☆アマリアのお見舞い
アマリアが具合が悪いこと聞き、心配したジョージは直接アマリア宅へお見舞いに向かいました。
けれど、アマリアにとってはまだジョージは犬猿の仲のままです。更に昨夜のせいで、ジョージに最悪なイメージが付いてしまっています。そりゃあ、ズル休みかどうか確認しに来たの!?って疑ってしまいますよね😵‍💫
ちがう!ちがう!!と焦るジョージでしたが、お土産のバニラアイスクリームでなんとかベッドに座らせることに成功し、少しお話をすることに…。
余談ですが、ここのシーンでジョージのスーツの中がチラ見えしたのですが、なんと思ったよりめちゃくちゃ派手!赤ネクタイ×白赤のチェックシャツでした。やっぱりオシャレさんなんですね😌

☆ジョージへ向ける感情の変化
会えば口喧嘩ばかりしていたジョージと喧嘩せずに過ごすのははじめてだったアマリア。
これまでのジョージに似合わない優しさに触れ、気持ちが文通相手からジョージへ移っていきます。そしてなんとアマリアちゃん、気分が乗ってきて、別れ際にはジョージのほっぺたにチューをかましました!
「正直に言うとあなたが気に入っているの!あなたといると楽しい!」と。アマリアちゃんの感情ジェットコースターすぎでは…??
そしてジョージ、小説オタク要素がポロリしちゃってましたね。アマリアの部屋の本棚を見て大興奮でした。「素晴らしい本が!!」とオタク丸出しでした。また、アマリアもそういった面が垣間見えましたね。「なんで泣くの?」という問いに「私はぬいぐるみで魂を抜き取られてしまった」などの詩的な表現をしていました。アマリアも小説オタク気質なのが出てましたね。

☆コダリーとの決別と出会い
遊び人のコダリーに振り回されっぱなしだったイローナにも素敵な出会いがありました。
なんと相手は眼科の視力技師!図書館で出会ったそうですが、とても真面目そうな男性でしたね。
ダンス中もイローナの身体に極力直接触ろうとはしたなかったり、1幕でのコダリー&イローナのダンスとはかなり対照的でした。イローナも素敵な女性なので、今度こそ自分だけを愛してくれる人と幸せになれるといいね…

☆コダリーの追放
マラチェックさんの指示で、コダリーを退職させることとなりました。
ここの「コダリーさんと話さなきゃね…」というジョージの超えがなんでか凄く頭に残ってます。なんでだろうね🤣
いよいよ店員たちとの別れの時がやってきましたが、コダリーが同僚にまあまあ嫌われて笑っちゃいました。颯爽と去って行きはしましたが、せめてイローナさんに謝ってから出てけ!!って正直に言うと私はおこになっちゃいました😡

☆ついに結ばれる2人
12月に突入し、世はクリスマス商戦。マラチェック香水店もそれは同じです。
クリスマスまでの目まぐるし日々にヘトヘトになりながら、ジョージがアマリアとの距離を縮めていきます。バス停まで一緒に向かったり、途中のカフェにお誘いしたり。意外と積極的なジョージ。アマリアも嬉しそうでした♡
そしてクリスマスイブにアマリア宅への招待を受けるジョージ。けれど、それは文通相手込みのお誘いでした。ここでついに、自分がアマリアの文通相手だと告げます。存在を明かすときに、あの日の手紙の内容を歌って見せたジョージに、何だかうるうる来てしまいました。
でもここ1個だけ言いたいのですが、もっと二人のイチャコラ見たかったです。チューしたら幕がおりてきて、「まって!?お家でパーティーするんでしょ!?見せてよお😭」と私の心の中のジョジアマ担が泣いてました。

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楽曲について

♪GOOD MORNING, GOOD DAY
物語のキャラクター達が次々と登場してきます。爽やかな感じの曲で、いきなり心を掴まれちゃう曲でした。あと、この時点でみんな個性的だなぁって感じでしたね🤣
個人的なお気に入りポイントなのですが、この曲中のアルパッドが可愛くて!まだお店の配達員なのにも関わらず、お客様の目を意識してお店にふさわしいように振舞おうとしているのが本当に可愛らしいですよね。お掃除などの細々としたこともこなしていて素晴らしい働きぶりです👏

