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もう一度、学生に戻ることに決めました。


乏しいスキル…このままじゃいけない

フリーランスとして食べていく上で、ああ、私って世の中に必要とされるスキルが乏しいな…と落ち込むことが多々あります。

今まで進んできた道に後悔はなく、主体的に見れば頑張っているのですが、結局、仕事というのは他人に価値を提供して対価にお金をもらうということどうしても外野から客観的に判断される中で、専門学校を出ているわけでもないし、理系学部を出ているわけでもないし、国家資格もないし、会社員経験は2年しかないし、仕事を一回任せてもらえれば精一杯頑張って良いものを提供する自信はあるけど、そもそもそれを証明するものがないのでクライアント探しも暗礁に乗り上げ、このままでいいのかなと思いつつ、でも新しく何かを勉強するお金、現在やっている仕事の手を止めることで失われる収入もなかなか現在の経済状況としては大きいもので何もできないままここ数ヶ月を過ごしていました。

でも年末年始のお休み中、たくさん悶々と考えて、なあなあと過ごしてしまった2023年の反省をしつつ、
2024年は人生を変えるために全力で頑張ろう!
と決意をし、その第一歩として、コンピューターサイエンスの学位を取ることに決めました。

なぜコンピューターサイエンス?

高校生の時、数学はまあまあ好きだったけど物理や化学が苦手で、そんな好みだけで文系に進むことを決めた私。その後英語もできるようになったのですが、社会に出て思うのはやっぱり、「理系は強いな」ということ。

いろいろな求人を見ると、プログラマーは常にたくさんの会社が募集をしている。仕事の中でも、顧客目線になって一生懸命考えた案だってプログラマーが無理と言えば無理。何をするにもプログラマーの力は必ず必要で、本当の意味でプロダクトを顧客に届けているのはプログラマーだよなあという感覚が拭えませんでした。

もちろん、スキルを高めないと話にならないのは承知ですが、将来的にある程度の安定性を維持したい、そしてプロダクトを自分の手で顧客に届けてみたいという思いで、コンピューターサイエンスを学ぶことにしました。

もちろん、AIのおかげでプログラマーの仕事はどんどん減っていくと思います。私の最終的な目的としては、AIを管理する立場、データサイエンスや機械学習に携わっていきたいなあという感じです。

独学ではダメなの?

「プログラミング」「データサイエンス」というスキルを独学で学ぶこと自体は可能です。でも、なかなか続けることが難しいものです。独学で学んでスキルを身につけられている方、本当に尊敬します。

私もCode Academyで少し学んでいたことがあり、HTML/CSSは割と身について仕事にも活かせているのですが、Java Script、Phythonは途中理解が追いつかなくなってから続かなくて現在はほぼ覚えていません…

でも、やっぱりスキルがほしい。自分を追い込むためにも、しっかりとサポートを受けるためにも、ちゃんとした学校で学びたいと思いました。

学位なんて必要なの?

これは賛否両論あると思います。

日本は「学歴」がものすごく重視される傾向にある一方、ヨーロッパを含む欧米は「職歴」の方が重視される傾向にあるという話を聞いたことがあります。確かに「どの」大学を出たかは、国内でトップを争うレベルの大学ではない限りあまり気にはされない印象です。でも、根本的な「学位」そのものの重要性はそんなに変わらないのかなと思っています。

私のいるオランダやドイツは、大学に進学するための学校に進めるかどうかが10歳ぐらいの時点で判断されてしまうという、逆転が難しく厳しい環境にある一方で、学費は全て無料か、非常に低額(EU外からの移民は別)です。医学部のように、日本やアメリカでは高額な学費で知られる学部も同じです。能力のある子が経済的な理由で学業を阻まれないようにという、素晴らしい税金の使い方だと思います。そのため、大学院に進学する人も多いのです。しかも大学に進学していない人は職業訓練に進み、大卒・院卒組とはちょっと違った類の職につくことが普通なので、一般的にイメージされる企業の会社員となるとかなりレベルの高い人材が集まってきます。