♪SOUNDS WHILE SELLING
主要キャラクターのキャストさんはもちろんなのですが、お買い物をしにいらしたマダム達の歌声も本当に美しい…!
そしてここでみんな大好き「サンキュー マダム またお待ちしております マダム⤴︎︎︎」が初登場!ほんとに大好きで、一緒に歌いたくなっちゃいますよね笑
キャストさんの声の重なりも美しい上、それぞれのキャラクターのニコリとした笑顔もとても可愛らしいですよね。ここはマジで双眼鏡ロックオンポイントです😌💭

♪DAYS GONE BY
この曲はジョージの下手くそダンスが可愛いのと、イローナの軽やかなダンスがとても美しくて…!
マラチェックさんに「ダンスは凄く苦手で…」と話すジョージは言葉通り、めちゃくちゃダンス下手でしたね。手足がとにかくモタモタしてて。ダンス慣れしてるイローナとの対比が凄かったです🤣
ここのコダリーは若干つまらなさそうにしていましたが、やっぱり自分の女だと思っているイローナを少しでも奪われてつまらないのでしょうか…🤔💭

♪NO MORE CANDY
ここでついに本作のヒロイン、アマリア・バラッシュの登場です!
ここ、まだ就職も決まってないのにスタッフと一緒に勝手に「サンキューマダム〜…」をこっそりやってたのが可愛かったです☺️
オルゴールが付いているの知らずに箱を開けてびっくりしてるのも可愛かったですね笑
そんなもの売れないだろといった面持ちのジョージの驚きの表情からの「くっそ〜…」と言いながらマラチェックさんに掛け金払ってるのが可愛かったです🤣

THREE LETTERS - SUMMER
相変わらずなジョージとアマリアのやりとり。出勤してきたアマリアに「今日は時間通りですね?驚いた、みたいな?」なんて嫌味を言ってみたりしてましたね。
でも、ここで凄いのがシーポス。
この二人めちゃくちゃ仲悪いじゃん!とはならずに、互いにすごく好きなんだとアルパッドに教えていました。既婚者の勘なのでしょうか…。こんなの絶対わかんないよ🤣

♪THREE LETTERS - WINTER
真っ赤で華やかなお洋服を来たアマリアと、白スーツでキメたジョージが登場✨
それぞれ文通相手と会うためにおめかししてるのですが、とにかく衣装がかわいい&かっこいい!特別な相手に会うためにしてると思うとより可愛らしいですよね🤭
でも自信の無いジョージ。手紙にはちょっと盛って自分のことを書いていたのです。好きな人だからちょっぴり大袈裟に言いたくなるのは分かるけどね。そんな姿が情けなくてちょっと可愛かったです笑

♪TONIGHT AT EIGHT
今夜せっかく彼女と会えるのに、不安と期待でいっぱいのジョージ。シーポスに心情を吐露してます。いや、大丈夫だよ!?って言ってあげたくなりますよね😌
この曲中にシーポスがオルゴール箱を開けるのですが、ジョージはアマリアさんの事もあってかオルゴールかまトラウマになってました笑
やめて〜…という弱々しい演技が可哀想ではあったのですが、なんだか情けなくて可愛かったです💭

♪l DON’T KNOW HIS NAME
イローナに彼について色々と突っ込まれるのですが、上手くごまかせなくてモゴモゴしちゃうのが可愛かったです♡
「名前も知らない彼だけど
心の内に触れた
2人見ているものは同じ
全ては書き連ねた文字に現れて
教えてくれた、雄弁に」
という、ここの歌詞がとってもロマンチックで、実は結構お気に入りです🤭💕
この曲は途中からイローナも歌い出します。イローナは文通相手に対して否定的な言葉を、アマリアは肯定的な言葉を綴ります。よく聞いたら「歯ぎしりが〜…」とか言ってて笑ってしまいました🤣

♪PERSPECTIVE
ジョージに上手く生きる術を語って聞かせるシーポス。 平和に暮らしたいというか、事なかれ主義だなぁって感じでしたね💭
誰だって揉め事は嫌だし、シーポスの気持ちもわかるなぁって思いながらこの曲を聞いていました。
でも、胃薬忘れずに!って言うのが、なんだか人間らしくて。少しクスッときました😌