もちろん、ニュートラルに考えてヨーロッパの教育制度が必ずしも正しいとは限りません。日本はレベルを問わず高卒資格さえあればどの大学でも受験できるので、それまでの成績がどれだけ悪くてもやる気があれば18歳以降に勉強を始めて進学することも、場合によっては医者や弁護士になることも可能。一方、ヨーロッパでも10歳程度で将来を正確に見据えられる子供なんて少ないはずで、そこで決める将来は親や教師の方針に依存する。こうやって厳しいヒエラルキーが代々形成されていくのです。日本社会の方が自由だと思います。

でも、郷に入れば郷に従え。少なくともヨーロッパに来た以上、私はこの社会の仕組みの中で這い上がる努力を積む必要があるのです。

私が今後、就職することになるのかは分かりませんが、社会で想定されるレベルが高い中、私の現在の学歴は「アジアのよくわからない大学でよく分からない学位を取ったらしい」と思われても仕方がないのです。私自身は本当に頑張ってきましたし、周りも立派で尊敬できる人ばかりだったので本当に悔しいのですが、海外で暮らすとはこういうことです。どの国でも教育はその国で生きていくことを前提に行われるので、海外に一歩出れば国際的に通用する専門スキルがない限りゼロからのスタートになります。

私が日本の大学で学んだことをこちらの大学院で学ぶことも考えましたが、そこまで大きな意味が見出せないなと思ったのでやめました。私が学んだのは「国際学」で、授業はすべて英語だったと言えば日本では感心されることが多いのですが、ヨーロッパなんて元より移民も多く国同士の行き来がしやすい状態、大学へ行かなくても英語が話せる人が多いし、子供の頃から国際的な社会に触れる機会が多いので、彼らの国際的感覚に私の歯は立ちません(泣)それよりも、私のステータスの中で明確なもの、世界に通用するスキルを新しく学び直し、その学位を取得する方が重要であると判断しました。

UNIVERSITY OF THE PEOPLEとは

そんな中で私が選んだのは、UNIVERSITY OF THE PEOPLE、通称、UoPeopleと呼ばれる、アメリカの大学です。

この大学の特徴は2つ。
・完全オンライン学習であること
・学費が無料であること

初めて聞くと詐欺かな?と思われるかもしれないのですが、しっかりとアメリカで公式に認定された大学で、学位を取得することができるのです。

Is University of the People an accredited university?
Yes. In February 2014 UoPeople received accreditation from the Distance Education Accrediting Commission. The Distance Education Accrediting Commission (DEAC) is listed by the U.S. Department of Education as a recognized accrediting agency. The Distance Education Accrediting Commission is recognized by the Council for Higher Education Accreditation (CHEA). In addition, UoPeople has been recognized as a Candidate for Accreditation by WASC Senior College and University Commission (WSCUC). For more details, see our Accreditation page.

UNIVERSITY OF THE PEOPLE

この大学のことは数年前から知っていて興味があったのですが、なかなかそこまで勉強する必要があるのかなとか、目の前の仕事に追われて踏み出せなかったのですが、27歳になった今、「先が長ければ長いほどスキルを伸ばして活かせる機会は増えるのだから、始めるなら今しかないな!」と思い、入学を決めました。

今後の課題

基本の申し込みはできて、英語力の証明もパスしたのですが、日本の大学の卒業証明や成績証明書が必要で、それがなんと郵送でしか申請できないということで、国際郵便なので時間がかかって足止めを食らっています…

スタートは一個先の学期になるかもしれないですが、どのみち学び始めてもすぐにスキルが身につくわけではないので目先の生活を成り立たせるための仕事も頑張らなければいけません。新しいクライアントも探さないといけないし、6月以降の新しいビザ取得の準備もあるし、のんびり待ちたいと思います。また整理がついたら、入学手続きについても記事にしたいと思います。

新しい挑戦、頑張ります!!


フリーランスですがまだまだ駆け出しなので、少額でもサポートいただけると本当に助かります。これからも楽しくて役に立つコンテンツの作成を頑張っていきますので、そのエネルギーにするためにサポートいただけると嬉しいですm(_ _)m