♪GOOD BYE, GEORG
シーポスの静止も虚しく、お店を辞めることになったジョージ。1人1人と軽くお別れを交わしていきます。
シーポスやイローナは落ち込んでいて、イローナをアルパッドが慰めていたりするのですが。ここ、コダリーだけお別れの仕方があっさりしてるんですよね。
アマリアも声をかけますが、ジョージはやっぱり嫌味を言って出ていきます。ああだこうだ言ってても、アマリアは別にジョージの不幸を願ったりはしていないんですよね。きっと彼に言い返す形になってしまっていただけで…😢
いつもの「サンキュー マダム またお待ちしております マダム」のメロディーで「また会いましょう」って店員みんなで言ってるのがなんだか切なくて。胸がキュッとなりました…

♪WILL HE LIKE ME?
アマリアも文通相手について考えます。
相手が想像していたよりも騒がしいと思ってしまったら?なんてマイナスなことを考えていました。
でもジョージとはまた違って「伝えたいのは愛、会ってみましょう」「考えても仕方ない」となれる、思い切りがいい所がアマリアの素敵なところですよね😌

♪ILONA
絶賛喧嘩中のコダリーとイローナ。
コダリーの言動にうんざりしてツンケンしていたイローナでしたが、なんだかんだコダリーを許しちゃうところが良くないですね😵‍💫
そしてここで発覚したのですが、コダリーお前!ご飯割り勘もしくは奢らせてたんかい!というね?ここ結構衝撃でしたね🤷

♪I RESOLVE
またしてもコダリーに裏切られ、自分を変える!と決意したイローナの決意の1曲ですね。
力強い歌声でかなりお気に入りの楽曲です。心の中で「いいぞイローナ!そんな男捨てちまえ!!」って応援しながら聞いてました🤣あとここ、イローナの後ろでアルパッドが踊っているのですが、イローナを操ってるみたいな演出で。それも面白くて好きでした。

♪A ROMANTIC ATMOSPHERE
ジョージとアマリア、それぞれの待ち合わせの場所であるカフェ「インペリアル」。
シーラヴはあまりダンスシーンがないのですが、ここはかなり激しいダンスが見られます。このシーンのダンスがたまらなく最高で、毎回目を奪われてしまいます😆👍

♪MR.NOWACK, WILL YOU PLEASE
アマリアがアンナ・カレーニナの本と薔薇を持ってカフェで文通相手をまっている間、ジョージはシーポスを使ってなんとか自分が相手に会わずに済む方法を考えていました。
それでもジョージに自分で確認させたいシーポスに「自分で確認しろ!もう遅いんですよ!男の子でしょ!一人で行って来なさい」と説得されて相手のお顔を見ることに。
相手がアマリアだと気づいた時の「あら〜!バラッシュさん!」がなんかおばちゃんみたいで笑っちゃいました。かわいいね😆
あと、ワインがぶ飲みしてあからさまに酔ってる感じの悪い男の演技が最高でした!笑
利己的で尊大でちっぽけな王様」なんて悪口出ちゃうよね。でもちゃんと悪いと思ったらすぐ謝るアマリアちゃん。えらい👏

♪DEAR FRIEND
お店や食器は綺麗だし、きらめくロウソクをゆらす気の利いた音楽も素敵だけれど。それが余計に自分を悲しくさせると歌うアマリア。
運命をかけた相手を2時間も待って、それでも会えなくて。本当に可哀想で可哀想で…😢

♪TRY ME
頑張り屋さんの元気なアルパッドを応援したくなるこちらの1曲!
マラチェックの店員になりたくて2年間も配達員しながら下積みしてお店の色んなことを覚えたの、本当に偉すぎますね😭
その成果を見せるためにマラチェックさんの前で接客ロールプレイングをしてみせるアルパッド。返品に対してしれっと新作紹介してるのが抜け目なくて素晴らしい👏
マラチェックさんも少し笑いながらそれを聞いているのがなんとも微笑ましい空間。でも釣り銭ごまかしたのれバレてるのよな🤣
5/13ソワレではジョージがマラチェックさんの足元に靴を置くシーンで逆に置いてしまっていました。「逆だなこれな… 」とマラチェックさんがアドリブで話して笑いに変えていました。こういったところから、カンパニーの仲良さが伝わってきますよね🤭

♪WHERE’S MY SHOE?
出勤しようとするあアマリアVS止めたいジョージの掛け合いが楽しい1曲です。
昨日まで敬語だったのに、急にタメ語で話しかけるジョージ。「近くまで来たので…体調あまり良くないんだよね…?」と。マジで別人だな、ジョージ…??
ジョージの必死な感じが可愛かったですね。
「今すぐ横になるべきだ」「大人しく横にならなきゃ」「多分熱がある」「お願いですから」「落ち着いてお願いだから」と必死でお願いし、なんとかプレゼントのアイスクリームでアマリアに落ち着いてもらえます。
「このアイスクリーム少し変?塩味?」と訊ねるアマリアに「涙が入っている」と答えるジョージ。ここでもやっぱりオタク要素ポロリしてるよね🤣

♪VANILLA ICE CREAM
「昨夜はごめんなさい
まるで悪夢のよう」
と手紙を書き出すアマリアでしたが、文通相手からジョージに心を少しずつ持っていかれているのが伝わってくる曲ですよね。
昨夜までのジョージと全く違って見えるからこそ、より魅力的に見えたのでしょうか💭

♪SHE VOVES ME
本作のタイトルでもあるこの楽曲。
どんな曲なのかは予習しないで公演に臨んだのですが、頭に残るとても素敵な曲でした。
アマリアから好意を向けられ、自分も変わろう!と決意するジョージ。想いが溢れだして抱きしめたい、でもまだ文通相手という事は告げられない、というジョージの葛藤や期待が溢れた素敵な楽曲でした。
あと、ハットをアマリアに見立てて踊るジョージがめちゃ最高なここのシーン。天才。

♪TRIP TO THE LIBRARY
図書館で運命的な出会いをしたイローナ。
本の事とかあんまり分からなくて「肉体の悪魔」と言われてポールに殴りかかった話が面白すぎて🤣
とにかく、コダリーに振り回されっぱなしだったイローナが幸せな1歩を踏み出せたようで。勝手に嬉しくなったし、安心しました。

♪GRAND KNOWING YOU
マラチェックさんの指示でお店から追い出されるコダリー。これは仕方ない。
1人1人に声をかけるも、とにかくみんな冷めた目で見てて。「泣かないで辛かろうとも」と声をかけてるのに、誰1人悲しんでないのが面白すぎました。
コダリーは女性関係でトラブルを起こしつつも、要領は良さそうだし、あの自己肯定感の高さもあるし、なんだかんだどこでもやっていけそうですよね😌

♪CHRISTMAS SEQUENCE
本の貸し借りをしてたりとちゃっかり進展してたジョージとアマリア…🤭
あまりにも目まぐるしい日々に、あのジョージですらウンザリ顔でサンキューマダムしてましたね。シーポスに至っては謎に足がぐにゃんぐにゃんになってました🤣
その忙しい中でも53人の接客したよ!ってちゃんと数えて報告してくるアルパッドの頑張り屋さんなところに花丸あげたくなる💮
あとここ、2人のことをぜ〜んぶ知ってるシーポスだけがニヤニヤして見つめてくるのがたまりません。シーポスお茶目すぎるな?

FINALE
オルゴールの音色を聞くジョージに「それ嫌いでしょ…」と声をかけるアマリア。それに「前ほど嫌いじゃない」と答えるジョージ。
あんなに嫌がっていたのに、アマリアに思いを寄せるようになってから嫌いじゃなくなったんだね…って思うとなんか胸がキュンとしました。かわいい…🥺
そしてここで正体を打ち明ける時に
「昨夜はごめんなさい
まるで悪夢のよう」
を歌うのが最高すぎる。なんか涙出た…😭
あとここの初登場時のアマリアの「機能的〜!」のモノマネ可愛くて大好き💚

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おわりに

休憩時間も含めて約3時間の公演だったのですが、本当にあっという間の3時間でした。ジョージやアマリアはもちろんですが、ほかの登場人物達も人間味溢れる素敵なキャラクターばかりで。自然と愛着が湧いてきました。また、歌唱力や演技力に関してもレベルが高く、そういった面でもめちゃくちゃ見応えのあるミュージカルでした。ストーリーに関しても、古めかしい設定ではあるけれど、たくさんの方に長く愛され続けているのが分かる作品だと感じました。正直なところ恋愛ものはちょっと苦手なのですが、普通に楽しんで見ちゃいましたね😌

劇中で「好きになっちゃいそうなくらい、出会った時から気になってた!」と最後にアマリアが話してくれていましたが、やっぱり2人は似たもの同士だったんだなと。ジョージもアマリアも普段温厚なのに、お互いに対してだけは最初から感情をむき出しにしていましたし。お互い、最初からどこかしら意識はしていたのでしょうね。そんな2人が文通をきっかけに、傷つけ合い、何度もすれ違いながらも結ばれる、そんな愛の物語でした。

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